なぜドキュメントを学ぶのか
ストーリー
入社して数ヶ月が経ったある日。
「今日の打ち合わせの議事録をお願い」と先輩に頼まれた。
議事録? どう書けばいいんだろう。とりあえずメモを取ったけど、 これでいいのか自信がない...。
「技術文書を書く力は、プログラミングと同じくらい大事だよ」
そう言われて、ドキュメントの書き方を学ぶことにした。
ドキュメントが必要な理由
コードだけでは伝わらない
プログラムのソースコードには「何をしているか」は書かれています。 しかし、以下のことはコードだけでは分かりません。
| コードだけでは分からないこと | 例 |
|---|---|
| なぜその実装にしたのか | 「パフォーマンスのためにキャッシュを導入した」 |
| どう使えばいいのか | 「まずAを設定してからBを実行する」 |
| 何が決まったのか | 「会議でこの方針に決定した」 |
| どんな問題が起きたか | 「障害が発生し、Xの手順で復旧した」 |
ドキュメントは「コードの意図」を伝えるための手段です。
引き継ぎに必要
あなたが作った仕組みやシステムを、他の人が使う場面は必ず来ます。
ドキュメントがない場合:
田中さん「この機能どうやって動かすの?」
佐藤さん「え?作った人もう辞めたから分からない...」
→ 一から調べ直すのに何日もかかる
ドキュメントがある場合:
田中さん「この機能どうやって動かすの?」
佐藤さん「手順書があるよ、これを見て」
→ 30分で理解できた
チームで仕事をするために
ソフトウェア開発は一人ではできません。チームで仕事をするとき、ドキュメントは共通言語になります。
- 議事録: 「何が決まったか」を全員が確認できる
- 週報: 「誰が何をしているか」をチームで把握できる
- 手順書: 「誰がやっても同じ結果」になる
- 障害報告書: 「何が起きて、どう対処したか」を記録する
ドキュメントを書けると何が良いのか
仕事の評価が上がる
| ドキュメントが書けない人 | ドキュメントが書ける人 |
|---|---|
| 口頭でしか説明できない | 文書で正確に伝えられる |
| 「あの件どうなった?」と聞かれる | 記録があるので確認してもらえる |
| 引き継ぎに時間がかかる | スムーズに引き継ぎできる |
| 自分の成果が見えにくい | 成果が文書として残る |
技術力の証明になる
- READMEが丁寧なOSSプロジェクトは信頼される
- 技術ブログを書ける人は評価が高い
- 設計書を書ける人は上流工程にも携われる
このミッションで学ぶこと
このミッションを完了すると、以下ができるようになります:
- 技術文書の種類と用途を説明できる
- Markdownで文書を書ける
- 議事録を作成できる
- 週報・障害報告書を作成できる
- 手順書・READMEを作成できる
- テンプレートを活用して効率的に文書を作成できる
全6ステップ、合計20時間 で、技術文書を書く基礎をマスターします。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| なぜ必要か | コードだけでは意図が伝わらない |
| 引き継ぎ | ドキュメントがあれば短時間で理解できる |
| チーム | 共通言語としてドキュメントが機能する |
| 評価 | 文書力はエンジニアの重要スキル |
- ドキュメントが必要な理由を理解した
- 学ぶメリットを理解した
次のステップへ
ドキュメントの重要性は理解できました か?
次のセクションでは、技術文書にはどんな種類があるのかを学びます。 議事録、手順書、設計書... それぞれの役割を見ていきましょう。
推定読了時間: 15分