LESSON 15分

なぜドキュメントを学ぶのか

ストーリー

入社して数ヶ月が経ったある日。

「今日の打ち合わせの議事録をお願い」と先輩に頼まれた。

議事録? どう書けばいいんだろう。とりあえずメモを取ったけど、 これでいいのか自信がない...。

「技術文書を書く力は、プログラミングと同じくらい大事だよ」

そう言われて、ドキュメントの書き方を学ぶことにした。


ドキュメントが必要な理由

コードだけでは伝わらない

プログラムのソースコードには「何をしているか」は書かれています。 しかし、以下のことはコードだけでは分かりません。

コードだけでは分からないこと
なぜその実装にしたのか「パフォーマンスのためにキャッシュを導入した」
どう使えばいいのか「まずAを設定してからBを実行する」
何が決まったのか「会議でこの方針に決定した」
どんな問題が起きたか「障害が発生し、Xの手順で復旧した」

ドキュメントは「コードの意図」を伝えるための手段です。


引き継ぎに必要

あなたが作った仕組みやシステムを、他の人が使う場面は必ず来ます。

ドキュメントがない場合:
  田中さん「この機能どうやって動かすの?」
  佐藤さん「え?作った人もう辞めたから分からない...」
  → 一から調べ直すのに何日もかかる

ドキュメントがある場合:
  田中さん「この機能どうやって動かすの?」
  佐藤さん「手順書があるよ、これを見て」
  → 30分で理解できた

チームで仕事をするために

ソフトウェア開発は一人ではできません。チームで仕事をするとき、ドキュメントは共通言語になります。

  • 議事録: 「何が決まったか」を全員が確認できる
  • 週報: 「誰が何をしているか」をチームで把握できる
  • 手順書: 「誰がやっても同じ結果」になる
  • 障害報告書: 「何が起きて、どう対処したか」を記録する

ドキュメントを書けると何が良いのか

仕事の評価が上がる

ドキュメントが書けない人ドキュメントが書ける人
口頭でしか説明できない文書で正確に伝えられる
「あの件どうなった?」と聞かれる記録があるので確認してもらえる
引き継ぎに時間がかかるスムーズに引き継ぎできる
自分の成果が見えにくい成果が文書として残る

技術力の証明になる

  • READMEが丁寧なOSSプロジェクトは信頼される
  • 技術ブログを書ける人は評価が高い
  • 設計書を書ける人は上流工程にも携われる

このミッションで学ぶこと

このミッションを完了すると、以下ができるようになります:

  • 技術文書の種類と用途を説明できる
  • Markdownで文書を書ける
  • 議事録を作成できる
  • 週報・障害報告書を作成できる
  • 手順書・READMEを作成できる
  • テンプレートを活用して効率的に文書を作成できる

全6ステップ、合計20時間 で、技術文書を書く基礎をマスターします。


まとめ

ポイント内容
なぜ必要かコードだけでは意図が伝わらない
引き継ぎドキュメントがあれば短時間で理解できる
チーム共通言語としてドキュメントが機能する
評価文書力はエンジニアの重要スキル
  • ドキュメントが必要な理由を理解した
  • 学ぶメリットを理解した

次のステップへ

ドキュメントの重要性は理解できましたか?

次のセクションでは、技術文書にはどんな種類があるのかを学びます。 議事録、手順書、設計書... それぞれの役割を見ていきましょう。


推定読了時間: 15分