EXERCISE 60分

演習:ブロッカー対応シミュレーション

ストーリー

「ブロッカーの特定と、助けを求めるタイミング、わかりました」

「じゃあ、いくつかのシナリオで練習してみよう」

「はい!実際にどう対応すればいいか、やってみます」


ミッション概要

5つのブロッカーシナリオを読み、それぞれ適切な対応を考えてください。

達成条件

  • 5つのシナリオすべてで対応を書いた
  • ブロッカーかどうかの判断ができた
  • 適切な相談相手と依頼内容を考えられた

シナリオ 1: APIが動かない

状況

ユーザー一覧画面を実装しています。バックエンドチームが作成したAPIを呼び出すと、以下のエラーが返ってきます。

HTTP 500 Internal Server Error
{"error": "Database connection failed"}

自分で試したこと:

  • APIのエンドポイントを確認 → 正しい
  • リクエストパラメータを確認 → 仕様通り
  • 開発環境のURLを確認 → 正しい

APIの担当者は山田さん(バックエンドエンジニア)です。

タスク: これはブロッカーですか?どう対応しますか?

【ブロッカー判断】
ブロッカーである / ブロッカーでない

【判断理由】
(ここに理由を書く)

【対応】
(ここに対応を書く)
<details> <summary>解答例</summary>
【ブロッカー判断】
ブロッカーである

【判断理由】
- サーバー側の問題(500エラー)
- 「Database connection failed」はバックエンドの設定問題
- フロントエンドの自分では解決できない
- API担当者の対応が必要

【対応】
山田さんにSlackで連絡:

「山田さん、ユーザー一覧APIについて確認させてください。

■ 状況:
GET /api/users を呼び出すと、500エラーが返ってきます。
エラーメッセージ: "Database connection failed"

■ 試したこと:
- エンドポイントURL → 正しい
- リクエストパラメータ → 仕様通り
- 開発環境への接続 → 問題なし

■ 質問:
開発環境のDBに問題が起きている可能性がありますか?
お手すきのときに確認いただけると助かります。

現在フロントエンドの実装がここでブロックされています」
</details>

シナリオ 2: 仕様がわからない

状況

検索機能を実装しています。検索結果の表示件数について、仕様書に明記されていません。

仕様書には:

  • 「検索結果を一覧表示する」
  • 「ページネーションを実装する」

とだけ書いてあります。

1ページあたり何件表示すべきか、誰に確認すればいいかわかりません。

タスク: これはブロッカーですか?どう対応しますか?

【ブロッカー判断】
ブロッカーである / ブロッカーでない

【判断理由】
(ここに理由を書く)

【対応】
(ここに対応を書く)
<details> <summary>解答例</summary>
【ブロッカー判断】
ブロッカーである(ただし、仮実装で進める選択肢もあり)

【判断理由】
- 仕様が決まっていない状態
- 自分で勝手に決めるべきではない
- 後から「違う」と言われると手戻りになる

【対応】
■ 選択肢1: 仕様を確認してから進める

PMの鈴木さん(または上司)に確認:

「鈴木さん、検索機能の仕様について確認させてください。

検索結果の1ページあたりの表示件数が仕様書に
明記されていませんでした。

■ 質問:
1ページあたり何件表示すればよいでしょうか?

■ 参考:
他の画面(お知らせ一覧)は10件/ページになっています。
同じでよければそのように実装しますが、いかがでしょうか?

お返事いただけると進められます」

■ 選択肢2: 仮実装で進める

「仕様が確定するまで時間がかかる場合は、
10件/ページで仮実装しておきます。
後で変更があれば対応します」と伝えて進める。
</details>

シナリオ 3: 実装方法がわからない

状況

画像のサムネイル生成機能を実装することになりました。画像処理は初めてで、どのライブラリを使えばいいか、どう実装すればいいかわかりません。

30分ほど調べましたが、選択肢が多くて決められません。

タスク: これはブロッカーですか?どう対応しますか?

【ブロッカー判断】
ブロッカーである / ブロッカーでない

【判断理由】
(ここに理由を書く)

【対応】
(ここに対応を書く)
<details> <summary>解答例</summary>
【ブロッカー判断】
ブロッカーではない(が、相談した方が効率的)

【判断理由】
- 調べれば進められる可能性がある
- ただし、30分調べて決められないなら相談した方が早い
- 先輩に聞けば、チームの方針や過去の実績がわかる

【対応】
先輩の田中さんに相談:

「田中さん、画像のサムネイル生成機能について
相談させてください。

■ 状況:
画像処理は初めてで、どのライブラリを使うべきか
迷っています。30分ほど調べて、以下の選択肢を見つけました。

■ 調べた選択肢:
1. Sharp(Node.js): 高速、人気
2. ImageMagick: 多機能、やや複雑
3. クラウドサービス(AWS Lambda + S3): サーバーレス対応

■ 質問:
1. このプロジェクトで過去に使った画像処理ライブラリはありますか?
2. どれがおすすめでしょうか?

選択肢を絞るアドバイスをいただけると助かります」

ポイント:
- 自分で調べた上で質問している
- 選択肢を示して相談している
- 丸投げではない
</details>

シナリオ 4: 権限がない

状況

本番環境で発生しているバグを調査しています。原因を特定するために、本番のログを確認したいのですが、ログサーバーへのアクセス権限がありません。

上司は今日不在です。

タスク: これはブロッカーですか?どう対応しますか?

【ブロッカー判断】
ブロッカーである / ブロッカーでない

【判断理由】
(ここに理由を書く)

【対応】
(ここに対応を書く)
<details> <summary>解答例</summary>
【ブロッカー判断】
ブロッカーである

【判断理由】
- 権限がないので自分では解決できない
- 本番バグの調査なので優先度が高い
- 上司不在だが、代わりに対応できる人がいるはず

【対応】
■ ステップ1: 代理の権限者を探す

リーダーの山本さん、または同じチームの先輩に相談:

「山本さん、本番のバグ調査について相談させてください。

■ 状況:
本番ログを確認したいのですが、ログサーバーへの
アクセス権限がありません。
上司の佐藤さんは本日不在です。

■ 質問:
1. 一時的にアクセス権限を付与いただくことは可能でしょうか?
2. 難しければ、代わりにログを取得いただけませんか?

バグ調査がブロックされている状態です」

■ ステップ2: 権限がもらえない場合の代替案

「権限付与が難しい場合、
必要なログの条件をお伝えしますので、
代わりに取得いただくことは可能でしょうか?

条件:
- 期間: 2/3 10:00〜11:00
- 対象: /api/login のエラーログ
- キーワード: "authentication failed"」
</details>

シナリオ 5: 他の人の作業待ち

状況

フロントエンドの実装を進めていますが、デザイナーの高橋さんからの最終デザインデータがまだ届いていません。

予定では月曜日に届くはずでしたが、水曜日になっても来ていません。高橋さんは別のプロジェクトで忙しそうです。

期限は金曜日です。

タスク: これはブロッカーですか?どう対応しますか?

【ブロッカー判断】
ブロッカーである / ブロッカーでない

【判断理由】
(ここに理由を書く)

【対応】
(ここに対応を書く)
<details> <summary>解答例</summary>
【ブロッカー判断】
ブロッカーである

【判断理由】
- 最終デザインがないと実装を完了できない
- 自分ではデザインを作れない
- 2日遅れており、金曜の期限に間に合わない可能性

【対応】
■ ステップ1: 高橋さんに直接確認

「高橋さん、お忙しいところすみません。
〇〇画面のデザインデータについて確認させてください。

月曜日に受領予定でしたが、まだ届いていません。
フロントエンドの実装期限が金曜日のため、
できれば明日(木曜)中にいただけると助かります。

ご状況を教えていただけますか?」

■ ステップ2: 上司にエスカレーション(必要な場合)

高橋さんから「金曜までかかる」と言われた場合、
上司に報告:

「佐藤さん、〇〇画面の件でご相談です。

■ 状況:
デザインデータの受領が遅れています。
当初月曜予定でしたが、高橋さんに確認したところ
金曜日になるとのことです。

■ 影響:
実装期限も金曜日のため、間に合いません。

■ 対応案:
1. 実装期限を来週に延期する
2. 現在のワイヤーフレームで仮実装し、後で調整
3. デザインの優先度を上げていただくよう調整

どのように進めるべきでしょうか?」
</details>

達成度チェック

シナリオ内容完了
1APIエラーへの対応を書いた[ ]
2仕様不明への対応を書いた[ ]
3実装方法不明への対応を書いた[ ]
4権限がない場合の対応を書いた[ ]
5他者の作業待ちへの対応を書いた[ ]

スキルチェックリスト

  • ブロッカーかどうかの判断ができた
  • 適切な相談相手を選べた
  • 具体的な依頼内容を書けた
  • 必要に応じてエスカレーションを考えられた

まとめ

シナリオ対応のポイント
APIエラー担当者に具体的なエラー内容を伝える
仕様不明確認するか、仮実装で進めるか判断
実装方法不明調べた上で相談、丸投げしない
権限がない代理の権限者を探す、代替手段を考える
作業待ち直接確認し、必要ならエスカレーション

次のステップへ

ブロッカー対応シミュレーション、お疲れさまでした!

次のセクションでは、Step 5の理解度チェックに挑戦しましょう。


推定所要時間: 60分