EXERCISE 90分

ストーリー

田中VPoE
採用促進、ツーリング、教育、マイグレーション — 普及に必要な4つの武器を学んだ。これを統合して、TaskFlow社の「標準普及計画」を策定してもらう
あなた
計画を立てて、実際にどうやって全チームに浸透させるかを設計するんですね
田中VPoE
そうだ。特に重要なのは「優先順位」だ。すべてを同時にはできない。何から着手し、どの順序で展開するか。限られたリソースで最大の効果を出す計画を作ってくれ

ミッション概要

項目内容
演習タイトル標準普及計画
想定時間90分
成果物標準普及計画書(ツーリング計画 + 教育計画 + 移行ロードマップ)
対象組織TaskFlow株式会社

Mission 1: ツーリング導入計画を策定する

要件

TaskFlow社のCI/CDパイプラインに品質ゲートを導入する計画を策定してください。

  1. 導入すべきツール一覧(優先度付き)
  2. 品質ゲートの設計(PRブロック条件)
  3. 段階的な導入スケジュール(一度に全部は入れない)
解答例

ツール導入計画

優先度ツール目的導入時期
P0gitleaksシークレット検出Phase 1(1-2週目)
P0Trivy脆弱性スキャンPhase 1(1-2週目)
P1ESLint共有設定TypeScriptリンター統一Phase 2(3-4週目)
P1golangci-lint共有設定Goリンター統一Phase 2(3-4週目)
P2Renovate依存関係の自動更新Phase 3(5-6週目)
P2SpectralOpenAPI LintPhase 3(5-6週目)
P3SonarQube統合コード品質分析Phase 4(7-8週目)

段階的導入

Phase 1(Warning Only): ツールを導入するが、最初は警告のみでブロックしない Phase 2(Critical Block): Criticalのみブロック Phase 3(Full Gate): 全基準でブロック


Mission 2: 教育プログラムを設計する

要件

TaskFlow社のエンジニア160名を対象とした教育プログラムを設計してください。

  1. オンボーディングプログラム(新入社員/異動者向け、3日間の構成)
  2. 継続教育プログラム(全エンジニア向け、年間スケジュール)
  3. 効果測定の指標
解答例

オンボーディング(3日間)

日程午前午後
Day 1技術標準の全体像(1h)、テクノロジーレーダー解説(30min)プロジェクトテンプレートハンズオン(2h)
Day 2CI/CDと品質ゲート(1h)ペアプログラミング:標準準拠のコード作成(3h)
Day 3RFC/ADRの読み方・書き方(1h)メンターとのQ&A、フィードバック提出

年間継続教育

施策頻度内容
テックトーク隔週金曜標準に関する15分LT
四半期レーダーレビュー四半期全エンジニア参加のレーダー更新報告
ハンズオンワークショップ月1回新ツール・新標準の実践ワークショップ
コードレビュー勉強会月1回実際のPRを題材にした議論

Mission 3: マイグレーションロードマップを策定する

要件

TaskFlow社のHold/Legacy技術の移行ロードマップを策定してください。

  1. 移行対象一覧(優先度付き)
  2. 各移行の計画概要(アプローチ、スケジュール、リスク)
  3. リソース計画(必要工数と担当チーム)

前提条件

  • 移行に使える専任リソース: 2名(フルタイム)
  • 各チームからの協力: 20%の工数を確保可能
  • 予算: 年間1,500万円(移行専用)
解答例

移行対象と優先度

優先度対象移行元 → 移行先アプローチ工数
P0CVE対応脆弱パッケージ更新Big Bang2人月
P1Jenkins → GitHub Actions検索/データPFチームStrangler Fig3人月
P2モニタリング統合CloudWatch → DatadogStrangler Fig4人月
P3Express → NestJS通知チームStrangler Fig4人月
P4Java → Go/TS課金チームStrangler Fig8人月

ロードマップ

四半期移行項目必要リソース予算
Q1CVE対応 + Jenkins移行(開始)専任2名300万円
Q2Jenkins移行(完了)+ モニタリング統合(開始)専任2名 + 検索チーム20%400万円
Q3モニタリング統合(完了)+ Express移行(開始)専任2名 + 通知チーム20%400万円
Q4Express移行(完了)+ Java移行(計画策定)専任2名 + 課金チーム10%400万円

達成度チェック

観点達成基準
ツーリングの優先順位セキュリティ系が最優先になっている
段階的導入一度に全部導入せず、Warning→Critical→Full Gateの段階がある
教育の多層性オンボーディング、継続教育、リーダーシップ教育が設計されている
移行の現実性リソース制約内で実現可能なスケジュール
移行アプローチサービスの特性に応じたアプローチ選択
リスク管理各移行のリスクとロールバック計画が含まれている

推定所要時間: 90分