手順書の読み方
ストーリー
「手順書があるのに、なぜか失敗しちゃうんです...」
「どう読んでる?」
「えっと、とりあえず上から順に...」
「手順書には正しい読み方があるんだ。それを知らないと、手順書があっても失敗する」
手順書を読む前にやること
1. 全体を一度通読する
いきなり手順1から実行してはいけません。
NG: 手順1を見る → 実行 → 手順2を見る → 実行 → ...
→ 後から「あ、これ最初に準備が必要だったのか...」
OK: 全体をざっと読む → 前提条件を確認 → 準備 → 手順1から実行
→ スムーズに完了
2. 前提条件をすべて確認する
手順を実行する前に、前提条件を満たしているか確認します。
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## 前提条件
- [ ] Node.js 18以上がインストールされている
- [ ] AWS CLIが設定済みである
- [ ] 管理者権限を持つアカウントでログインしているbash
# 確認コマンドの例
node --version # v18.0.0以上か?
aws --version # インストールされているか?
whoami # 正しいユーザーか?3. 所要時間を把握する
作業時間の目安: 約30分
→ 30分確保 できる時間帯に作業を開始する → 急いでいるときや終業間際に始めない
4. トラブルシューティングの場所を把握する
「何かあったときにどこを見ればいいか」を先に確認しておきます。
→ ページ下部に「トラブルシューティング」がある
→ 困ったらそこを見ればいい
手順書を読むときのポイント
1. 「なぜ」を意識する
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手順:
1. config.json の "debug" を "false" に変更する「なぜ」を考える:
- 本番環境ではデバッグ出力を無効にするため
- パフォーマ ンスやセキュリティのため
→ 理由がわかると、手順の意味が理解でき、応用が利く
2. 確認ポイントを見逃さない
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3. デプロイコマンドを実行する
```bash
npm run deploy- 【確認】以下のメッセージが表示されることを確認する
Deploy completed successfully.
**確認を飛ばさない:**
- 確認せずに次に進むと、途中で失敗していても気づかない
- 後から問題が発覚すると、どこで失敗したかわからない
### 3. コマンドはコピペする
```markdown
以下のコマンドを実行:
```bash
ssh -i ~/.ssh/mykey.pem ec2-user@12.34.56.78
**手打ちしない:**
- タイプミスのリスクがある
- 特に長いコマンドや複雑なオプションは危険
NG: ssh -i ~/.ssh/mykey.pem ec2-user@12.34.56.79 ↑ 1文字違い
OK: コピペで確実に
### 4. 変数部分を見落とさない
```markdown
```bash
ssh -i ~/.ssh/mykey.pem ec2-user@<サーバーIPアドレス>
**<> や [] で囲まれた部分は自分で置き換える:**
NG: ssh -i ~/.ssh/mykey.pem ec2-user@<サーバーIPアドレス> (文字通り入力してしまう)
OK: ssh -i ~/.ssh/mykey.pem ec2-user@12.34.56.78 (自分の環境の値に置き換える)
### 5. 警告やNoteを読み飛ばさない
```markdown
> ⚠️ **警告**: この操作は取り消せません。実行前に必ずバックアップを取ってください。
> **Note**: 本番環境では管理者の承認が必要です。
警告は特に重要:
- 取り返しのつかない操作の前には警告がある
- 読み飛ばすと大きな問題になる可能性
手順書を読んで実行するときのチェックリスト
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## 実行前チェック
- [ ] 全体を一度通読した
- [ ] 前提条件をすべて確認した
- [ ] 所要時間を把握し、十分な時間を確保した
- [ ] トラブルシューティングの場所を把握した
## 実行中チェック
- [ ] 各手順の確認ポイントで結果を確認している
- [ ] コマンドはコピペしている
- [ ] 変数部分を自分の環境に置き換えている
- [ ] 警告やNoteを読んでいる
## 実行後チェック
- [ ] 完了確認の項目をすべてチェックした
- [ ] 問題があればトラブルシューティングを参照した手順書が不明確なときの対処
1. まず自分で調べる
不明点: 「設定ファイルを編集する」→ どの設定ファイル?
調べ方:
1. 前後の文脈から推測する
2. プロジェクトの他のドキュメントを確認する
3. ファイル名で検索する
2. 質問する
調べてもわからない場合は、具体的に質問します。
悪い質問:
「手順書がわかりません」
良い質問:
「手順3の『設定ファイルを編集する』は、
config.json と settings.yaml のどちらを指していますか?」
3. 改善提案をする
不明確な点が見つかったら、手順書の改善を提案しましょう。
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手順書へのフィードバック:
- 手順3で「設定ファイル」とありますが、config.json を指すと明記した方が良いと思います
- 手順5の確認ポイントがないので、追加を提案しま す手順書に従わない場合のリスク
| 行動 | リスク |
|---|---|
| 前提条件を確認しない | 途中でエラーになり、最初からやり直し |
| 確認ポイントを飛ばす | 問題に気づかず、後から大きな障害に |
| 警告を読み飛ばす | データ消失や取り返しのつかない事態 |
| 手順を飛ばす | 不完全な状態で完了したと思い込む |
| 自己流でアレンジ | 想定外の問題が発生 |
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 実行前 | 全体通読、前提条件確認、所要時間把握、トラブルシューティング場所確認 |
| 実行中 | 確認ポイント実施、コピペ、変数置換、警告確認 |
| 不明時 | 自分で調べる → 質問する → 改善提案 |
チェックリスト
- 手順書を読む前にやるべきことを4つ挙げられる
- 実行中に気をつけるポイントを理解した
- 手順書が不明確なときの対処法を理解した
次のステップへ
手順書の正しい読み方は理解できましたか?
次のセクションでは、いよいよ「手順書を書く」ことに挑戦します。 読み方がわかれば、良い手順書の書き方もイメージしやすいはずです。
推定読了時間: 30分