QUIZ 15分

クイズの説明

Step 1「DevOps成熟度を評価しよう」の理解度を確認します。DevOps文化の本質、成熟度モデル、Westrum組織文化、DORAメトリクスと文化の関係について問います。

合格ライン: 80%(5問中4問正解)


問題

Q1. DevOps文化の本質

DevOpsの本質として最も適切な説明はどれですか?

  • A. CI/CDパイプラインを構築し、デプロイを自動化すること
  • B. 開発チームと運用チームを組織的に統合すること
  • C. コラボレーション、信頼、学習、共有を重視する文化運動であり、ツールはその手段に過ぎない
  • D. すべてのインフラをコードとして管理すること
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正解: C

DevOpsは本質的に「文化運動」です。CI/CD(A)やIaC(D)はDevOpsを支える技術的な手段であり、DevOpsの一部に過ぎません。組織統合(B)は手段の一つですが、本質ではありません。CALMSフレームワーク(Culture, Automation, Lean, Measurement, Sharing)が示すように、文化(Culture)が最も内側にある核心であり、自動化やツールは外側の手段です。文化を変えずにツールだけ導入しても、行動様式は変わりません。


Q2. Westrum組織文化モデル

以下の組織の状態をWestrum組織文化モデルで分類するとき、最も適切なものはどれですか?

障害が発生すると「誰がデプロイしたか」が真っ先に問われる。情報はチーム内に閉じ、他チームとの共有は最小限。新しいツールの導入提案をすると「今動いているものを変えるな」と却下される。

  • A. 生成的(Generative)
  • B. 官僚的(Bureaucratic)
  • C. 病的(Pathological)
  • D. 官僚的と生成的の中間
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正解: C

この組織は病的(Pathological)の特徴を強く示しています。「誰がデプロイしたか」を問う(犯人探し=メッセンジャーが射殺される)、情報を隠す(情報はパワー)、新しいアイデアを潰す(「変えるな」)という3つの行動パターンはすべて病的組織の典型です。官僚的(B)であれば、ルールに基づくプロセスはあるものの、積極的な犯人探しや情報隠蔽は起きません。この組織では信頼が根本的に欠如しており、文化変革には経営層のコミットメントから始める必要があります。


Q3. DevOps成熟度評価

あるチームのDevOps成熟度を評価したところ、CI/CDはLevel 4(メトリクス駆動)だが、コラボレーションはLevel 1(サイロ化)でした。この状況から読み取れる最も重要な洞察はどれですか?

  • A. CI/CDの投資が過大であり、コラボレーション改善に投資を振り替えるべき
  • B. 技術的な成熟度と文化的な成熟度にギャップがあり、文化面の改善なしには持続的な改善が困難
  • C. コラボレーションはLevel 1でも問題ない。技術面が高ければパフォーマンスは維持できる
  • D. 全軸を同じレベルに揃えることが最優先
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正解: B

技術面(CI/CD Level 4)と文化面(コラボレーション Level 1)の大きなギャップは、「ツールは入れたが文化は変わらない」という典型的なパターンを示しています。DORAの研究によると、技術的プラクティスだけでなく文化的な要素(コラボレーション、学習、心理的安全性)がデリバリーパフォーマンスに強く影響します。CI/CDの投資が過大とは限らず(A)、コラボレーションLevel 1は明確に問題です(C)。全軸を同じレベルに揃える必要はありませんが(D)、文化面の底上げは持続的改善の前提条件です。


Q4. DORAメトリクスと文化の関係

DORAメトリクスの活用について、最も適切なアプローチはどれですか?

  • A. メトリクスの目標値を設定し、達成できないチームにペナルティを課す
  • B. メトリクスを文化の「温度計」として捉え、組織文化の変化を定量的に追跡するために活用する
  • C. メトリクスのスコアが高いチームのプラクティスを、全チームに強制的に適用する
  • D. デプロイ頻度を最大化するために、テストプロセスを簡略化する
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正解: B

DORAメトリクスは「文化の温度計」として活用すべきです。メトリクスの改善は文化変革の結果として現れるものであり、メトリクスそのものを目的化してはいけません。ペナルティ(A)はメトリクスのハックを誘発し、心理的安全性を損ないます。プラクティスの強制適用(C)はコンテキストの違いを無視しており、逆効果になる可能性があります。テストの簡略化(D)はデプロイ頻度を上げる「ハック」であり、変更障害率の悪化を招きます。


Q5. 成熟度評価の実施

DevOps成熟度評価を実施する際の注意点として、最も不適切なものはどれですか?

  • A. すべてのチーム・部門に一律のレベルを当てはめるのではなく、チームごとの分布を把握する
  • B. ドキュメントの有無だけでなく、実際の行動パターンを観察して評価する
  • C. すべての評価軸でLevel 5を目標として設定し、組織全体を最高レベルに引き上げる
  • D. 自己評価バイアスに注意し、客観的なエビデンスに基づいて評価する
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正解: C

すべての軸でLevel 5を目標にすることは不適切です。Level 5(Optimized)はすべての組織に必要なわけではなく、ビジネス要求やリスク特性に応じた最適レベルを設定すべきです。例えば、規制の厳しい金融業では、ガバナンスにおいてLevel 5の「自動承認」よりもLevel 4の「リスクベースの承認」が適切な場合があります。一方、A(チームごとの分布把握)、B(実際の行動の観察)、D(客観的エビデンス重視)はすべて成熟度評価における重要な原則です。


結果

合格(4問以上正解)

Step 1の内容をよく理解しています。DevOps文化の本質、成熟度評価フレームワーク、文化アセスメント手法、DORAメトリクスと文化の関係を正しく理解できています。次のStep 2「文化変革のロードマップを策定しよう」に進みましょう。

不合格(3問以下正解)

Step 1の内容を復習しましょう。特に以下のポイントを重点的に確認してください:

  • DevOps文化の本質 — ツールではなく文化運動であること
  • Westrum組織文化モデル — 病的/官僚的/生成的の3類型とその特徴
  • 成熟度評価の原則 — Level 5を一律の目標にしない、実態を評価する
  • DORAメトリクスの活用 — 文化の温度計として使い、ハックしない

推定所要時間: 15分