EXERCISE 60分

ストーリー

田中VPoE
標準を「生き物」として維持するための進化サイクル、メトリクス、非推奨化プロセスを学んだ。最後にこれらを統合して、TaskFlow社の進化サイクルを設計してもらう
あなた
具体的に何を設計するんですか?
田中VPoE
3つだ。年間の進化サイクルカレンダー、メトリクスダッシュボードの設計、そしてVue.js 2の非推奨化計画だ。TaskFlow社が実際に使える運用設計をしてくれ

ミッション概要

項目内容
演習タイトル進化サイクル設計
想定時間60分
成果物進化サイクルカレンダー + メトリクスダッシュボード設計 + 非推奨化計画
対象組織TaskFlow株式会社

Mission 1: 年間進化サイクルカレンダーを設計する

要件

TaskFlow社の技術標準の年間進化サイクルを設計してください。

  1. 四半期ごとのレビューアジェンダ(参加者、議題、成果物)
  2. 月次・週次の定期活動
  3. 年間の主要マイルストーン
解答例

年間カレンダー

活動責任者
1月Q4振り返り + Q1計画、テクノロジーレーダー更新技術標準委員会
2月メトリクスレビュー、フィードバック分析事務局
3月標準改定RFC議論全エンジニア
4月Q1振り返り + Q2計画、テクノロジーレーダー更新技術標準委員会
5月エンジニア満足度アンケート実施事務局
6月半期レポート(経営層報告)VPoE
7月Q2振り返り + Q3計画、テクノロジーレーダー更新技術標準委員会
8月年間ADRレトロスペクティブ技術標準委員会
9月標準バージョンアップ(メジャー/マイナー)事務局
10月Q3振り返り + Q4計画、テクノロジーレーダー更新技術標準委員会
11月エンジニア満足度アンケート(2回目)事務局
12月年間レポート、次年度計画VPoE

週次・月次活動

頻度活動
週次テックトーク(隔週)、メトリクスモニタリング
月次コードレビュー勉強会、RFCレビュー会

Mission 2: メトリクスダッシュボードを設計する

要件

TaskFlow社の技術標準メトリクスダッシュボードを設計してください。

  1. トップレベル指標(経営層が見るサマリー)
  2. 詳細指標(技術標準委員会が見る運用指標)
  3. 各指標のデータソースと測定方法
解答例

トップレベル指標

指標現在値目標値傾向
標準準拠率78%90%改善中
DORA成熟度LowMedium改善中
エンジニア満足度3.6/5.04.0/5.0横ばい
本番障害件数(月平均)4.2件2.0件以下改善中

詳細指標

カテゴリ指標データソース
準拠率品質ゲート通過率GitHub Actions
準拠率Hold技術使用サービス数テクノロジーレーダー管理ツール
開発効率デプロイ頻度GitHub Actions
開発効率PR マージまでの時間GitHub API
品質テストカバレッジ平均Codecov / CI レポート
品質Critical CVE数Trivy / Snyk
DXRFC提出件数RFC リポジトリ
DXオンボーディング完了日数人事システム + Gitログ

Mission 3: Vue.js 2の非推奨化計画を策定する

前提

TaskFlow社のAdmin画面(管理ツール)がVue.js 2で構築されています。Vue.js 2はサポート終了しており、Reactへの移行を計画しています。

項目現状
対象サービスAdmin画面(管理ツール)
コード規模約30,000行
使用チームWebフロントチーム(25名のうち5名がAdmin担当)
ユーザー社内の管理者約50名
重要度中(社内ツールだが業務に不可欠)

要件

  1. 非推奨化通知ドキュメント
  2. 移行タイムライン(フェーズ分け)
  3. 移行アプローチの選定と理由
解答例

移行アプローチ: Strangler Fig

理由: Admin画面は稼働中のため一気に移行するのはリスクが高い。画面単位でReactに段階的に移行する。

タイムライン

フェーズ期間内容
告知Month 0非推奨通知、移行ガイド公開
Phase 1Month 1-3共通基盤(ルーティング、認証)のReact化。新規画面はReactで開発
Phase 2Month 4-6主要画面(ダッシュボード、ユーザー管理)のReact移行
Phase 3Month 7-9残りの画面のReact移行
最終警告Month 10未移行画面の最終確認
廃止Month 12Vue.js 2コードの完全削除

リソース

  • 専任: 2名(フルタイム)
  • Admin担当: 5名(通常業務と並行、20%の工数を移行に充当)
  • 推定工数: 約8人月

達成度チェック

観点達成基準
カレンダーの網羅性四半期レビュー、月次活動、年間マイルストーンが含まれている
メトリクスの妥当性4カテゴリ(準拠率、効率、品質、DX)をカバーしている
データソース各指標のデータ取得方法が明確
非推奨化の責任移行先、移行支援、十分な期間が提示されている
段階的アプローチ一度にすべてを変えない段階的な計画

推定所要時間: 60分