クイズの説明
Step 3「チェンジマネジメントを実践しよう」の理解度を確認します。チェンジマネジメントの基礎、コッターの8段階モデル、コミュニケーション戦略、パイロット設計について問います。
合格ライン: 80%(5問中4問正解)
問題
Q1. 変化曲線
組織変革における「変化曲線」の「谷底(抵抗フェーズ)」への対応として最も適切なものはどれですか?
- A. 谷底を完全に回避するために、変革の影響を最小限にとどめる
- B. 谷底は必ず通るものと認識し、その深さを浅く、通過時間を短くする施策を打つ
- C. 谷底に達した時点で変革を中止し、別の計画を立てる
- D. 谷底に達した人には退職を促し、前向きな人だけで進める
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正解: B
変化曲線の谷底(抵抗フェーズ)を完全に回避することはできません。変化に対する抵抗は人間の自然な反応です。重要なのは、谷底を通ることを前提として、その深さを浅くする(トレーニングによるスキル不安の解消、メリットの具体的な説明等)施策と、通過時間を短くする(クイックウィンで成功体験を早期に提供する等)施策を事前に計画することです。影響を最小限にとどめる(A)と変革の効果も最小限になります。
Q2. ADKARモデル
あるエンジニアが「改善の必要性は理解しているし、やりたいとも思っている。でも新しいCI/CDツールの使い方がわからない」と言っています。ADKARモデルにおけるバリアポイントはどこですか?
- A. Awareness(認知)
- B. Desire(意欲)
- C. Knowledge(知識)
- D. Reinforcement(定着)
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正解: C
このエンジニアは「必要性を理解している」(Awareness: OK)、「やりたいと思っている」(Desire: OK)と明言しています。しかし「使い方がわからない」と言っているため、Knowledge(知識)がバリアポイントです。この場合、トレーニング、ハンズオンワークショップ、ペアプログラミングなどの知識提供施策が有効です。Awareness向上の施策(データ共有会等)やDesire向上の施策(メリット説明等)を追加しても、この人の問題は解決しません。
Q3. コッターの8段階モデル
コッターの8段階モデルで「段階を飛ばしてはいけない」理由として最も適切なものはどれですか?
- A. 各段階には前段階の成果が前提条件として必要であり、飛ばすと土台が崩れるため
- B. コッターが「飛ばしてはいけない」と著書に書いているため
- C. 8段階すべてを実施することで、予算が全額使い切れるため
- D. 監査で8段階すべての実施記録が求められるため
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正解: A
コッターの8段階は各段階が次の段階の前提条件になっています。例えば、「危機感がない」(段階1の不備)まま「ビジョンを伝える」(段階4)をやっても、「なぜ変わる必要があるのか」が理解されていないためビジョンが響きません。「推進連合がない」(段階2の不備)まま「全社展開」(段階7)をやっても、推進力が足りず頓挫します。各段階は独立ではなく、前の段階の土台の上に構築されるため、段階を飛ばすと変革の基盤が不安定になります。
Q4. コミュニケーション戦略
テスト自動化の導入について、QAチームへのメッセージとして最も効果的なものはどれですか?
- A. 「テスト自動化により年間9,360万円のコスト削減が見込めます」
- B. 「経営陣の方針でテスト自動化を導入することが決定しました」
- C. 「手動テストの80%が自動化され、QAチームは探索的テストや品質戦略の策定など、より戦略的な役割に進化できます」
- D. 「テスト自動化は業界のトレンドであり、導入しないと時代に取り残されます」
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正解: C
QAチームの最大の懸念は「自分たちの仕事がなくなるのではないか」という不安です。効果的なメッセージは、この懸念に直接対応し、「仕事がなくなる」のではなく「役割が進化する」というポジティブなフレーミングを使います。コスト削減(A)はQAチームにとって「自分たちのコストが削減される=人が減る」と受け取られかねません。トップダウンの押し付け(B)は抵抗を強めます。業界トレンド(D)は外圧であり、内発的な動機付けにはなりません。
Q5. パイロット設計
パイロットチームの選定基準として最も不適切なものはどれですか?
- A. 変革に前向きなチームを選ぶ
- B. 他チームへの展開時に参考になる代表性のあるチームを選ぶ
- C. 最も改善が難しい問題を抱えたチームを選び、最大の成果を狙う
- D. チームリーダーが改善に時間を投資する意思のあるチームを選ぶ
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正解: C
パイロットの目的は「リスクを限定して学習し、成功事例を作ること」です。最も困難な問題を抱えたチームを選ぶと、失敗リスクが高まり、失敗した場合は改善活動全体の信頼を損ないます。パイロットでは「適度な複雑さ」のチームを選び、確実に成功を収めることが重要です。成功事例ができれば、それを武器に難しいチームにも展開できます。前向き(A)、代表性(B)、リーダーの協力(D)はすべて重要な選定基準です。
結果
合格(4問以上正解)
Step 3の内容をよく理解しています。チェンジマネジメントの基礎、コッターの8段階モデル、コミュニケーション戦略、パイロット設計を身につけました。次のStep 4「抵抗勢力を味方に変えよう」に進みましょう。
不合格(3問以下正解)
Step 3の内容を復習しましょう。特に以下のポイントを重点的に確認してください:
- 変化曲線 — 谷底を浅く、短くする施策の設計
- ADKAR — 個人ごとのバリアポイント特定と適切な施策
- コッター8段階 — 段階を飛ばさず順番に進める重要性
- パイロット — 確実に成功を収められるチームの選定
推定所要時間: 30分