LESSON 30分

READMEの書き方

ストーリー

「GitHubでプロジェクトを見たとき、最初に何を見る?」

「えーと...READMEですか?」

「そう!READMEはプロジェクトの『顔』なんだ。これがしっかり書けるかどうかで、プロジェクトの印象が大きく変わるよ」


READMEとは

READMEは、プロジェクトを初めて見る人が最初に読むドキュメントです。

READMEの役割:
- プロジェクトが何なのかを説明する
- どうやって使うのかを案内する
- どうやって開発に参加するかを説明する

GitHubでは README.md がリポジトリのトップページに自動表示されます。


READMEに書くべき内容

必須項目

項目説明
プロジェクト名何というプロジェクトか
概要何をするプロジェクトか(1-2文)
インストール方法どうやってセットアップするか
使い方基本的な使用方法

推奨項目

項目説明
機能一覧主な機能のリスト
動作要件必要な環境やバージョン
設定方法環境変数や設定ファイルの説明
開発への参加方法コントリビューションガイド
ライセンス利用条件

READMEテンプレート

markdown
# プロジェクト名

[プロジェクトの概要を1-2文で説明]

## 機能

- 機能1の説明
- 機能2の説明
- 機能3の説明

## 動作要件

- Node.js 18.0.0以上
- npm 9.0.0以上

## インストール

```bash
# リポジトリをクローン
git clone https://github.com/username/project.git

# ディレクトリに移動
cd project

# 依存パッケージをインストール
npm install

使い方

bash
# 開発サーバーを起動
npm run dev

ブラウザで http://localhost:3000 を開く

設定

環境変数を .env ファイルに設定してください。

DATABASE_URL=postgresql://localhost:5432/mydb
API_KEY=your-api-key

開発

ブランチ戦略

  • main: 本番環境
  • develop: 開発環境
  • feature/*: 新機能開発

テストの実行

bash
npm test

ライセンス

MIT License


---

## 良いREADMEの特徴

### 1. 最初の3秒で内容がわかる

```markdown
❌ 悪い例:
# MyProject
このプロジェクトは様々な機能を提供するものです。

✅ 良い例:
# TaskManager
チームのタスク管理を簡単にするWebアプリケーション。
カンバンボードでタスクの進捗を可視化できます。

2. すぐに試せる

markdown
❌ 悪い例:
## インストール
環境を整えてからセットアップしてください。

✅ 良い例:
## クイックスタート
```bash
git clone https://github.com/user/taskmanager.git
cd taskmanager
npm install
npm run dev

30秒でローカル環境が立ち上がります。


### 3. スクリーンショットやGIFがある

視覚的に「何ができるか」が伝わります。

```markdown
## デモ

![タスク管理画面](./docs/images/demo.gif)

4. バッジで状態がわかる

markdown
# TaskManager

![Build Status](https://github.com/user/taskmanager/workflows/CI/badge.svg)
![License](https://img.shields.io/badge/license-MIT-blue.svg)
![npm version](https://img.shields.io/npm/v/taskmanager.svg)

READMEとドキュメントの使い分け

ドキュメント内容対象読者
READMEプロジェクト概要、クイックスタート初めての人
docs/setup.md詳細なセットアップ手順開発者
docs/api.mdAPI仕様開発者
CONTRIBUTING.md開発参加ガイドコントリビューター

READMEは入り口であり、詳細は別ドキュメントに委譲します。

markdown
## 詳細ドキュメント

- [セットアップガイド](./docs/setup.md)
- [API リファレンス](./docs/api.md)
- [コントリビューションガイド](./CONTRIBUTING.md)

READMEを書くときのコツ

1. 「5分で試せる」を意識する

読者の目標: 「このプロジェクトを5分で動かしたい」

→ クイックスタートを用意する
→ 最小限の手順で動く状態にする
→ 詳細は後から読めるようにする

2. コピペで動くようにする

markdown
❌ 悪い例:
リポジトリをクローンして、npmでインストールしてください。

✅ 良い例:
```bash
git clone https://github.com/user/project.git
cd project
npm install
npm start

### 3. 更新日を意識する

古いREADMEは信頼性が下がります。

  • コマンドが変わったら更新する
  • バージョンが上がったら更新する
  • 機能が増えたら更新する

### 4. 読者の疑問を先回りする

```markdown
## よくある質問

### Q: Node.js 16でも動きますか?
A: Node.js 18以上が必要です。16では一部機能が動作しません。

### Q: Windows でも動きますか?
A: はい、Windows、macOS、Linux で動作確認済みです。

チーム開発でのREADME

チーム内プロジェクトでも、READMEは重要です。

メリット:
- 新メンバーのオンボーディングが楽になる
- 「あれどうやるんだっけ?」が減る
- 属人化を防げる

社内プロジェクトでも、以下は必ず書きましょう:

markdown
# 社内プロジェクトのREADMEに必要なもの

- プロジェクトの目的
- 開発環境のセットアップ手順
- デプロイ方法(または手順書へのリンク)
- 関連ドキュメントへのリンク
- 問い合わせ先(Slackチャンネルなど)

まとめ

ポイント内容
READMEとはプロジェクトを初めて見る人が最初に読むドキュメント
必須項目プロジェクト名、概要、インストール、使い方
良いREADME3秒で内容がわかる、すぐ試せる、視覚的
コツ5分で試せる、コピペで動く、更新を忘れない

チェックリスト

  • READMEの役割と重要性を理解した
  • READMEに書くべき必須項目を理解した
  • 良いREADMEの特徴を理解した

次のステップへ

READMEの書き方は理解できましたか?

次のセクションでは、手順書とREADMEを実際に作成する演習を行います。 学んだ内容を実践で試してみましょう。


推定読了時間: 30分