ストーリー
テスト実行の流れ
テスト実行は以下の手順で行います。
graph TD
S1["1. テスト環境の準備"] --> S2["2. 前提条件の確認"]
S2 --> S3["3. 手順の実行"]
S3 --> S4["4. 結果の記録"]
S4 --> S5["5. エビデンスの保存"]
S5 --> S6["6. 合否の判定"]
1. テスト環境の準備
テストを始める前に、環境が正しく準備されているか確認します。
| 確認項目 | 具体例 |
|---|---|
| テスト用のURLを使っているか | 本番URLではなく、テスト環境のURL |
| テストデータが準備されているか | テスト用のユーザーアカウント等 |
| ブラウザは指定のものか | Chrome、Firefox など指定があれば従う |
| 他のテストの影響を受けていないか | 前回のテストデータが残っていないか |
最も重要: 本番環境でテストしない! テスト環境(staging、development)を使用してください。
2. 前提条件の確認
テストケースに書かれた前提条件を1つずつ確認します。
前提条件:
- [x] テストユーザーが登録済み → test@example.comで確認OK
- [x] ログアウト状態であること → ログアウト済みを確認
- [x] テスト環境にアクセスできること → ページが表示されることを確認
前提条件が満たされていない状態でテストを進めると、結果が信頼できなくなります。
3. 手順の実行
テストケースの手順を1ステップずつ正確に実行します。
やるべきこと
手順:
1. ブラウザで https://staging.example.com/login を開く
→ ✓ ログインページが表示された
2. メールアドレス欄に「test@example.com」を入力する
→ ✓ 入力した
3. パスワード欄に「Test1234」を入力する
→ ✓ 入力した
4. 「ログイン」ボタンをクリックする
→ ✓ クリックした
やってはいけないこと
| NG | 理由 |
|---|---|
| 手順を飛ばす | テスト結果の信頼性が下がる |
| 手順の順番を変える | 異なるテストになってしまう |
| 「たぶん大丈夫」と省略する | 見逃しの原因になる |
| 手順にないことをする | テストの再現性がなくなる |
4. 結果の記録
実際に起きた結果を事実のまま記録します。
良い記録の例
実際結果:
- ダッシュボード画面(/dashboard)に遷移した
- 画面右上に「test」と表示された
- ページの読み込みに約2秒かかった
悪い記録の例
実際結果:
- ちゃんと動いた
- 問題なさそう
- OK
「何が起きたか」を具体的に記録することが重要です。 「問題なし」だけでは、後から検証できません。
5. エビデンスの保存
エビデンス(テストの証拠)を残します。
エビデンスの種類
| 種類 | 方法 | 用途 |
|---|---|---|
| スクリーンショット | 画面を撮影する | 画面表示の確認 |
| 動画 | 操作を録画する | 一連の操作フローの確認 |
| ログ | コンソールログを保存する | エラーの詳細確認 |
| レスポンス | APIのレスポンスを保存する | データの正確性確認 |
スクリーンショットのコツ
| ポイント | 理由 |
|---|---|
| 画面全体を撮る | 部分だけだと状態が分からない |
| URLバーを含める | どの環境のどのページか分かる |
| タイムスタンプを含める | いつテストしたか分かる |
| エラーメッセージを撮る | 問題の詳細が分かる |
ファイル名の付け方
良い例:
TC-LOGIN-001_正常ログイン_PASS_20250401.png
TC-LOGIN-002_不正PW_FAIL_20250401.png
悪い例:
screenshot1.png
test.png
6. 合否の判定
期待結果と実際結果を比較し、合否を判定します。
| 判定 | 条件 |
|---|---|
| PASS(合格) | 実際結果が期待結果と一致する |
| FAIL(不合格) | 実際結果が期待結果と異なる |
| BLOCKED(ブロック) | 前提条件が満たせずテストが実行できない |
| N/A(対象外) | テスト対象外と判断された |
FAIL判定のポイント
期待結果: ダッシュボードが表示される
実際結果: エラーページが表示される
→ FAIL
期待結果: 「登録が完了しました」と表示される
実際結果: 「登録完了」と表示される(メッセージが異なる)
→ FAIL(メッセージの違いも報告する)
「だいたい合っている」は PASS ではありません。 期待結果と完全に一致して初めて PASS です。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 環境準備 | テスト環境を使用、本番環境は使わない |
| 前提条件 | 全て確認してからテスト開始 |
| 手順実行 | 1ステップずつ正確に実行 |
| 結果記録 | 具体的な事実を記録 |
| エビデンス | スクリーンショット等で証拠を残す |
| 合否判定 | 期待結果と完全一致で PASS |
チェックリスト
- テスト実行の6つの手順を説明できる
- エビデンスの残し方を理解した
- PASS/FAIL の判定基準を理解した
次のステップへ
テストの実行方法が理解できましたか?
次のセクションでは、テスト結果の報告方法を学びます。 特にバグを発見したときの報告の仕方が重要です。
推定読了時間: 30分