L1の旅が始まる
ストーリー
新人研修を終え、あなたは正式にチームに配属された。
先輩エンジニアの佐藤さんがデスクに歩み寄る。
「配属おめでとう。L0の研修では基本的なコマンドを覚えたよね?」
「はい。ls, cd, mkdir, grep... 一通り使えます」
佐藤さんは少し笑って言った。
「いいね。でもここからが本番だ。現場で求められるのは、コマンドを"知っている"ことじゃない。 開発環境を自分で構築し、自動化し、チームで運用できることだ」
「開発環境の... 支配者ですか?」
「そうだ。この1ヶ月で、君にはその力を身につけてもらう」
L0とL1の違い
L0で身につけたこと
L0カリキュラムで、あなたは以下のスキルを習得しました:
| カテゴリ | 習得スキル |
|---|---|
| ターミナル | pwd, ls, cd, mkdir, touch, rm, cp, mv |
| ファイル操作 | cat, head, tail, less, find, grep |
| 権限 | chmod の基本 |
| Git | init, add, commit, push, pull, log, diff |
| HTML/CSS | 基本構造、セマンティックHTML、Flexbox |
L1で目指すレベル
L1では、これらの基礎の上に「プロフェッショナルとしての実践力」を積み上げます。
| カテゴリ | L1で習得するスキル |
|---|---|
| ターミナル | 上級コマンド、パイプ連携、プロ セス管理 |
| 自動化 | シェルスクリプト、エラー処理、自動化 |
| Git | ブランチ戦略、コンフリクト解決、PR/レビュー |
| チーム開発 | ワークフロー、コードレビュー、CI連携 |
| CSS | Grid、アニメーション、Sass/SCSS |
L1修了後のあなた
L1を修了すると、以下のことができるようになります:
1. 開発環境をゼロから構築
bash
# シェルスクリプト一発でプロジェクト環境を構築
./setup-project.sh my-awesome-app2. 複雑なデータ処理をワンライナーで実行
bash
# アクセスログからエラーを集計し、IPアドレス別にソート
cat access.log | grep "500" | awk '{print $1}' | sort | uniq -c | sort -rn | head -103. チームでのGit運用をリード
bash
# feature ブランチで開発し、PRを作成
git checkout -b feature/user-auth
# ... 開発作業 ...
git push -u origin feature/user-auth
# GitHub で PR 作成 → レビ ュー → マージ4. モダンなWebサイトをSassで効率的に構築
scss
// Sass で変数・ミックスインを活用
$primary-color: #3498db;
@mixin responsive($breakpoint) {
@media (min-width: $breakpoint) { @content; }
}
.grid-layout {
display: grid;
grid-template-columns: repeat(auto-fit, minmax(300px, 1fr));
gap: 2rem;
}このミッションの全体像
6つのステップ(合計20時間)
| Step | テーマ | 時間 | 主なスキル |
|---|---|---|---|
| 1 | ターミナルを制覇しよう | 2h | 上級コマンド、パイプ、プロセス |
| 2 | シェルスクリプトの魔法 | 4h | bash スクリプト、自動化 |
| 3 | Gitの時間を操ろう | 2h | ブランチ、マージ、リベース |
| 4 | ブランチ戦争を終結させよう | 4h | PR、レビュー、チーム開発 |
| 5 | CSSグリッドで世界を構築 | 6h | Grid、アニメーション、Sass |
| 6 | 最終試験 | 2h | 総合演習 + 卒業クイズ |
学習のコツ
L1レベルで意識すること
- 「なぜ」を考える: コマンドを覚えるだけでなく、なぜそのコマンドが必要なのか理解する
- 組み合わせを意識する: 単体のコマンドより、パイプで組み合わせた時の威力を体感する
- 自動化思考: 「これ、スクリプトにできないか?」と常に考える
- チーム視点: 自分だけでなく、チームメンバーにとっての可読性・運用性を意識する
先輩からのアドバイス
「コマンドを100個知っている人より、10個のコマンドを組み合わせて問題を解決できる人の方が、 現場では圧倒的に価値がある。L1では、その"組み合わせる力"を鍛えてほしい」 -- 佐藤先輩
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| L1の位置づけ | 「知っている」から「使いこなせる」へのステップアップ |
| 目標 | 開発環境の構築・自動化・チーム運用ができるエンジニア |
| 期間 | 20時間(6ステップ) |
| 前提 | L0修了レベルのターミナル・Git・HTML/CSS知識 |
チェックリスト
- L0で学んだ内容を振り返った
- L1で目指すレベルを理解した
- 6つのステップの全体像を把握した
次のステップへ
準備はできましたか?
次のセクションでは、L0では触れなかった上級コマンド群を一気に学びます。 xargs, sed, awk -- これらの強力なツールを使いこなすことで、ターミナルでの作業効率が劇的に向上します。
開 発環境の支配者への第一歩を踏み出しましょう。
推定読了時間: 15分