クイズの説明
Step 4「エグゼクティブサマリーを作成しよう」の理解度を確認します。エグゼクティブサマリーの設計、ストーリーテリング、データビジュアライゼーション、提案書の構成について問います。
合格ライン: 80%(5問中4問正解)
問題
Q1. エグゼクティブサマリーの原則
経営層向けエグゼクティブサマリーの構成として最も適切なものはどれですか?
- A. 技術的な背景説明(5ページ)→ アーキテクチャ図 → 実装計画 → コスト一覧
- B. 背景と課題 → 提案内容 → 期待効果(ROI) → タイムライン → リスクと対策 → 承認依頼事項(1-2ページ)
- C. 市場調査レポート → 競合分析 → 技術トレンド → 提案(10ページ)
- D. リスク一覧 → コスト一覧 → 効果一覧 → まとめ
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正解: B
エグゼクティブサマリーは「これだけ読んで判断できるレベル」の完成度が求められ、1-2ページに収めます。構成は「背景→提案→効果→タイムライン→リスク→承認依頼」の流れが最適です。技術的な詳細(A)は本文やAppendixに回し、市場調査の詳細(C)も本文に回します。リスクから始まる構成(D)は否定的な印象を与え、結論が後ろに来てしまいます。
Q2. ストーリーテリング
SCR(Situation-Complication-Resolution)フレームワークを用いて技術投資を提案する場合、以下のうち最も適切な「Complication(課題)」の記述はどれですか?
- A. 「当社のシステムはRuby on Railsのモノリシックアーキテクチャで構築されています」
- B. 「月1回のリリースサイクルでは顧客要望への対応に平均4週間かかり、チャーンレートは業界平均の2倍に達しています。このまま3年間何もしなければ、累積で約5億円の機会損失が発生します」
- C. 「競合他社はKubernetesを採用してマイクロサービスアーキテクチャに移行しています」
- D. 「エンジニアチームからクラウド移行の要望が多数上がっています」
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正解: B
SCRフレームワークの「Complication(課題)」は「なぜ現状のままではいけないのか」をビジネスインパクトで説明する部分です。Bはリリース速度の遅さがチャーンレートの悪化を招き、定量的な機会損失(5億円)につながることを示しており、経営層が「このまま放置できない」と感じる内容です。Aはただの現状説明(Situation)、Cは競合の動向であり自社への影響が不明確、Dは要望の存在であり課題の深刻さが伝わりません。
Q3. データビジュアライゼーション
経営層に「投資前後の主要KPIの改善」を示す場合、最も適切なチャートの選択はどれですか?
- A. 円グラフで各KPIの構成比を示す
- B. 横棒グラフで投資前(Before)と投資後(After)を並べて比較する
- C. 散布図でKPI間の相関関係を示す
- D. 折れ線グラフで1年間の推移を示す
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正解: B
「投資前後の比較」を示すには、Before-Afterの横棒グラフが最も直感的です。各KPIの現在値と目標値を並べて表示することで、改善の幅が一目でわかります。円グラフ(A)は構成比を示すもので比較には不向き、散布図(C)は2変数の相関を示すもの、折れ線グラフ(D)は時系列の推移を示すもので、投資前後の比較には適しません。
Q4. 提案書の構成
経営会議向けの提案書において、「何もしない場合のコスト」を提示するセクションとして最も適切なのはどれですか?
- A. エグゼクティブサマリー — 最初にインパクトを与えるため
- B. 背景と課題分析 — 課題の深刻さを裏付けるため
- C. 財務分析 — 投資コストとの比較対象として提示するため
- D. リスク分析 — リスク回避効果として提示するため
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正解: C
「何もしない場合のコスト」は、財務分析セクションで投資コストとの比較対象として提示するのが最も適切です。CFOは「投資コストA(投資する場合)」と「現状維持コストB(何もしない場合)」を比較して判断します。財務分析セクションにこの比較を置くことで、「投資コストは高く見えるが、何もしないコストはさらに高い」という公正な比較フレームを提供できます。
Q5. 承認依頼の設計
経営会議での投資提案において、承認依頼事項の設計として最も適切なものはどれですか?
- A. 「3年間の全投資3億円を一括承認してください」
- B. 「Phase 1の予算5,000万円+リスク準備金1,000万円を承認いただき、Phase 2は6ヶ月後のゲートレビュー後に改めて判断をお願いします」
- C. 「技術チームに全権を委任してください」
- D. 「ご検討の上、追ってご回答ください」
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正解: B
承認依頼は「具体的」「段階的」「明確」であるべきです。Bは初期フェーズの予算を具体的に提示し、リスク準備金も含めた現実的な金額を示しています。さらに、Phase 2は6ヶ月後のゲートレビューを経て改めて判断を仰ぐという段階的なアプローチが、経営層の「止められない投資」への不安を解消します。一括承認(A)は経営層のリスク感覚に合わず、全権委任(C)はガバナンス上あり得ません。曖昧な依頼(D)は何も決まらない結果を招きます。
結果
合格(4問以上正解)
Step 4の内容をよく理解しています。エグゼクティブサマリーの設計、ストーリーテリング、データビジュアライゼーション、提案書の構成設計を身につけました。次のStep 5「プレゼンテーションを磨こう」に進みましょう。
不合格(3問以下正解)
Step 4の内容を復習しましょう。特に以下のポイントを重点的に確認してください:
- エグゼクティブサマリー — 6要素を1-2ページ、ピラミッド原則
- ストーリーテリング — SCRフレームワーク、ビジネスインパクトへの変換
- データビジュアライゼーション — 伝えたい内容に応じたチャート選択
- 提案書構成 — 読み手最適化された6セクション構成
推定所要時間: 30分