GitHub Copilotの仕組みと設定
ストーリー
「ChatGPTやClaudeの使い方はバッチリだな。 次はコーディングのど真ん中で使えるAI -- GitHub Copilotだ」
中島先輩がVS Codeを開いた。
「CopilotはChatGPTとは全然違う体験だぞ。 ブラウザでAIに聞くのではなく、コードを書いている最中にリアルタイムで提案してくれる」
「タイピングしながら?」
「そう。まるでペアプログラミングしてるような感覚だ。まずはセットアップしよう」
GitHub Copilotとは
概要
GitHub Copilotは、GitHub/Microsoftが提供するAIコーディングアシスタントです。
特徴:
├── コードエディタに直接統合
├── リアルタイムのコード補完提案
├── Copilot Chat(エディタ内チャット)
├── 複数言語・フレームワーク対応
└── ワークスペースのコードを参照した回答
ChatGPT/Claudeとの違い
| 項目 | GitHub Copilot | ChatGPT/Claude |
|---|---|---|
| 使用場所 | エディタ内 | ブラウザ/API |
| 入力方式 | コードを書くだけ | プロンプトを入力 |
| コンテキスト | 開いているファイル、プロジェクト | 会話内の情報 |
| 主な用途 | コード補完、インライン提案 | 対話、分析、設計 |
| レスポンス速度 | 即座(タイピング中) | 数秒〜十数秒 |
セットアップ手順
前提条件
必要なもの:
1. GitHubアカウント
2. GitHub Copilotのサブスクリプション(Individual $10/月 or 組織プラン)
3. VS Code(推奨)または対応エディタ
VS Codeでのインストール
Step 1: 拡張機能をインストール
1. VS Codeを開く
2. 拡張機能パネル(Ctrl+Shift+X)を開く
3. "GitHub Copilot" を検索
4. "GitHub Copilot" と "GitHub Copilot Chat" の2つをインストール
Step 2: GitHubアカウントでログイン
1. VS Codeの右下に表示される "Sign in to GitHub" をクリック
2. ブラウザが開くので、GitHubアカウントでログイン
3. VS Codeへのアクセスを許可
Step 3: 動作確認
1. 新しいTypeScriptファイルを作成
2. "function hello" と入力
3. グレーのテキストで補完候補が表示されれば成功
4. Tabキーで補完を受け入れる
対応エディタ
| エディタ | 対応状況 |
|---|---|
| VS Code | 完全対応(推奨) |
| JetBrains IDE | 対応(IntelliJ, WebStorm等) |
| Neovim | プラグインで対応 |
| Visual Studio | 対応 |
Copilotの仕組み
コード補完の流れ
[あなたがコードを書く]
↓
[Copilotがコンテキストを収集]
- 現在のファイルの内容
- 開いている他のファイル(タブ)
- ファイル名やディレクトリ構造
- コメントや関数名
↓
[GitHubのサーバーにコンテキストを送信]
↓
[AIモデルが補完候補を生成]
↓
[エディタにグレーテキストで表示]
↓
[Tab: 採用 / Esc: 拒否 / Alt+]: 次の候補]
Copilotが参照するコンテキスト
| コンテキスト | 優先度 | 説明 |
|---|---|---|
| 現在のファイル | 最高 | カーソル位置の上下のコード |
| 開いているタブ | 高 | 関連ファイルの内容 |
| ファイル名 | 中 | ファイル名から意図を推測 |
| コメント | 中 | 自然言語での意図説明 |
| インポート文 | 中 | 使用ライブラリの推測 |
基本操作
キーボードショートカット
| 操作 | ショートカット(VS Code) |
|---|---|
| 補完を受け入れる | Tab |
| 補完を拒否する | Esc |
| 次の候補を表示 | Alt + ] |
| 前の候補を表示 | Alt + [ |
| 補完パネルを開く | Ctrl + Enter |
| Copilot Chat を開く | Ctrl + Shift + I |
| インラインチャット | Ctrl + I |
設定のカスタマイズ
VS Codeの settings.json で以下を設定できます:
json
{
// Copilotの有効/無効を言語別に制御
"github.copilot.enable": {
"*": true,
"markdown": true,
"plaintext": false,
"yaml": true
},
// インラインサジェストの表示
"editor.inlineSuggest.enabled": true
}プライバシーとセキュリティ設定
データの取り扱い
Individual プラン:
- コード提案は保持されない
- プロンプトと提案は暗号化して送信
- テレメトリのオプトアウト可能
Business プラン:
- コードを学習に使 用しない
- IP(知的財産)インデムニティ
- 組織ポリシーでの制御
- 監査ログ
Enterprise プラン:
- カスタムモデル
- ファインチューニング
- 高度な管理機能
組織での設定確認
会社でCopilotを使う場合の確認事項:
□ 組織のCopilotポリシーを確認
□ どのリポジトリで有効か確認
□ テレメトリ設定の確認
□ 機密リポジトリでの使用可否
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| Copilotとは | エディタ統合のAIコーディングアシスタント |
| ChatGPTとの違い | リアルタイム補完、エディタ内で完結 |
| セットアップ | VS Code拡張 + GitHubログイン |
| 仕組み | ファイルコンテキストをAIに送信して補完生成 |
| セキュリティ | Businessプラン以上でコードの学習非使用が可能 |
チェックリスト
- GitHub Copilotの仕組みを理解した
- VS CodeにCopilotをインストールし、動作確認した
- 基本のキーボードショートカットを把握した
- プライバシー設定を確認した
次のステップへ
セットアップが完了したら、次はCopilotの真価を発揮するコード補完の効果的な使い方を学びます。
推定読了時間: 30分