QUIZ 30分

クイズの説明

Step 2「ワークロード配置を設計しよう」の理解度を確認します。ワークロード分類、配置基準、マイグレーションパターン、抽象化レイヤーについて問います。

合格ライン: 80%(5問中4問正解)


問題

Q1. ワークロード分類

決済処理ワークロードの分類として最も適切なものはどれですか?

  • A. ビジネス重要度: Tier 3、データ特性: パブリック
  • B. ビジネス重要度: Tier 1、データ特性: 規制対象
  • C. ビジネス重要度: Tier 2、データ特性: 社内
  • D. ビジネス重要度: Tier 4、データ特性: 機密
答えを見る

正解: B

決済処理は停止が直接的な収益損失に繋がるため、ビジネス重要度はTier 1(ミッションクリティカル)です。また、決済に関するデータにはPCI DSS等の規制が適用されるため、データ特性は「規制対象」に分類されます。Tier 3やTier 4(A, D)は決済処理の重要度を過小評価しています。


Q2. クラウド配置の判断

データ分析ワークロードをGCPに配置する判断として、最も重要な評価基準はどれですか?

  • A. GCPのロゴがかっこいいから
  • B. BigQueryの性能・コスト効率がRedshiftを上回り、技術適合性が最も高いから
  • C. GCPのリージョン数がAWSより多いから
  • D. すべてのワークロードをGCPに統一するため
答えを見る

正解: B

配置判断の6つの基準のうち、最も重みが大きい「技術適合性(30%)」が決定的な要因です。BigQueryのサーバーレスアーキテクチャ、分析性能、コスト効率がデータ分析ワークロードに最適であるという技術的な根拠に基づく判断です。GCPのリージョン数(C)は実際にはAWSより少なく、ワークロードの統一(D)はマルチクラウド戦略の目的に反します。


Q3. マイグレーションパターン

Kubernetes上で稼働しているコンテナ化済みのWebアプリケーションを別のクラウドに移行する場合、最も適切な移行戦略はどれですか?

  • A. Refactor — アプリケーションを完全に書き直す
  • B. Repurchase — SaaSに置き換える
  • C. Relocate — Kubernetes間でコンテナを移行する
  • D. Retire — サービスを廃止する
答えを見る

正解: C

コンテナ化済みでKubernetes上で稼働しているアプリケーションは、Relocate(K8s間移行)が最も効率的です。Kubernetesはマルチクラウドの強力な抽象化レイヤーであり、EKS→GKE→AKS間でコンテナの移行が可能です。Refactor(A)は不要なコストがかかり、Repurchase(B)やRetire(D)は要件に合いません。ただし、クラウド固有サービス(ロードバランサー、ストレージ)の設定変更は必要です。


Q4. 抽象化レイヤー

マルチクラウド環境で抽象化レイヤーを設計する際、最も適切なアプローチはどれですか?

  • A. すべてのクラウドサービスを抽象化し、完全なクラウド非依存のアプリケーションを構築する
  • B. ポータビリティが必要な箇所だけ選択的に抽象化し、クラウド固有の強みは直接活用する
  • C. 抽象化は不要であり、各クラウドのSDKを直接使うべき
  • D. 独自のクラウド抽象化フレームワークをゼロから開発する
答えを見る

正解: B

「選択的抽象化」の原則に従い、ポータビリティが必要な箇所だけを抽象化するのが最適です。すべてを抽象化(A)すると最小共通分母に制限され、各クラウドの強みが活かせません。抽象化を一切しない(C)と移行コストが増大します。独自フレームワークの開発(D)は車輪の再発明であり、Terraform、Kubernetesなどの既存ツールを活用すべきです。


Q5. データ配置の原則

マルチクラウド環境でデータを配置する際に、最も注意すべき原則はどれですか?

  • A. すべてのデータを各クラウドに複製して冗長性を最大化する
  • B. データとそれを処理するコンピュートは同じクラウドに配置し、クラウド間のデータ移動を最小化する
  • C. データはすべて最も安いクラウドに集約する
  • D. データの配置はパフォーマンスに影響しないので自由に配置してよい
答えを見る

正解: B

「データ近接」と「最小移動」の原則です。データとコンピュートを同じクラウドに配置することで、クラウド間のデータ転送コスト(エグレス料金)を最小化し、レイテンシも削減できます。全複製(A)はコストが膨大になります。最安クラウドへの集約(C)は処理がクラウドをまたぐとエグレスコストで逆にコスト増になる可能性があります。データの配置がパフォーマンスに影響しない(D)という認識は誤りです。


結果

合格(4問以上正解)

Step 2の内容をよく理解しています。ワークロードの分類・配置・移行・抽象化の一連のプロセスを身につけました。次のStep 3「マルチクラウドFinOpsを確立しよう」に進みましょう。

不合格(3問以下正解)

Step 2の内容を復習しましょう。特に以下のポイントを重点的に確認してください:

  • ワークロード分類 — 4軸(ビジネス重要度・技術特性・データ特性・変化の頻度)での分類
  • 配置基準 — 6つの評価基準による定量的な配置判断
  • マイグレーション — 7Rsと適切な戦略の選択
  • 抽象化 — 選択的抽象化の原則とレベル別の設計

推定所要時間: 30分