ストーリー
ミッション概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 演習タイトル | 効果測定ダッシュボードの設計 |
| 想定時間 | 60分 |
| 成果物 | KPI体系 + ダッシュボード設計 + エグゼクティブレポート |
| 前提 | Phase 2の中盤(Week 18時点) |
前提条件
現在の測定データ(Week 18時点)
| メトリクス | ベースライン | Phase 1終了時 | 現在(Phase 2中盤) | 目標 |
|---|---|---|---|---|
| リードタイム | 43日 | 28日(チームA) | 30日(全チーム平均) | 20日 |
| デプロイ頻度 | 月2回 | 週1回(チームA) | 月3回(全チーム平均) | 週2回 |
| 変更失敗率 | 22% | 7%(チームA) | 15%(全チーム平均) | 10% |
| MTTR | 8時間 | 2時間(チームA) | 4時間(全チーム平均) | 2時間 |
| テストカバレッジ | 30% | 75%(チームA) | 55%(全チーム平均) | 80% |
| PRサイクルタイム | 72時間 | 18時間(チームA) | 36時間(全チーム平均) | 24時間 |
| 開発者満足度 | 4.2 | 6.8(チームA) | 5.5(全チーム平均) | 7.0 |
チーム別の進捗
| チーム | CI/CD | テスト自動化 | 新プロセス | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| チームA | 稼働中 | カバレッジ80% | 定着 | 完了 |
| チームB | 稼働中 | カバレッジ55% | 適応中 | 順調 |
| チームC | 構築中 | カバレッジ30% | 未開始 | やや遅延 |
| プラットフォーム | 稼働中 | カバレッジ65% | 適応中 | 順調 |
| QA部 | - | 自動テスト基盤構築中 | 役割移行中 | 順調 |
| インフラ部 | デプロイ自動化完了 | - | 新手順定着中 | 順調 |
コストデータ
| 項目 | 計画 | 実績 |
|---|---|---|
| Phase 0-1 予算 | 2,350万円 | 2,200万円 |
| Phase 2 予算(現時点) | 2,200万円 | 1,800万円(消化中) |
| 人件費(専任2名、18週) | 1,350万円 | 1,350万円 |
Mission 1: KPI体系の設計
要件
DevFlow社の改善プロジェクト向けの3階層KPI体系を設計してください。
- Level 1(ビジネスKPI): 経営層向け、3-5指標
- Level 2(プロセスKPI): 改善チーム向け、5-8指標
- Level 3(チームKPI): 各チーム向け、5-10指標
- 各KPIに目標値、測定方法、更新頻度を設定する
解答例
Level 1: ビジネスKPI
| KPI | 目標値 | 測定方法 | 更新頻度 |
|---|---|---|---|
| 顧客への機能提供速度(リードタイム) | 20日以下 | Jira分析 | 月次 |
| サービス信頼性(稼働率) | 99.9% | 監視ツール | 月次 |
| 改善ROI | 200%以上 | コスト/効果分析 | 四半期 |
| 開発組織の健全性(eNPS) | +20以上 | サーベイ | 四半期 |
Level 2: プロセスKPI
| KPI | 目標値 | 測定方法 | 更新頻度 |
|---|---|---|---|
| デプロイ頻度 | 週2回以上 | CI/CDログ | 週次 |
| 変更失敗率 | 10%以下 | インシデント管理 | 週次 |
| MTTR | 2時間以下 | PagerDuty | 週次 |
| テスト自動化カバレッジ | 80%以上 | CI/CDレポート | 週次 |
| プロセス効率 | 70%以上 | VSM分析 | 月次 |
| セキュリティスキャン通過率 | 95%以上 | SASTツール | 週次 |
| チーム展開率 | 100% | プロジェクト管理 | 週次 |
Level 3: チームKPI
| KPI | 目標値 | 測定方法 | 更新頻度 |
|---|---|---|---|
| PRサイクルタイム | 24時間以内 | GitHub API | 日次 |
| ビルド成功率 | 95%以上 | CI/CDログ | 日次 |
| コードレビュー待ち時間 | 4時間以内 | GitHub API | 日次 |
| スプリントバーンダウン精度 | ±10%以内 | Jira | スプリント |
| 手動テスト時間 | 前月比-20% | 工数レポート | スプリント |
Mission 2: ダッシュボード設計
要件
改善効果ダッシュボードのワイヤーフレームを設計してください。
- 経営層向けビュー: 1画面で全体像が把握できる
- 改善チーム向けビュー: トレンドと異常が一目でわかる
- データソース: 各KPIのデータをどこから取得するかを明記する
解答例
経営層向けビュー
┌─────────────────────────────────────────────────┐
│ 改善プロジェクト サマリー 2026年3月 Week 18│
├──────────┬──────────┬──────────┬──────────────────┤
│ リードタイム │ デプロイ頻度│ 信頼性 │ ROI │
│ 30日→目標20│ 月3回→目標8│ 稼働率99.7%│ 投資:3,550万 │
│ [🟡 改善中]│[🟡 改善中] │ [🟡 改善中]│ 効果:5,200万 │
│ [======> ]│[=====> ]│[======> ]│ ROI: 146% │
├──────────┴──────────┴──────────┴──────────────────┤
│ [改善効果の推移グラフ: リードタイム 43日→30日] │
│ [ベースライン43d --- Phase1 28d --- 現在30d --- 目標20d]│
├─────────────────────────────────────────────────────┤
│ チーム展開状況 ████████░░ 70% │
│ チームA:✅ チームB:✅ チームC:🔄 プラットフォーム:✅ │
├─────────────────────────────────────────────────────┤
│ 経営判断事項: Phase 2の予算は計画内。追加投資不要 │
└─────────────────────────────────────────────────────┘
データソース
| KPI | データソース | 取得方法 |
|---|---|---|
| リードタイム | Jira | API連携(自動) |
| デプロイ頻度 | GitHub Actions / Jenkins | Webhook(自動) |
| 変更失敗率 | PagerDuty + Jira | API連携(自動) |
| テストカバレッジ | SonarQube / Jest | CI/CDパイプライン(自動) |
| 開発者満足度 | Google Forms | 手動(隔週サーベイ) |
| コストデータ | 経理システム | 手動(月次更新) |
Mission 3: エグゼクティブレポートの作成
要件
CTO佐藤への月次報告用のエグゼクティブレポートを作成してください。
- サマリー: 1段落で全体像を伝える
- 数字の裏のストーリー: データをストーリーとして伝える
- 次の投資への提言: Phase 3への投資判断を促す根拠
解答例
エグゼクティブレポート
サマリー
改善プロジェクトは計画通り進行しています。リードタイムは43日から30日に30%短縮(目標: 53%短縮の20日)。4チーム中3チームへの展開が完了し、Phase 2の予算消化率は82%で計画内です。次の四半期でPhase 3(定着化)を完了すれば、年間1.5億円以上の生産性向上効果が見込めます。
数字の裏のストーリー
6ヶ月前、1つの機能を顧客に届けるのに43日かかっていました。エンジニアは「コードを書いている時間よりレビュー待ちの方が長い」と嘆いていました。今、チームAでは要望から17日でリリースできるようになりました。チームBのリーダー伊藤さんは、当初「また失敗する」と懐疑的でしたが、今は「うちのチームでもやれる」と自ら推進しています。開発者満足度は4.2から5.5に改善し、チームAでは6.8に達しています。
投資3,550万円に対し、効果は既に5,200万円。まだ道半ばですが、投資対効果は明確です。
次の投資への提言
Phase 3(定着化、8週間)に450万円の追加投資を提言します。これにより:
- テストカバレッジ80%達成(現在55%→80%)
- 全チームの新プロセス定着と標準化
- 年間効果1.5億円の継続的な創出
Phase 3を完了しなければ、改善効果は持続せず、徐々に元に戻るリスクがあります。
達成度チェック
| 観点 | 達成基準 |
|---|---|
| KPI体系 | 3階層で設計され、各指標に目標値と測定方法がある |
| ダッシュボード | 対象者別にビューが設計され、データソースが明記されている |
| エグゼクティブレポート | 1ページで全体像が伝わり、次のアクションが明確 |
| ストーリーテリング | データだけでなく、人の変化や組織の変化が伝わる |
推定所要時間: 60分