QUIZ 60分

卒業クイズ:チームの信頼を勝ち取ろう

ストーリー

「最後の卒業クイズだ」

渡辺マネージャーが微笑んだ。

「今月、君は大きく成長した。 タスク管理、優先順位付け、報告、コミュニケーション、 プロジェクト完遂力......全てのスキルを確認しよう。 これに合格したら、君はチームから信頼されるメンバーだ」


クイズの説明

今月学んだ全ステップの内容を総合的にチェックします。

  • 全15問
  • 合格ライン: 80%(12問正解)
  • 前半は知識問題、後半は状況判断問題です

問題

Q1. タスク管理の基本プロセスの正しい順序はどれですか?

  • A) 計画 → 収集 → 実行 → 整理 → 振り返り
  • B) 収集 → 整理 → 計画 → 実行 → 振り返り
  • C) 実行 → 収集 → 整理 → 振り返り → 計画
  • D) 整理 → 計画 → 収集 → 実行 → 振り返り
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

タスク管理の基本プロセスは「収集(Capture)→ 整理(Organize)→ 計画(Plan)→ 実行(Execute)→ 振り返り(Review)」の順です。まず全てのタスクを収集し、優先度をつけて整理し、スケジュールに落とし込んでから実行し、最後に振り返って改善します。

</details>

Q2. 優先度マトリクスのQ2(重要だが緊急でない)象限の例として最も適切なものはどれですか?

  • A) 本番環境のサービスダウン
  • B) アーキテクチャの改善とリファクタリング
  • C) 定例ミーティングの議事録作成
  • D) 使われていない古いコードの削除
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

アーキテクチャの改善やリファクタリングは、長期的な品質向上に重要ですが、今すぐやらないと問題が起きるわけではない「重要だが緊急でない」タスクです。この象限に計画的に時間を投資できるかが、生産性の分かれ目になります。

</details>

Q3. ポモドーロ・テクニックで4回のポモドーロを完了した後に取るべき休憩は何分ですか?

  • A) 5分
  • B) 10分
  • C) 15〜30分
  • D) 60分
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: C

ポモドーロ・テクニックでは、4回のポモドーロ(25分集中 + 5分休憩 x 4)を1セットとし、セット完了後に15〜30分の長い休憩を取ります。これにより集中力を持続的に維持できます。

</details>

Q4. 3点見積もりで楽観値6h、最頻値10h、悲観値18hの場合、期待値に最も近いものはどれですか?

  • A) 約10h
  • B) 約11h
  • C) 約12h
  • D) 約14h
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

期待値 = (楽観値 + 4 x 最頻値 + 悲観値) / 6 = (6 + 4x10 + 18) / 6 = (6 + 40 + 18) / 6 = 64/6 ≒ 10.67h ≒ 約11時間です。

</details>

Q5. コンテキストスイッチによるロスが最も小さくなるのは、並行タスク数がいくつの時ですか?

  • A) 1つ
  • B) 2つ
  • C) 3つ
  • D) 4つ
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: A

並行タスク数が1つの時、コンテキストスイッチは発生せず、100%の時間をタスクに集中できます。2つで20%、3つで40%、4つで60%のロスが発生します。したがって、可能な限りシングルタスクで取り組むことが効率的です。

</details>

Q6. PREP法で最初と最後に来る要素は何ですか?

  • A) Problem(問題)
  • B) Point(結論)
  • C) Plan(計画)
  • D) Process(プロセス)
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

PREP法は Point(結論)→ Reason(理由)→ Example(具体例)→ Point(再結論)の構造です。最初に結論を述べ、理由と具体例で裏付け、最後に結論を再確認します。結論ファーストの原則に基づいています。

</details>

Q7. デイリースタンドアップの3つの質問に含まれないものはどれですか?

  • A) 昨日やったこと
  • B) 今日やること
  • C) 来週の予定
  • D) 困っていること(ブロッカー)
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: C

デイリースタンドアップの3つの質問は「昨日やったこと(Done)」「今日やること(Todo)」「困っていること/ブロッカー(Blocker)」です。来週の予定は週次計画やスプリントプランニングで扱うものであり、デイリースタンドアップの範囲外です。

</details>

Q8. 悪いニュースの報告フレームワーク「STAR」の正しい順序はどれですか?

  • A) Situation → Timing → Action → Request
  • B) Summary → Target → Action → Result
  • C) Situation → Task → Achievement → Reflection
  • D) Status → Timeline → Assessment → Recommendation
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: A

STARは Situation(状況)→ Timing(時間的影響)→ Action(対応策)→ Request(依頼)の順序です。何が起きているか、いつまでに影響があるか、どう対応するか、相手に何を求めるかを構造化して伝えます。

</details>

Q9. PRのレビューコメントで「できれば対応してほしい提案」に使うプレフィックスはどれですか?

  • A) [Must]
  • B) [Suggestion]
  • C) [Question]
  • D) [Nice]
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

[Suggestion]は「できれば対応してほしい提案」に使うプレフィックスです。[Must]はマージ前に修正必須、[Question]は理解のための質問、[Nice]は良い実装への称賛や軽微な指摘に使います。

</details>

Q10. リモートファーストの原則で最も重要なルールはどれですか?

  • A) 常にビデオ会議を使うこと
  • B) 全ての決定を文書化してチーム全体に共有すること
  • C) リモートメンバーに毎時間の報告を求めること
  • D) オフィスでの雑談を禁止すること
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

リモートファーストの最も重要な原則は「全ての決定を文書化してチーム全体に共有する」ことです。口頭での決定やオフィスでの雑談で決まったことも、必ずSlackやドキュメントに残すことで、リモートメンバーとの情報格差を防ぎます。

</details>

Q11. 【状況判断】あなたはコーディングに集中しています。Slackで「このPRのテストの書き方、教えてもらえますか?」と後輩から質問が来ました。最も適切な対応はどれですか?

  • A) 無視して集中を続ける
  • B) すぐにSlackで30分かけて詳しく説明する
  • C) リアクションで「後で対応します」と伝え、ポモドーロ終了後にまとめて回答する
  • D) 「自分で調べてください」と返す
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: C

集中時間中の割り込みへの対応として、リアクションで「見た」ことを伝えつつ、ポモドーロ終了後にまとめて対応するのが最適です。無視は相手を不安にさせ、即座の詳細な返信は自分の集中を壊します。2分ルールを適用し、2分で終わらない質問は後回しにします。

</details>

Q12. 【状況判断】スプリントの中間で、見積もり5SPのタスクが予想以上に複雑で、実際には13SP相当の工数がかかることがわかりました。最も適切な対応はどれですか?

  • A) 残業して何とか元の見積もりで終わらせる
  • B) 黙って作業を続け、スプリント終了時に報告する
  • C) すぐにマネージャーに報告し、スコープ調整を相談する
  • D) タスクを放棄して別のタスクに取り組む
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: C

見積もりの大幅な超過が判明した時点で、すぐにマネージャーに報告し、スコープ調整(機能の一部を次スプリントに移す等)を相談します。早期に報告することで対策の選択肢が多く、チームへの影響を最小化できます。報告が遅れるほど選択肢は減ります。

</details>

Q13. 【状況判断】Go/No-Go判定で、1件のCriticalバグが未修正ですが、プロジェクトマネージャーから「予定通りリリースしよう」と言われました。最も適切な対応はどれですか?

  • A) マネージャーの指示に従い、黙ってリリースする
  • B) Criticalバグのリスクを明確に説明し、ロールバック計画を含めた条件付きリリースを提案する
  • C) リリースを一方的に拒否する
  • D) 退席してリリースに関わらないようにする
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

エンジニアとして、Criticalバグのリスク(影響範囲、発生確率、ユーザーへの影響)を明確に説明する責任があります。その上で、ロールバック計画の準備、影響を受けるユーザーへの通知、ホットフィックスのスケジュールなど条件付きでのリリースを提案します。最終判断はマネージャーが行いますが、リスクの情報は正確に伝える必要があります。

</details>

Q14. 【状況判断】チームの振り返りで、あるメンバーが「田中さんのコードの品質が低いのが問題だ」と発言しました。ファシリテーターとして最も適切な対応はどれですか?

  • A) 「その通りですね。田中さん、改善してください」と同意する
  • B) 「個人の名指しは避けましょう。具体的にどんなコード品質の問題がありましたか?」と事実ベースに導く
  • C) 発言を無視して次の議題に進む
  • D) 田中さんに反論の機会を与え、議論させる
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

振り返りでは心理的安全性を確保するため、個人を名指しで非難することは避けます。ファシリテーターとして、発言を事実ベースに変換し、「どんなコード品質の問題があったか」「プロセスとしてどう改善できるか」という建設的な議論に導きます。

</details>

Q15. 【総合判断】あなたはプロジェクトリーダーとして、以下の状況に置かれています。最も優先すべきアクションはどれですか?

状況:

  • リリースまであと3日

  • CriticalバグがPOから報告された(修正に半日〜1日)

  • 明日のデモ用の資料がまだできていない

  • チームメンバーの1人がSlackで「体調が悪い」と報告

  • マネージャーから「来月のプロジェクト計画のドラフトを」と依頼された

  • A) デモ資料を作成する(明日のデモが迫っている)

  • B) Criticalバグの修正に着手する(リリースブロッカー)

  • C) 来月のプロジェクト計画ドラフトを作成する(マネージャーからの依頼)

  • D) 体調不良メンバーのタスクの引き継ぎ計画を立てる

<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

アイゼンハワーマトリクスを適用します。

  • Criticalバグ修正: 重要 x 緊急(DO)- リリースブロッカーであり最優先
  • 体調不良メンバー対応: 重要 x 緊急(DO)- ただしバグ修正の次
  • デモ資料: 緊急だが重要度はバグより低い(DELEGATE可能)
  • 来月の計画: 重要だが急がない(SCHEDULE)

バグ修正 → 体調不良メンバーのカバー計画 → デモ資料(可能なら他メンバーに委任)→ 来月の計画(来週対応を渡辺マネージャーに伝える)の順が適切です。

</details>

結果

12問以上正解の場合

合格です。おめでとうございます!

ミッション「チームの信頼を勝ち取ろう」を完了しました。

あなたは以下のスキルを身につけました:

  • タスクを適切に管理し、優先順位をつけて期限内に完遂する力
  • PREP法やSTAR法を使った効果的な報告力
  • チーム内のコミュニケーションを改善する力
  • プロジェクトを計画し、リスクを管理しながら完遂する力
  • 困難な状況でも適切に判断し、信頼を維持する力

11問以下の場合

もう少し復習しましょう。

問題復習セクション
Q1Step 1: step1_1 タスク管理の重要性
Q2Step 1: step1_2 優先度マトリクス
Q3Step 1: step1_3 タイムマネジメント
Q4Step 2: step2_2 見積もりの技術
Q5Step 2: step2_3 マルチタスクの罠
Q6Step 3: step3_1 報告の基本フレームワーク
Q7Step 3: step3_2 デイリースタンドアップ
Q8Step 3: step3_4 悪いニュースの伝え方
Q9Step 4: step4_2 文書コミュニケーション
Q10Step 4: step4_4 リモートワーク
Q11Step 1-2: タイムマネジメント + 優先順位付け
Q12Step 3: 悪いニュースの伝え方
Q13Step 5: リスク管理 + ステークホルダー管理
Q14Step 5: 振り返りとKPT
Q15Step 1-5: 全スキルの統合

まとめ

ステップ学んだこと
Step 1タスク管理の基本、優先度マトリクス、タイムマネジメント
Step 2アイゼンハワーマトリクス、見積もり、WIP制限、委任
Step 3PREP法、デイリースタンドアップ、進捗報告、STAR法
Step 4アクティブリスニング、文書コミュニケーション、会議、リモートワーク
Step 5プロジェクト計画、リスク管理、ステークホルダー、KPT
Step 6全スキルの統合、実践的な状況判断

チェックリスト

  • 全問の解説を読んで理解した
  • 間違えた問題の該当セクションを復習した
  • 今月学んだスキルを日常業務で実践する計画を立てた

ミッション完了

渡辺マネージャーが手を差し伸べた。

「おめでとう。君はチームの信頼を勝ち取った。

技術力だけがエンジニアの価値じゃない。 タスクを管理し、期限を守り、適切に報告し、 チームと協力してプロジェクトを完遂する。

その全てができるエンジニアが、本当に信頼されるエンジニアだ。

これからも、今月学んだことを実践し続けてほしい。 信頼は一日にして成らず。日々の積み重ねが大切だ」


推定所要時間: 60分