ストーリー
ミッション概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 演習タイトル | チェンジエージェント育成プログラムの設計 |
| 想定時間 | 90分 |
| 成果物 | チャンピオン選定計画 + 育成プログラム + CoP設計 + コーチング計画 |
| 対象組織 | NetShop社(Step 1, 2と同じ) |
前提条件
Step 1, 2の情報に加え、以下の人物情報が追加されています。
チャンピオン候補者リスト
| # | 名前 | 所属 | 役職 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| A | 山田さん | 商品チーム | テックリード | GitHub Actions移行を主導。技術力高い。口数は少ないが行動で示すタイプ |
| B | 佐藤さん | EC基盤チーム | シニアエンジニア | 10年のベテラン。Jenkinsに詳しいが変化への抵抗あり |
| C | 鈴木さん | 検索チーム | エンジニア | 入社3年目。積極的に新技術を試す。社内勉強会の常連 |
| D | 高橋さん | SREチーム | SREエンジニア | オブザーバビリティに強い。開発チームとの壁に苦しんでいる |
| E | 伊藤さん | 決済チーム | テックリード | セキュリティ意識が高い。変更承認プロセスの重さに問題意識あり |
| F | 渡辺さん | QA部 | QAリード | テスト自動化を推進中。「QAは独立であるべき」という信念が強い |
| G | 中村さん | モバイルチーム | エンジニア | チーム内のムードメーカー。技術力は中程度だが人望が厚い |
| H | 小林さん | フロントエンドチーム | シニアエンジニア | パフォーマンス改善のスペシャリスト。メトリクスへの関心が高い |
Mission 1: チャンピオン選定
要件
- 候補者8名の中からチャンピオン6名を選定
- 各候補者の選定/非選定の理由を明記
- 選定しなかった候補者への対応策も提示
- 6名のチーム編成(ペアリング方針)
解答例
選定結果
| 候補 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| A: 山田さん | 選定 | 技術力への信頼が高く、GitHub Actions移行の成功経験あり。先行実践者として最適 |
| B: 佐藤さん | 非選定 | 変化への抵抗がある段階でチャンピオンにすると逆効果。まず信頼構築から |
| C: 鈴木さん | 選定 | 学習意欲が高く、社内勉強会の常連。コネクターとしての素質がある |
| D: 高橋さん | 選定 | SRE視点を持つチャンピオンは不可欠。開発との壁を壊す当事者になれる |
| E: 伊藤さん | 選定 | セキュリティとDevOpsの両立という難テーマのリーダーになれる |
| F: 渡辺さん | 非選定 | 「QAは独立であるべき」という信念が強い。まずは価値観の対話から |
| G: 中村さん | 選定 | 技術力より人望で選出。チーム内の文化変革には「巻き込み力」が重要 |
| H: 小林さん | 選定 | メトリクスへの関心が高く、文化をデータで可視化する役割に適任 |
非選定者への対応
| 候補 | 対応策 |
|---|---|
| B: 佐藤さん | メンタリング対象として1-on-1を実施。変革の意義を理解してもらった上で、Phase 2で追加候補に |
| F: 渡辺さん | QA×DevOpsの価値について個別ディスカッション。テスト自動化の成功体験を通じて協力関係を構築 |
ペアリング
| ペア | メンバー | 狙い |
|---|---|---|
| ペア1 | 山田さん + 高橋さん | 開発(商品)×SRE。サイロ解消の先行事例を作る |
| ペア2 | 鈴木さん + 中村さん | 技術推進力×巻き込み力。異なる強みの組み合わせ |
| ペア3 | 伊藤さん + 小林さん | セキュリティ×メトリクス。DevSecOps推進 |
Mission 2: 育成プログラム設計
要件
- 6ヶ月の育成カリキュラム(月単位のテーマと活動)
- キックオフ研修のアジェンダ(2日間、詳細)
- 月次ミートアップのフォーマット
- 評価指標と卒業基準
解答例
6ヶ月カリキュラム
| 月 | テーマ | 主な活動 | 実践課題 |
|---|---|---|---|
| 1 | マインドセットの変革 | キックオフ研修、Westrum診断実習 | 自チームの文化サーベイ実施 |
| 2 | 技術プラクティス | CI/CD最適化、オブザーバビリティ強化 | 自チームのCI/CDパイプライン改善1件 |
| 3 | コミュニケーションスキル | ファシリテーション実践、ブレームレスPM運営 | ブレームレスPMを2回以上運営 |
| 4 | 横展開スキル | ストーリーテリング、プレゼンテーション | 他チーム向けに改善事例を1回共有 |
| 5 | 抵抗勢力対応 | コンフリクト解決、ネゴシエーション | 抵抗のあるステークホルダーとの対話1件 |
| 6 | 卒業と次世代育成 | 成果発表、次期チャンピオン推薦 | 卒業プレゼン + 次期候補者1名の推薦 |
評価指標と卒業基準
| 指標 | 卒業基準 |
|---|---|
| 自チームのDORA改善 | 4メトリクス中2つ以上で改善 |
| ブレームレスPM実施回数 | 6回以上 |
| 知識共有(発表・ドキュメント) | 4件以上 |
| 他チームへの影響 | 1件以上の横展開実績 |
| 参加率 | 月次ミートアップ出席80%以上 |
Mission 3: CoP設計とコーチング計画
要件
- NetShop社のDevOps CoPの設計(ギルド構成、運営体制、活動カレンダー)
- 6名のチャンピオンへのメンタリング/コーチング計画(誰が誰をどう支援するか)
- CoP立ち上げ時のリスクと対策
解答例
DevOps CoP設計
ギルド構成:
| ギルド | テーマ | リーダー | 想定メンバー |
|---|---|---|---|
| CI/CDギルド | パイプライン最適化、デプロイ戦略 | 山田さん | 各チームのCI/CD担当 |
| SRE/オブザーバビリティギルド | 監視、インシデント対応、SLI/SLO | 高橋さん | SREメンバー + 開発チーム代表 |
| テスト自動化ギルド | テスト戦略、品質メトリクス | 小林さん(+ 渡辺さん招待) | QA + 開発チーム |
| DevSecOpsギルド | セキュリティのシフトレフト | 伊藤さん | セキュリティ + 開発チーム |
コーチング/メンタリング計画:
| チャンピオン | 支援形式 | メンター/コーチ | 頻度 |
|---|---|---|---|
| 山田さん | メンタリング | 変革推進チームリーダー | 隔週30分 |
| 鈴木さん | コーチング | 変革推進チームメンバー | 隔週30分 |
| 高橋さん | コーチング | 変革推進チームリーダー | 隔週30分(開発との壁について重点) |
| 伊藤さん | メンタリング | 変革推進チームメンバー | 隔週30分 |
| 中村さん | コーチング | 変革推進チームメンバー | 隔週30分(技術スキル強化も含む) |
| 小林さん | メンタリング | 変革推進チームリーダー | 隔週30分 |
立ち上げ時のリスクと対策
| リスク | 対策 |
|---|---|
| 参加者が集まらない | キックオフは全社タウンホールとセットで開催。CTOの推奨メッセージ |
| 活動がマンネリ化 | 初期は隔週で短時間開催。ハンズオン中心で「学びがある」場にする |
| チャンピオンの業務負荷 | マネージャーと合意の上、業務時間の20%をチャンピオン活動に充当 |
| 非チャンピオンの疎外感 | CoPは全員参加可能にし、チャンピオンだけの閉じたグループにしない |
達成度チェック
| 観点 | 達成基準 |
|---|---|
| チャンピオン選定 | 選定基準に基づく合理的な選定理由がある |
| 非選定者対応 | 排除ではなく段階的な巻き込みの計画がある |
| 育成プログラム | 6ヶ月のカリキュラムが具体的で段階的 |
| CoP設計 | ギルド構成、運営体制、活動カレンダーが具体的 |
| コーチング計画 | 各チャンピオンの特性に応じた支援方法が設計されている |
| リスク管理 | 立ち上げ時のリスクと具体的な対策がある |
推定所要時間: 90分