LESSON 30分

ストーリー

佐藤先輩
ChatGPTやClaudeの使い方はバッチリだな。次はコーディングのど真ん中で使えるAI — GitHub Copilotだ

中島先輩がVS Codeを開いた。

佐藤先輩
CopilotはChatGPTとは全然違う体験だぞ。ブラウザでAIに聞くのではなく、コードを書いている最中にリアルタイムで提案してくれる
あなた
タイピングしながら?
佐藤先輩
そう。まるでペアプログラミングしてるような感覚だ。まずはセットアップしよう

GitHub Copilotとは

概要

GitHub Copilotは、GitHub/Microsoftが提供するAIコーディングアシスタントです。

特徴:
├── コードエディタに直接統合
├── リアルタイムのコード補完提案
├── Copilot Chat(エディタ内チャット)
├── 複数言語・フレームワーク対応
└── ワークスペースのコードを参照した回答

ChatGPT/Claudeとの違い

項目GitHub CopilotChatGPT/Claude
使用場所エディタ内ブラウザ/API
入力方式コードを書くだけプロンプトを入力
コンテキスト開いているファイル、プロジェクト会話内の情報
主な用途コード補完、インライン提案対話、分析、設計
レスポンス速度即座(タイピング中)数秒〜十数秒

セットアップ手順

前提条件

必要なもの:
  1. GitHubアカウント
  2. GitHub Copilotのサブスクリプション(Individual $10/月 or 組織プラン)
  3. VS Code(推奨)または対応エディタ

VS Codeでのインストール

Step 1: 拡張機能をインストール
  1. VS Codeを開く
  2. 拡張機能パネル(Ctrl+Shift+X)を開く
  3. "GitHub Copilot" を検索
  4. "GitHub Copilot" と "GitHub Copilot Chat" の2つをインストール

Step 2: GitHubアカウントでログイン
  1. VS Codeの右下に表示される "Sign in to GitHub" をクリック
  2. ブラウザが開くので、GitHubアカウントでログイン
  3. VS Codeへのアクセスを許可

Step 3: 動作確認
  1. 新しいTypeScriptファイルを作成
  2. "function hello" と入力
  3. グレーのテキストで補完候補が表示されれば成功
  4. Tabキーで補完を受け入れる

対応エディタ

エディタ対応状況
VS Code完全対応(推奨)
JetBrains IDE対応(IntelliJ, WebStorm等)
Neovimプラグインで対応
Visual Studio対応

Copilotの仕組み

コード補完の流れ

graph TD
    A["あなたがコードを書く"] --> B["Copilotがコンテキストを収集<br/>現在のファイル / 他のタブ<br/>ファイル名 / コメントや関数名"]
    B --> C["GitHubのサーバーに<br/>コンテキストを送信"]
    C --> D["AIモデルが<br/>補完候補を生成"]
    D --> E["エディタに<br/>グレーテキストで表示"]
    E --> F["Tab: 採用<br/>Esc: 拒否<br/>Alt+]: 次の候補"]

    classDef user fill:#d4edda,stroke:#28a745,color:#000
    classDef ai fill:#cce5ff,stroke:#004085,color:#000
    classDef action fill:#fff3cd,stroke:#856404,color:#000
    class A user
    class B,C,D,E ai
    class F action

Copilotが参照するコンテキスト

コンテキスト優先度説明
現在のファイル最高カーソル位置の上下のコード
開いているタブ関連ファイルの内容
ファイル名ファイル名から意図を推測
コメント自然言語での意図説明
インポート文使用ライブラリの推測

基本操作

キーボードショートカット

操作ショートカット(VS Code)
補完を受け入れるTab
補完を拒否するEsc
次の候補を表示Alt + ]
前の候補を表示Alt + [
補完パネルを開くCtrl + Enter
Copilot Chat を開くCtrl + Shift + I
インラインチャットCtrl + I

設定のカスタマイズ

VS Codeの settings.json で以下を設定できます:

{
  // Copilotの有効/無効を言語別に制御
  "github.copilot.enable": {
    "*": true,
    "markdown": true,
    "plaintext": false,
    "yaml": true
  },
  // インラインサジェストの表示
  "editor.inlineSuggest.enabled": true
}

プライバシーとセキュリティ設定

データの取り扱い

Individual プラン:
  - コード提案は保持されない
  - プロンプトと提案は暗号化して送信
  - テレメトリのオプトアウト可能

Business プラン:
  - コードを学習に使用しない
  - IP(知的財産)インデムニティ
  - 組織ポリシーでの制御
  - 監査ログ

Enterprise プラン:
  - カスタムモデル
  - ファインチューニング
  - 高度な管理機能

組織での設定確認

会社でCopilotを使う場合の確認事項:
  □ 組織のCopilotポリシーを確認
  □ どのリポジトリで有効か確認
  □ テレメトリ設定の確認
  □ 機密リポジトリでの使用可否

まとめ

ポイント内容
Copilotとはエディタ統合のAIコーディングアシスタント
ChatGPTとの違いリアルタイム補完、エディタ内で完結
セットアップVS Code拡張 + GitHubログイン
仕組みファイルコンテキストをAIに送信して補完生成
セキュリティBusinessプラン以上でコードの学習非使用が可能

チェックリスト

  • GitHub Copilotの仕組みを理解した
  • VS CodeにCopilotをインストールし、動作確認した
  • 基本のキーボードショートカットを把握した
  • プライバシー設定を確認した

次のステップへ

セットアップが完了したら、次はCopilotの真価を発揮するコード補完の効果的な使い方を学びます。


推定読了時間: 30分