QUIZ 30分

クイズの説明

Step 4「トレードオフを分析して決定を下そう」の理解度を確認します。全8問、80%以上正解で合格です。


問題

Q1. CAP定理について正しい説明はどれですか?

  • A) 分散システムはConsistency、Availability、Partition Toleranceの3つすべてを同時に満たせる
  • B) 分散システムはConsistency、Availability、Partition Toleranceのうち最大2つしか同時に保証できない
  • C) CAP定理はネットワーク分断がない場合にのみ適用される
  • D) CAP定理はモノリスアーキテクチャにも適用される
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正解: B

CAP定理は、分散システムではConsistency(一貫性)、Availability(可用性)、Partition Tolerance(分断耐性)の3つのうち、最大2つしか同時に保証できないことを示します。ネットワーク分断は避けられないため、実質的にCPかAPの選択になります。


Q2. ATAMにおける「感度点」とは何ですか?

  • A) システムのパフォーマンスが最も高い箇所
  • B) 小さなアーキテクチャ変更が品質属性に大きな影響を与える箇所
  • C) ステークホルダーが最も関心を持つ機能
  • D) テストが最も難しい箇所
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正解: B

感度点(Sensitivity Point)は、アーキテクチャの特定の側面を変更した場合に、品質属性の応答に大きな影響を与える箇所です。例えば、キャッシュのTTL値を変更するとパフォーマンスとデータ鮮度のバランスが大きく変わるような箇所です。


Q3. ADRのステータスとして「Superseded」の意味は?

  • A) 決定が承認された
  • B) 決定が却下された
  • C) 新しいADRによって置き換えられた
  • D) 決定がまだレビュー中
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正解: C

Superseded(代替済)は、そのADRが新しいADRによって置き換えられたことを示します。元のADRは削除せず、「Superseded by ADR-XXX」と記録します。これにより、なぜ決定が変更されたかの履歴が追跡できます。


Q4. TCO(Total Cost of Ownership)に含まれないものはどれですか?

  • A) インフラストラクチャコスト
  • B) 開発人件費
  • C) 競合企業の売上
  • D) ライセンス費用
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正解: C

TCOには、初期導入コスト(開発、インフラ構築)、運用コスト(インフラ、人件費、ライセンス)、保守コスト(バグ修正、アップデート)などが含まれます。競合企業の売上はTCOとは関係ありません。


Q5. PACELC定理について正しい説明はどれですか?

  • A) CAPの代替理論で、3つの属性を同時に満たせることを示す
  • B) ネットワーク分断時にCとAの選択、通常時にLatencyとConsistencyの選択があることを示す
  • C) Performance、Availability、Cost、Elasticity、Latency、Consistencyの頭文字
  • D) 分散トランザクションの実装パターン
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正解: B

PACELC定理は、CAP定理を拡張したものです。Partition時にはAvailabilityとConsistencyのトレードオフ(PAC)があり、Else(通常時)にはLatencyとConsistencyのトレードオフ(ELC)があることを示します。


Q6. アーキテクチャ決定において「可逆的な決定」と「不可逆的な決定」を区別する主な理由は?

  • A) 可逆的な決定は記録不要だから
  • B) 不可逆的な決定にはより慎重な分析と合意形成が必要だから
  • C) 可逆的な決定は常に優れているから
  • D) すべての決定を同じプロセスで処理するため
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正解: B

不可逆的な決定(変更コストが極めて高い決定)にはより慎重な分析、広い合意、詳細なADRが必要です。一方、可逆的な決定は素早く行い、必要に応じて変更できます。この区別により、意思決定の速度と品質のバランスが取れます。


Q7. Build vs Buyの判断基準として最も重要なのはどれですか?

  • A) 常に自社開発(Build)を選ぶべき
  • B) 常に既製品購入(Buy)を選ぶべき
  • C) コア競争力に関わる部分はBuild、汎用的な機能はBuyが基本
  • D) チームの好みで決める
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正解: C

Build vs Buyの基本原則は、自社のコア競争力に直結する機能は自社開発し、汎用的な機能(認証、メール送信、決済など)は既製品やSaaSを利用することです。これにより、限られたリソースを最も価値の高い領域に集中できます。


Q8. トレードオフ分析で重み付きスコアリングを使う利点はどれですか?

  • A) 常に正しい答えが得られる
  • B) 主観的な判断を完全に排除できる
  • C) ステークホルダー間で優先順位を明確にし、議論の土台を提供できる
  • D) 計算が簡単で手間がかからない
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正解: C

重み付きスコアリングは万能ではありませんが、各評価軸の重要度を明示し、選択肢を定量的に比較する土台を提供します。ステークホルダー間で「何を重視するか」を議論する際に非常に有効です。最終的には定量分析と定性的な判断の両方が必要です。


結果

7問以上正解の場合

合格です。 トレードオフ分析の手法を理解しています。次のStep 5でアーキテクチャ設計書の完成に取り組みましょう。

6問以下の場合

もう少し復習しましょう。 CAP/PACELC定理、ATAM、ADRの基本概念を重点的に復習してください。