EXERCISE 60分

演習:優先順位をつけてみよう

ストーリー

「優先順位の考え方、見積もりの方法、全部学んだね」

「はい!でも実際にやってみないと身につかないですよね」

「その通り。実際のタスクリストで優先順位をつける練習をしよう」


ミッション概要

5つのシナリオでタスクの優先順位をつけ、その理由を説明してください。

達成条件

  • 5つのシナリオすべてで優先順位をつけた
  • 優先順位の理由を説明できた
  • アイゼンハワーマトリクスを活用できた

シナリオ 1: 月曜の朝、タスクが5つある

状況

月曜日の朝、あなたは以下の5つのタスクを抱えています。

#タスク期限依存関係備考
Aユーザー画面のバグ修正本日中なし本番で軽微なバグ発生中
B新機能の設計ドキュメント作成水曜日なし田中さんが確認待ち
Cコードレビュー依頼への対応特になしなし山田さんからの依頼
D週次ミーティングの準備本日15時なし進捗報告資料の作成
E技術書を読む(自己学習)なしなしスキルアップのため

タスク: 優先順位をつけて、理由を説明してください

優先順位:
1位:
2位:
3位:
4位:
5位:

理由:
(ここに理由を書く)
<details> <summary>解答例</summary>
優先順位:
1位: A(ユーザー画面のバグ修正)
2位: D(週次ミーティングの準備)
3位: C(コードレビュー依頼への対応)
4位: B(新機能の設計ドキュメント作成)
5位: E(技術書を読む)

理由:
■ A が1位の理由:
- 本番環境で問題が発生中 → ユーザーに影響がある
- 期限が本日中 → 緊急
- アイゼンハワーマトリクス: 重要×緊急(第1象限)

■ D が2位の理由:
- 期限が本日15時 → 緊急
- ミーティングに間に合わないとチームに影響
- アイゼンハワーマトリクス: 重要×緊急(第1象限)
- Aより優先度が低い理由: 本番障害の方が影響が大きい

■ C が3位の理由:
- 明確な期限はないが、山田さんの作業をブロックしている可能性
- 他の人の待ちを作らない方がよい
- アイゼンハワーマトリクス: 重要×緊急でない(第2象限)

■ B が4位の理由:
- 期限は水曜日 → まだ余裕がある
- 田中さんが確認待ちなので早めに出したいが、今日でなくてもOK
- アイゼンハワーマトリクス: 重要×緊急でない(第2象限)

■ E が5位の理由:
- 期限なし、依存関係なし
- 自己成長のためには重要だが、今すぐやる必要はない
- アイゼンハワーマトリクス: 重要×緊急でない(第2象限)
- 他のタスクが終わった後、または別の時間に行う
</details>

シナリオ 2: 割り込みタスクが入った

状況

シナリオ1のタスクに取り組んでいる途中(10:30)に、上司から緊急の連絡がありました。

「本番環境のAPIサーバーが重くなっている。
原因調査を手伝ってほしい。
他の作業より優先で。」

現在の状況:

  • A(バグ修正): 50%完了
  • D(ミーティング準備): 未着手
  • 新タスク F: 本番APIサーバーの原因調査

タスク: 優先順位を再設定し、午前中の行動計画を立ててください

優先順位:
1位:
2位:
3位:

午前中(10:30〜12:00)の行動計画:
(ここに計画を書く)
<details> <summary>解答例</summary>
優先順位:
1位: F(本番APIサーバーの原因調査)
2位: A(ユーザー画面のバグ修正)※残り50%
3位: D(週次ミーティングの準備)

午前中(10:30〜12:00)の行動計画:

10:30〜11:30: F(本番APIサーバーの原因調査)
- 上司から「他の作業より優先」と指示あり
- 本番環境の問題は最優先
- 1時間で初期調査を行い、状況を報告

11:30〜12:00: A(バグ修正の続き)
- 残り50%を進める
- 完了しなければ昼休み後に続きを行う

理由:
■ F を最優先にした理由:
- 上司からの明確な指示
- 本番環境の障害 → ユーザーへの影響大
- 複数人で対応が必要な可能性あり

■ A を中断した理由:
- Fの方が影響範囲が大きい
- A は軽微なバグで、数時間遅れても許容範囲

■ D について:
- 15時までに準備が必要
- 午後に時間を確保できる見込み
- 最悪、簡潔な報告でも対応可能
</details>

シナリオ 3: アイゼンハワーマトリクスに分類

状況

以下の8つのタスクをアイゼンハワーマトリクスの4象限に分類してください。

#タスク
1明日提出の見積もり資料作成
2来月の資格試験の勉強
3本番障害の対応(今発生中)
4不要なメールの削除
5チームの改善提案を考える
6突然の来客対応
71年後のキャリア計画を考える
8ニュースサイトをチェック

タスク: 4象限に分類してください

第1象限(重要×緊急): すぐやる


第2象限(重要×緊急でない): 計画的にやる


第3象限(重要でない×緊急): 委任または最小限で


第4象限(重要でない×緊急でない): やらない/後回し

<details> <summary>解答例</summary>
第1象限(重要×緊急): すぐやる
- 3. 本番障害の対応(今発生中)
- 1. 明日提出の見積もり資料作成

第2象限(重要×緊急でない): 計画的にやる
- 2. 来月の資格試験の勉強
- 5. チームの改善提案を考える
- 7. 1年後のキャリア計画を考える

第3象限(重要でない×緊急): 委任または最小限で
- 6. 突然の来客対応

第4象限(重要でない×緊急でない): やらない/後回し
- 4. 不要なメールの削除
- 8. ニュースサイトをチェック

解説:
- 第2象限が最も重要:ここを計画的に進めることで、
  将来の第1象限タスクを減らせる
- 第3象限は「緊急に見えるが重要でない」ものに注意
- 第4象限は思い切って削減または後回しにする
</details>

シナリオ 4: 見積もりをしてみよう

状況

新しいタスク「ユーザー検索機能の実装」を任されました。以下の情報をもとに、見積もりを行ってください。

機能概要:

  • 検索フォーム(名前、メールで検索可能)
  • 検索結果の一覧表示
  • ページネーション

参考情報:

  • 類似機能(お知らせ一覧)は先月4時間で実装した
  • 検索機能は初めて実装する
  • APIは山田さんが作成中(明後日完成予定)

タスク: 3点見積もりを行い、報告用の見積もりを作成してください

■ 作業分解:
(タスクを小さく分解してください)

■ 3点見積もり:
楽観的:
現実的:
悲観的:

■ 期待値:
(計算してください)

■ 報告する見積もり:
(バッファを含めてください)

■ 前提条件とリスク:
(書いてください)
<details> <summary>解答例</summary>
■ 作業分解:
1. 検索フォームのHTML/CSS作成: 1時間
2. 検索フォームのバリデーション: 0.5時間
3. API連携(検索リクエスト): 1.5時間
4. 検索結果の一覧表示: 1.5時間
5. ページネーション実装: 1時間
6. テスト: 1時間
7. レビュー対応: 0.5時間
合計: 7時間

■ 3点見積もり:
楽観的: 5時間
  - すべてスムーズに進んだ場合
  - お知らせ一覧の経験を活かせる部分が多い

現実的: 7時間
  - 通常通り進んだ場合
  - 検索機能は初めてなので少し余裕を見る

悲観的: 12時間
  - 検索ロジックで詰まる
  - APIの仕様に問題がある
  - レビューで大きな修正が入る

■ 期待値:
(5 + 7 × 4 + 12) ÷ 6 = (5 + 28 + 12) ÷ 6 = 45 ÷ 6 = 7.5時間

■ 報告する見積もり:
約10時間(バッファ+30%含む)
※ 初めての検索機能のためバッファを多めに設定

■ 前提条件とリスク:
【前提条件】
- APIが予定通り明後日に完成すること
- デザインデータが確定していること

【リスク】
- 検索機能の実装が初めてのため、
  想定外の問題が発生する可能性あり
- APIの仕様が不明確な場合、追加で2〜3時間かかる可能性
</details>

シナリオ 5: 依存関係を考慮した順番

状況

以下の5つのタスクがあります。依存関係を考慮して、実行順序を決めてください。

#タスク見積もり依存関係
Aフロントエンド実装4時間Cの完了後
Bテスト作成2時間A、Dの完了後
CAPI設計書の確認1時間なし
DバックエンドAPI実装3時間Cの完了後
Eデプロイ作業1時間Bの完了後

タスク: 依存関係を整理し、実行順序を決めてください

依存関係の図:
(矢印で依存関係を表現してください)

実行順序:
1.
2.
3.
4.
5.

理由:
(ここに理由を書く)
<details> <summary>解答例</summary>
依存関係の図:

C(API設計書の確認)
├── A(フロントエンド実装)
│    └── B(テスト作成)
│         └── E(デプロイ作業)
└── D(バックエンドAPI実装)
     └── B(テスト作成)

または:

C → A → ┐
        ├→ B → E
C → D → ┘

実行順序:
1. C(API設計書の確認)- 1時間
2. D(バックエンドAPI実装)- 3時間
3. A(フロントエンド実装)- 4時間
   ※ D と A は C 完了後に並行作業可能
4. B(テスト作成)- 2時間
5. E(デプロイ作業)- 1時間

理由:
■ C が最初の理由:
- A と D の両方が C に依存している
- C が完了しないと A も D も開始できない
- 最も早く着手すべきタスク

■ D と A の順番:
- D と A は両方とも C に依存するが、お互いには依存しない
- 並行作業可能なら同時に進める
- 一人で作業する場合は、どちらを先にしてもOK
- D を先にした理由: A より見積もりが短いため、
  早く B に渡せる可能性がある

■ B は A と D の両方が必要:
- A と D の両方が完了しないと B は開始できない
- クリティカルパスを意識する

■ E は最後:
- B が完了しないと E は開始できない
- 最終工程
</details>

達成度チェック

シナリオ内容完了
15つのタスクに優先順位をつけた[ ]
2割り込み発生時の優先順位を再設定した[ ]
38つのタスクを4象限に分類した[ ]
43点見積もりを行った[ ]
5依存関係を考慮した順番を決めた[ ]

スキルチェックリスト

  • 期限、重要度、影響範囲を基準に優先順位をつけられた
  • アイゼンハワーマトリクスを活用できた
  • 割り込み発生時に冷静に優先順位を見直せた
  • 3点見積もりとバッファを含めた見積もりができた
  • 依存関係を図示し、実行順序を決められた

まとめ

シナリオ学んだこと
1基本的な優先順位付け
2割り込み対応と優先順位の再設定
3アイゼンハワーマトリクスの活用
43点見積もりとバッファ
5依存関係の整理

次のステップへ

優先順位付けの実践ができました。

次のセクションでは、Step 2で学んだ内容のチェックポイントに挑戦しましょう。


推定所要時間: 60分