LESSON 30分

ストーリー

佐藤CTO
技術選定は、チームの生産性を左右する重要な決断だ
佐藤CTO
流行っているからではなく、プロジェクトとチームに合った技術を選ぶ。その判断基準を持つことが大事だ

Technology Radarアプローチ

ThoughtWorksのTechnology Radarのように、技術を4つのリングで分類します。

リング意味アクション
Adopt(採用)実績があり推奨積極的に使用する
Trial(試行)有望だが検証中PoCで検証する
Assess(評価)注目に値する調査・学習する
Hold(保留)非推奨新規利用を避ける

評価基準マトリクス

基準重み確認ポイント
成熟度20%リリース年数、メジャーバージョン、安定性
コミュニティ15%GitHub Stars、Stack Overflow回答数、カンファレンス
エコシステム15%ライブラリ数、ツール連携、プラグイン
チームスキル20%既存メンバーの経験、学習コスト
パフォーマンス10%ベンチマーク結果、ユースケースとの適合性
ロックインリスク10%ベンダー依存度、移行容易性、OSS vs 商用
運用性10%デプロイ容易性、監視・デバッグ、ドキュメント

スタック別の選定ポイント

フロントエンド

技術適したケース注意点
React大規模SPA、エコシステム重視バンドルサイズ管理
Next.jsSSR/SSG、SEO重要Vercel依存のリスク
Vue.js中規模、学習容易性重視大規模での実績が少ない

バックエンド

技術適したケース注意点
Node.js/TypeScriptフルスタック統一、I/O多いCPU集約型処理に不向き
Goマイクロサービス、高パフォーマンスエコシステムがJSほど広くない
Python/FastAPIML連携、プロトタイピング型安全性、パフォーマンス

データストア

技術適したケース注意点
PostgreSQL汎用RDBMS、JSON対応水平スケーリング
MongoDBスキーマレス、ドキュメントトランザクション制限
Redisキャッシュ、セッション永続化の信頼性

ロックインリスクの評価

リスクレベル特徴
OSS、標準API準拠PostgreSQL、Kubernetes
マネージドサービスAWS RDS、CloudSQL
プロプライエタリAPIDynamoDB、Firestore
極高独自言語・フレームワーク特定PaaSの独自機能

緩和策:

  • 抽象化レイヤー(ポート&アダプター)を導入
  • マルチクラウド対応のOSSを優先
  • 定期的に移行コストを再評価

PoCの進め方

フェーズ期間成果物
1. 仮説設定1日検証したい技術的仮説リスト
2. 最小実装3-5日動くプロトタイプ
3. 評価1-2日パフォーマンス計測、使用感レポート
4. 判定1日採用/不採用の判定とADR

まとめ

ポイント内容
体系的評価感覚ではなく重み付きスコアで評価する
チーム適合技術の良さだけでなくチームとの適合を重視
ロックインベンダーロックインのリスクを常に評価する
PoC不確実性が高い技術はPoCで検証する

チェックリスト

  • Technology Radarの4リングを理解した
  • 技術評価の基準マトリクスを把握した
  • ロックインリスクの評価方法を理解した
  • PoCの進め方を把握した

次のステップへ

次はレビュー可能な設計書の書き方を学びます。


推定読了時間: 30分