LESSON 15分

なぜ品質を学ぶのか

ストーリー

先輩から「この作業、もう一度確認してもらえる?」と言われた。

何を確認すればいいのかわからない。

「えっと...見た感じ大丈夫だと思うんですけど...」

「大丈夫『だと思う』じゃなくて、ちゃんと確認してほしいんだ。品質を意識した作業の仕方を覚えていこう」


品質を学ぶ理由

バグは後から見つかるほど修正コストが高い

開発の現場で最も怖いのは、リリース後に問題が見つかることです。

開発中に発見   → 5分で修正
テスト中に発見 → 1時間で修正
リリース後に発見 → 数日〜数週間の対応

小さなミスでも、発見が遅れると大きな問題になります。

顧客の信頼に直結する

シナリオ結果
ボタンを押しても反応しないユーザーが離れる
データが消える信頼を失う
表示が崩れる「ちゃんとしてない会社」という印象

一度失った信頼を取り戻すのは、品質を最初から確保するよりも何倍も大変です。

プロとしての意識

アマチュアとプロの違いは何でしょうか?

アマチュアプロ
「動いたからOK」「正しく動くことを確認してOK」
「たぶん大丈夫」「テストで確認済み」
自分だけが使う前提誰が使っても問題ない前提

プロの開発者は「動くコード」ではなく「品質の高いコード」を書きます。


品質意識がないとどうなるか

シナリオ: 新人エンジニアの田中さん

月曜日: タスクを完了、「動いたからOK」と思いPRを出す
火曜日: レビューで10箇所の指摘を受ける
水曜日: 修正中に新たなバグを作り込む
木曜日: テストで不具合が見つかる
金曜日: まだ修正が終わらない...

→ 1日で終わるはずの作業が1週間かかった

シナリオ: 品質を意識する佐藤さん

月曜日: タスクを完了、チェックリストで自己確認
        テストを実行、問題なし → PRを出す
火曜日: レビューで2箇所の軽微な指摘
        すぐに修正 → マージ完了

→ 2日で完了、余裕のある水曜日

このミッションで学ぶこと

このミッションを完了すると、以下ができるようになります:

  • ソフトウェア品質の基本を説明できる
  • チェックリストを作成・活用できる
  • テスト手順書に従ってテストを実行できる
  • テスト結果やバグを報告できる
  • コードレビューを受ける準備ができる
  • レビュー指摘を活かして改善できる

全6ステップ、合計20時間 で、品質を意識した作業の基本をマスターします。


まとめ

ポイント内容
バグの発見タイミング後から見つかるほど修正コストが高い
顧客の信頼品質の低さは信頼の低下に直結する
プロ意識「動けばOK」ではなく「品質を確認してOK」

次のステップへ

品質を学ぶ理由が理解できましたか?

次のセクションでは、ソフトウェア品質とは具体的に何を指すのかを学びます。 「品質が高い」とはどういう状態なのかを整理しましょう。


推定読了時間: 15分