クイズの説明
Step 1「データ資産を棚卸しよう」の理解度を確認します。データ資産棚卸しの手法、成熟度モデル、戦略フレームワークについて問います。
合格ライン: 80%(5問中4問正解)
問題
Q1. データ資産棚卸しの3層アプローチ
データ資産棚卸しの3層アプローチのうち、「ステークホルダーヒアリング」で取得できる情報として最も適切なものはどれですか?
- A. データベースのテーブル構造とカラム定義
- B. 各部門がどのようなデータを意思決定に使っているかの定性的情報
- C. データパイプラインの依存関係グラフ
- D. ストレージのデータ容量とコスト
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正解: B
ステークホルダーヒアリングの最大の価値は、技術的な自動収集では得られない定性的な情報の取得です。「どのデータを意思決定に使っているか」「データに関してどのような課題があるか」「どのようなデータがあれば嬉しいか」といった情報はヒアリングでなければ得られません。テーブル構造(A)やストレージ容量(D)は自動ディスカバリで、依存関係(C)はシステム横断分析で取得します。
Q2. データ成熟度モデル
データ成熟度モデルの「Level 3: Defined(定義)」に到達している組織の特徴として正しいものはどれですか?
- A. 各部門が独自のBIツールでレポートを作成しているが、データの定義は部門ごとに異なる
- B. 組織横断のデータ品質基準が定義され、データカタログが整備されている
- C. データサイエンティストがJupyter Notebookで高度な分析を行っている
- D. クラウドDWHを導入し、主要データソースを統合している
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正解: B
Level 3(Defined)の特徴は「組織横断で標準が定義されている」ことです。データ品質基準、データカタログ、オーナー制度など、組織全体で統一されたルールと仕組みが存在します。部門ごとに異なる定義(A)はLevel 2、高度な分析(C)は成熟度とは別軸、DWH導入(D)はLevel 2の技術要件です。Level 3は技術だけでなく組織・プロセスの成熟が求められます。
Q3. データ分類体系
データの機密度分類において「Restricted(最高機密)」に分類すべきデータとして最も適切なものはどれですか?
- A. 月次売上レポート
- B. 社内技術ブログの下書き
- C. 顧客のクレジットカード情報
- D. プロダクトのリリーススケジュール
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正解: C
Restricted(最高機密)は、漏洩した場合に法的責任や重大な信用失墜が発生するデータに適用します。クレジットカード情報(C)はPCI DSSの対象であり、漏洩時の影響が甚大です。月次売上レポート(A)はConfidential、社内ブログ下書き(B)はInternal、リリーススケジュール(D)はConfidentialが適切です。
Q4. データメッシュの原則
データメッシュの4原則のうち「ドメイン所有権」の説明として正しいものはどれですか?
- A. 全社のデータを中央のデータチームが一元管理する
- B. 各ドメインチームが自分の領域のデータを所有し、データプロダクトとして提供する責任を持つ
- C. データエンジニアが全ドメインのデータパイプラインを構築・運用する
- D. CDO(最高データ責任者)がすべてのデータに対する最終責任を持つ
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正解: B
データメッシュの「ドメイン所有権」は、中央データチームではなく各ドメイン(事業部門)がそのドメインのデータを所有し、品質を保証し、他のドメインが利用できる形で提供する責任を持つという原則です。中央一元管理(A)は従来型のデータウェアハウスアプローチ、データエンジニアの全ドメイン対応(C)は中央データチームモデル、CDOの最終責任(D)はガバナンスの話であり、ドメイン所有権の説明ではありません。
Q5. データ戦略キャンバス
データ戦略キャンバスの9要素において、最初に定義すべき要素として最も適切なものはどれですか?
- A. 技術戦略(どのツール・アーキテクチャを使うか)
- B. 投資計画(いくら予算が必要か)
- C. ビジネスゴール(データ戦略でどのビジネス目標を達成するか)
- D. 成熟度(現在のデータ成熟度レベル)
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正解: C
データ戦略はビジネス戦略の一部です。「データのための戦略」ではなく「ビジネス戦略をデータで支える設計図」であるため、まずビジネスゴール(C)を明確にすることが出発点です。ビジネスゴールが決まらなければ、成熟度評価の目標レベルも、技術戦略も、投資計画も定まりません。技術戦略(A)や投資計画(B)はビジネスゴールから逆算して決めるものです。
結果
合格(4問以上正解)
Step 1の内容をよく理解しています。データ資産の棚卸し手法、成熟度モデルの評価方法、戦略フレームワークの使い分けを身につけました。次のStep 2「データガバナンス体制を確立しよう」に進みましょう。
不合格(3問以下正解)
Step 1の内容を復習しましょう。特に以下のポイントを重点的に確認してください:
- 3層アプローチ — 各層で取得できる情報の種類と組み合わせの意義
- 成熟度モデル — 5段階の各レベルの特徴と移行条件
- データ分類 — 機密度の4段階と適用基準
- 戦略フレームワーク — DAMA-DMBOK、データメッシュ、キャンバスの使い分け
推定所要時間: 15分