QUIZ 30分

チェックポイント:優先順位付けを実践しよう

ストーリー

「Step 2の内容を確認しよう。優先順位付けの実践力を見るぞ」

渡辺マネージャーがクイズを用意してくれた。

「全8問、80%(7問正解)で合格だ。 知識だけでなく、判断力を試す問題も入っている」


クイズの説明

Step 2 で学んだ内容の理解度をチェックします。

  • 全8問
  • 合格ライン: 80%(7問正解)
  • 不合格の場合は復習してから再挑戦してください

問題

Q1. アイゼンハワーマトリクスで「SCHEDULE(計画的に時間を確保)」に分類されるタスクはどれですか?

  • A) 本番環境のサービスダウン
  • B) テストカバレッジの向上(技術的負債の返済)
  • C) 定例ミーティングの議事録作成
  • D) 使われていない古いコードの削除
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

テストカバレッジの向上は「重要だが緊急ではない」(Q2/SCHEDULE)に分類されます。長期的な品質向上に寄与する重要なタスクですが、今すぐやらないと問題が起きるわけではありません。Aは「DO」(重要かつ緊急)、Cは「DELEGATE」(緊急だが重要度低)、Dは「DELETE」(重要でも緊急でもない)に分類されます。

</details>

Q2. ストーリーポイントの説明として正しいものはどれですか?

  • A) タスク完了に必要な正確な時間(時間単位)
  • B) 個人の能力に基づいた作業量の見積もり
  • C) タスクの相対的な大きさを表す数値
  • D) タスクの優先度を1〜10で表す指標
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: C

ストーリーポイントは、タスクの「相対的な大きさ」を表す数値です。時間ではなく、複雑さ・作業量・不確実性を総合的に評価します。個人の能力ではなくチーム共通の基準であり、優先度ではなく作業の大きさを表します。

</details>

Q3. プランニングポーカーで見積もりが大きく分かれた時(例: 3と13)、最初に行うべきアクションは何ですか?

  • A) 中間の8を採用する
  • B) 最大の13を採用する
  • C) 最大と最小の見積もりを出した人がそれぞれ理由を説明する
  • D) もう一度投票して多数決で決める
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: C

見積もりが大きく分かれた場合、まず最大値と最小値を出した人がそれぞれ理由を説明します。これにより、見落としている作業や過剰な見積もりの原因が明らかになります。議論の後に再投票することで、チームの共通理解に基づいた見積もりになります。

</details>

Q4. マルチタスク(3つのタスクを同時並行)した場合、コンテキストスイッチによるロスは約何%ですか?

  • A) 5%
  • B) 20%
  • C) 40%
  • D) 80%
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: C

3つのタスクを同時並行すると、各タスクに使える実稼働時間は約20%ずつ(計60%)で、約40%がコンテキストスイッチのロスとなります。2つの場合は約20%のロス、4つの場合は約60%のロスが発生します。

</details>

Q5. WIP(Work In Progress)制限の目的として最も適切なものはどれですか?

  • A) チームメンバーの残業時間を制限する
  • B) 仕掛り作業を減らし、タスクの完了を促進する
  • C) 新しいタスクの追加を禁止する
  • D) タスクの見積もりを正確にする
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

WIP制限の目的は、同時に進行するタスク数に上限を設けることで、仕掛り作業を減らし、1つ1つのタスクを確実に完了させることです。結果として、タスクのリードタイム(着手から完了までの時間)が短くなります。

</details>

Q6. 効果的な依頼に含まれるべき要素として最も重要なものの組み合わせはどれですか?

  • A) 背景情報と感謝の言葉
  • B) 何を・いつまでに・完了条件
  • C) 技術的な詳細と参考リンク
  • D) 過去の経緯とミーティング記録
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: B

効果的な依頼には「何を(What)」「いつまでに(When)」「完了条件(Done の定義)」が最低限必要です。背景情報や技術的詳細も有用ですが、この3つがないと相手は何をすればよいか、いつまでにやればよいかがわかりません。

</details>

Q7. ベロシティの適切な活用方法はどれですか?

  • A) チーム間のパフォーマンス比較に使う
  • B) 個人の生産性評価に使う
  • C) スプリントに入れるタスク量の計画根拠にする
  • D) ベロシティを毎スプリント10%ずつ増やすことを目標にする
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: C

ベロシティは、チームが1スプリントで完了できるストーリーポイントの実績値であり、次のスプリントに入れるタスク量の計画根拠として使います。チーム間の比較や個人評価に使うべきではなく、人為的に増やすことを目標にするとポイントのインフレが起きるだけです。

</details>

Q8. 委任のレベルで「実行して問題時のみ報告」に該当するのは、通常どのような経験レベルの相手ですか?

  • A) 入社1ヶ月の新人
  • B) 入社6ヶ月のジュニア
  • C) 1〜3年目のミドル
  • D) 3年以上のシニア
<details> <summary>解答と解説</summary>

正解: D

「実行して問題時のみ報告」はレベル4の委任であり、3年以上のシニアエンジニアに適しています。十分な経験と判断力があるため、通常は自律的に進め、問題が発生した時だけ報告を受けます。新人やジュニアにはレベル1〜2(調査して報告、提案して承認待ち)が適切です。

</details>

結果

7問以上正解の場合

合格です。おめでとうございます。

Step 2「優先順位付けを実践しよう」を完了しました。 次は Step 3「効果的な報告技術を習得しよう」に進みましょう。

6問以下の場合

もう少し復習しましょう。

問題復習セクション
Q1step2_1 アイゼンハワーマトリクスの活用
Q2step2_2 見積もりの技術
Q3step2_2 見積もりの技術(プランニングポーカー)
Q4step2_3 マルチタスクの罠と対策
Q5step2_3 マルチタスクの罠と対策(WIP制限)
Q6step2_4 委任と依頼の技術
Q7step2_2 見積もりの技術(ベロシティ)
Q8step2_4 委任と依頼の技術(委任レベル)

まとめ

ポイント内容
アイゼンハワーDO/SCHEDULE/DELEGATE/DELETEの4アクション
見積もりストーリーポイント、プランニングポーカー、ベロシティ
マルチタスクコンテキストスイッチのロスは甚大。WIP制限で対策
委任5段階のレベルで相手に応じた委任

チェックリスト

  • 全問の解説を読んで理解した
  • 間違えた問題の該当セクションを復習した

次のステップへ

Step 3: 効果的な報告技術を習得しよう(4時間)

優先順位付けとタスク管理のスキルを身につけた今、次はチーム内での「報告」技術を学びます。PREP法、デイリースタンドアップ、進捗報告書、そして悪いニュースの伝え方を習得しましょう。


推定所要時間: 30分