QUIZ 15分

クイズの説明

Step 5「AI活用のROIを最大化しよう」の理解度を確認します。ROI最大化のレバー、ポートフォリオマネジメント、スケーリング戦略について問います。

合格ライン: 80%(5問中4問正解)


問題

Q1. ROI最大化のレバー

AI投資のROIを最大化するための5つのレバーのうち、「追加投資なしで効果を拡大する」ことに最も直接的に寄与するレバーはどれですか?

  • A. ユースケースの最適選定
  • B. 共通基盤の構築
  • C. 価値の横展開(成功事例を他部門に展開)
  • D. コスト最適化
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正解: C

「価値の横展開」は、既に成功したAI活用事例を他部門に展開することで、追加投資を最小限に抑えながら効果を拡大する手法です。例えば、営業部で成功した議事録自動化AIを全社に展開する場合、初期のシステム構築コストはすでに回収済みであり、横展開にかかる追加コストは小さく、ROIが大幅に向上します。ユースケース選定(A)は投資前の選択、共通基盤(B)はコスト削減、コスト最適化(D)はコスト側のレバーであり、いずれも「追加投資なしで効果拡大」とは異なります。


Q2. ポートフォリオのバケット配分

AIプロジェクトポートフォリオの3つのHorizonにおいて、推奨される配分として最も適切なものはどれですか?

  • A. Horizon 1: 30%、Horizon 2: 30%、Horizon 3: 40%
  • B. Horizon 1: 60%、Horizon 2: 30%、Horizon 3: 10%
  • C. Horizon 1: 90%、Horizon 2: 10%、Horizon 3: 0%
  • D. Horizon 1: 33%、Horizon 2: 33%、Horizon 3: 33%
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正解: B

推奨配分はHorizon 1(コア)60%、Horizon 2(拡張)30%、Horizon 3(探索)10%です。Horizon 1に最大の投資を行うことで確実なROIを確保しつつ、Horizon 2で新たな価値を創出し、Horizon 3で将来の種まきを行います。探索に40%(A)はリスクが高すぎ、均等配分(D)も探索に過大な投資です。逆にHorizon 1に90%(C)は短期的な効率化に偏り、中長期の競争力が低下するリスクがあります。


Q3. Go/No-Go判定

あるAI PoCが完了し、ROI計画の60%の成果が出ましたが、当初とは異なる部門での活用可能性が見つかりました。最も適切な判定はどれですか?

  • A. Go — 60%でもROIはプラスなので、計画通り本番化する
  • B. No-Go — ROI計画未達のため撤退する
  • C. Pivot — スコープを変更し、新たに見つかった活用法で再挑戦する
  • D. Scale — 新たな活用可能性に基づき、すぐに全社展開する
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正解: C

ROI計画の60%は「Go」の基準(80%以上)には達していませんが、「No-Go」の基準(50%未満)にも該当しません。かつ、当初とは異なる活用可能性が見つかっているため、「Pivot(方向転換)」が最適です。新たに発見された部門での活用法に基づいてスコープを変更し、改めてPoCまたはビジネス検証を行います。計画通りの本番化(A)はROI未達のまま進めるリスクがあり、撤退(B)は新たな可能性を無駄にします。全社展開(D)は検証不足です。


Q4. スケーリング戦略

AIスケーリングにおける「プラットフォーム化」の進化段階として正しい順序はどれですか?

  • A. セルフサービス → 共通基盤 → プロジェクト別 → AI-Native
  • B. プロジェクト別 → 共通基盤 → セルフサービス → AI-Native
  • C. 共通基盤 → プロジェクト別 → AI-Native → セルフサービス
  • D. AI-Native → セルフサービス → 共通基盤 → プロジェクト別
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正解: B

プラットフォーム化の正しい進化段階は: Level 1(プロジェクト別)→ Level 2(共通基盤)→ Level 3(セルフサービス)→ Level 4(AI-Native)です。最初は個別プロジェクトごとにAI基盤を構築し、次に共通基盤を整備して重複を排除します。共通基盤が安定したらノーコード/ローコードのセルフサービス化を進め、最終的にはAIが業務プロセスに自然に組み込まれたAI-Nativeの状態を目指します。


Q5. TCOの構成

AI投資のTCO(Total Cost of Ownership)において、「隠れたコスト」として最も見落とされやすいものはどれですか?

  • A. APIの従量課金コスト
  • B. AIエンジニアの人件費
  • C. 急ぎで作ったPoCの技術負債解消コストやチェンジマネジメントの工数
  • D. クラウドインフラの利用料
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正解: C

API費用(A)、人件費(B)、インフラ費(D)は直接的なコストとして予算に組み込まれやすいですが、「隠れたコスト」は見落とされがちです。急ぎで作ったPoCの技術負債を本番品質に引き上げるコスト、チェンジマネジメント(組織の変革に伴う調整工数、研修、抵抗への対処)のコスト、リスク対応コスト(セキュリティ対策、インシデント対応)、機会費用(他の投資に回せなかった資金)などが該当します。これらを事前にTCOに組み込むことで、より正確な投資判断が可能になります。


結果

合格(4問以上正解)

Step 5の内容をよく理解しています。ROI最大化、ポートフォリオマネジメント、スケーリング戦略の知識を身につけました。次のStep 6「AI戦略を完成させよう」に進みましょう。

不合格(3問以下正解)

Step 5の内容を復習しましょう。特に以下のポイントを重点的に確認してください:

  • 5つのレバー — ユースケース選定、共通基盤、コスト最適化、横展開、継続改善
  • Horizonモデル — H1(60%)、H2(30%)、H3(10%)の配分
  • Go/No-Go/Pivot — 定期的なレビューと判定基準
  • プラットフォーム進化 — プロジェクト別→共通基盤→セルフサービス→AI-Native

推定所要時間: 15分