クイズの説明
Step 1「組織の課題を可視化しよう」の理解度を確認します。問題構造分析、バリューストリームマッピング、ステークホルダーマッピングについて問います。
合格ライン: 80%(5問中4問正解)
問題
Q1. 問題の3層構造
組織の問題を「現象」「原因」「構造」の3層で分析する理由として最も適切なものはどれですか?
- A. 問題を3つに分類すると報告書が書きやすくなるため
- B. 表面的な現象を解決しても構造が変わらなければ同じ問題が繰り返されるため
- C. 3層に分けるとそれぞれ別のチームに担当を割り振れるため
- D. 経営層への報告で3つの観点を示すと説得力が増すため
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正解: B
問題を3層で捉える最大の理由は、構造レベルに介入しなければ根本的な解決にならないためです。例えば「リリースが遅い」(現象)に対して「レビューを早くする」(原因への対処)だけでは、構造的な問題(チーム間依存の複雑さ、承認プロセスの設計不備)が残ったままです。構造を変えなければ、別の形で同じ問題が再発します。
Q2. なぜなぜ分析
なぜなぜ分析を行う際の注意点として最も不適切なものはどれですか?
- A. 事実やデータに基づいて分析する
- B. 「なぜ」の答えが1つとは限らないことを意識する
- C. 特定の個人の行動を原因として特定し、その人に改善を求める
- D. 対策が取れるレベルまで深掘りしたら止める
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正解: C
なぜなぜ分析では「人を責めない」ことが鉄則です。「○○さんが確認しなかったから」は原因ではなく、「確認が漏れる仕組みになっていること」が構造的な原因です。個人の行動を責めると、チームメンバーが問題を隠すようになり、改善が進まなくなります。事実ベースでの分析(A)、分岐の意識(B)、対策可能なレベルで止める(D)はすべて正しい注意点です。
Q3. バリューストリームマッピング
あるソフトウェア開発チームのVSMを分析した結果、プロセスタイム合計が15日、リードタイム合計が50日でした。この状況の解釈として最も適切なものはどれですか?
- A. 開発者のスキル不足により作業速度が遅い
- B. プロセス効率が30%であり、70%の時間が待ち時間やムダに費やされている
- C. 15日で完了できる仕事を50日かけているので、人員を3倍にすれば良い
- D. プロセスタイムを半分にすることが最も効果的な改善策である
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正解: B
プロセス効率 = PT合計 / LT合計 = 15/50 = 30%です。これは、全体の70%の時間が実際の価値を生む作業ではなく、待ち時間やハンドオフ、手戻りなどに費やされていることを意味します。人員増加(C)は待ち時間の問題を解決しません。プロセスタイムの短縮(D)よりも、待ち時間35日の削減の方がインパクトが大きいです。スキル不足(A)はPT自体の長さには関係しますが、この指標が示しているのは待ち時間の多さです。
Q4. ステークホルダーマッピング
ステークホルダー分析で「影響力が高いが関心度が低い」人物(Dゾーン)への対応として最も適切なものはどれですか?
- A. 関心がないので、連絡は不要。問題が起きた時だけ対応する
- B. 定期的に情報提供を行い、不意の反対を防ぐ
- C. 最優先で時間を割き、関心を引き上げる努力をする
- D. 影響力を削ぐために、その人を意思決定から外す
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正解: B
Dゾーン(高影響力・低関心)のステークホルダーは、普段は関心がないため見過ごしがちですが、何かの拍子に「聞いていない」と反対に回る可能性があります。定期的な情報提供(月次レポート等)を行い、不意の反対を防ぐことが重要です。連絡不要(A)は危険で、ある日突然プロジェクトが止まるリスクがあります。最優先で時間を割く(C)のはBゾーンへの対応です。影響力を削ぐ(D)は非現実的かつ対立を招きます。
Q5. 制約理論(TOC)
制約理論の5つの集中ステップにおいて、「他をすべて制約に従属させる」の意味として最も適切なものはどれですか?
- A. ボトルネック以外のチームの活動をすべて停止させる
- B. ボトルネック以外の工程は、ボトルネックの処理能力に合わせたペースで作業する
- C. ボトルネックのチームに全員を異動させる
- D. ボトルネック以外の工程をすべて外注する
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正解: B
「他をすべて制約に従属させる」とは、ボトルネック以外の工程がボトルネックの処理能力を超えるペースで作業しないようにすることです。例えば、レビューがボトルネックなら、実装チームはレビュー可能な粒度・ペースでPRを出すようにします。ボトルネック以外の工程がフル稼働すると、ボトルネック手前にWIP(仕掛品)が溜まり、かえって全体の効率が悪化します。活動停止(A)ではなくペース調整であり、異動(C)や外注(D)は別のステップ(制約の強化)に該当します。
結果
合格(4問以上正解)
Step 1の内容をよく理解しています。問題分析のフレームワーク、バリューストリームマッピング、ステークホルダーマッピングの基本を身につけました。次のStep 2「改善施策を優先順位付けしよう」に進みましょう。
不合格(3問以下正解)
Step 1の内容を復習しましょう。特に以下のポイントを重点的に確認してください:
- 問題の3層構造 — 現象・原因・構造を区別し、構造レベルに介入する
- なぜなぜ分析 — 人を責めず、仕組みの問題を探る
- バリューストリームマッピング — プロセス効率の算出と待ち時間の特定
- ステークホルダー分析 — ゾーンごとに適切な対応戦略を取る
推定所要時間: 15分