EXERCISE 60分

ストーリー

田中VPoE
DX推進組織、ガバナンス、成功指標 — すべての要素を統合し、フューチャーフーズ社のDX推進体制設計書を作成してもらう
あなた
経営会議で承認されるレベルの設計書ですね
田中VPoE
その通りだ。「誰が」「何を」「どうやって」「いくらかけて」「どう測るか」を明確にした設計書だ。経営層が読んで「これなら行ける」と確信できるものを作ってくれ

ミッション概要

項目内容
演習タイトルDX推進体制設計書の作成
想定時間60分
成果物推進組織設計 + ガバナンスモデル + KPI体系 + 予算計画
対象組織フューチャーフーズ株式会社(同一企業)

前提条件

追加情報:経営層の意向

社長メッセージ(抜粋):
  「DXは経営の最重要課題。しかし、情報システム部3名の兼務体制では限界。
   専任のDX推進体制を構築し、3年で"デジタルで食の未来を創る企業"に
   生まれ変わりたい。ただし、投資は段階的に。初年度は1億円を上限とする。」

経営層の懸念:
  ├── DX推進室が「独立王国」にならないか
  ├── 既存の情報システム部との役割が曖昧にならないか
  ├── ROIが見えにくい投資をどう評価するか
  └── 全社員のモチベーションをどう維持するか

利用可能なリソース:
  ├── 社内異動候補: 情報システム部から2名、経営企画から1名
  ├── 新規採用枠: 3名(DX専門人材)
  ├── 外部コンサルタント: 年間2,000万円まで
  └── 既存IT予算: 年間3億円(うち保守運用80%)

Mission 1: DX推進組織の設計

要件

  1. 組織図(DX推進室の体制、他部門との関係)
  2. 各ポジションの役割定義(ジョブディスクリプション概要)
  3. 既存の情報システム部との役割分担マトリクス
解答例

組織図

          社長(DXスポンサー)

    ┌─────────┼─────────┐
    │         │         │
  CDO       CIO      各事業部長
  (新設)    (既存)
    │         │
  DX推進室  情報システム部
  (7名)     (30名)

  ┌──┬──┬──┬──┐
  戦略 技術 育成 アンバサダー
  (2名)(2名)(1名)(各部門1名)

役割分担マトリクス

業務領域DX推進室情報システム部
DX戦略策定主管技術アドバイザー
新規DXプロジェクト主管インフラ支援
基幹システム運用なし主管
データ基盤構築要件定義主管(構築)
デジタル人材育成主管技術研修協力
セキュリティ管理ポリシー策定主管(運用)
市民開発支援主管(CoE)プラットフォーム提供

Mission 2: ガバナンスモデルの設計

要件

  1. DX投資評価基準(4分類別の承認フロー)
  2. DXプロジェクトポートフォリオ(初年度の3-5プロジェクト)
  3. 技術標準の策定方針
解答例

DX投資評価基準

分類金額基準承認者評価基準審議期間
マイクロ実験50万円以下DX推進室長実験キャンバス提出即日
効率化投資500万円以下CDOROI 150%以上1週間
成長投資3,000万円以下経営会議顧客指標の改善見込み2週間
変革投資3,000万円超取締役会戦略整合性 + 段階投資計画1ヶ月

初年度ポートフォリオ(予算1億円)

プロジェクト分類予算期待ROI
Web受発注システム成長投資3,000万円250%
全社デジタル人材育成基盤投資2,000万円定性評価
バックオフィスRPA効率化投資1,000万円300%
データ基盤構築(Phase 1)基盤投資2,500万円定性評価
予備費 + マイクロ実験実験1,500万円

Mission 3: KPI体系と予算計画

要件

  1. 4層KPI体系(文化・能力・プロセス・事業)
  2. 3年間の予算計画(段階的な投資拡大シナリオ)
  3. 経営層の4つの懸念への対応策
解答例

4層KPI体系

KPI初年度目標3年後目標測定方法
文化DXマインドセットスコア2.5/5.03.5/5.0全社サーベイ
文化実験実施件数月5件月20件実験キャンバス集計
能力デジタル研修受講率80%95%LMS実績
能力市民開発者数30名100名認定実績
プロセス業務自動化率15%40%RPA稼働率
事業デジタル売上比率10%30%売上データ
事業顧客NPS-5+20NPS調査

3年間予算計画

年度DX投資人件費合計累計ROI目標
Year 11億円5,000万円1.5億円80%
Year 22億円7,000万円2.7億円150%
Year 33億円8,000万円3.8億円200%

経営層の懸念への対応

懸念対応策
DX推進室が独立王国化四半期ごとに経営会議でレビュー、事業部門との共有OKR設定
情シスとの役割曖昧化RAMIマトリクスで業務領域ごとの責任を明確化
ROIが見えにくい4層KPIで先行指標→遅行指標の因果関係を可視化
全社員のモチベーション表彰制度、DXバッジ、成功事例の定期共有

達成度チェック

観点達成基準
組織設計DX推進室の体制と各ポジションの役割が明確
役割分担情シスとの分担がマトリクスで整理されている
投資評価分類別の承認フローと評価基準が設計されている
ポートフォリオ初年度プロジェクトが予算内で合理的に選定されている
KPI体系4層で先行指標と遅行指標が設計されている
懸念対応経営層の4つの懸念に具体的な対策がある

推定所要時間: 60分