LESSON 30分

優先順位とは何か

ストーリー

月曜日の朝。カンバンボードのTodo列にタスクが5つ並んでいる。

「どれから手をつければいいんだろう...」

先輩「優先順位をつけよう。全部同じ重さに見えるかもしれないけど、実は順番がある」

「でも全部大事に見えます...」

先輩「だからこそ、判断の基準が必要なんだ」


優先順位とは

定義

優先順位 = 複数のタスクの中で、どれから先にやるかの順番

なぜ優先順位が必要なのか

状況結果
優先順位なし手当たり次第に着手 → 重要なものが後回し → トラブル
優先順位あり重要なものから着手 → 確実に完了 → 信頼獲得

先輩「限られた時間で最大の成果を出すには、やる順番が大事なんだ」


優先順位を決める4つの基準

基準一覧

基準質問
期限いつまでにやる必要がある?今日中 vs 来週まで
重要度ビジネスにどれくらい影響する?売上に直結 vs あると便利
依存関係他のタスクが待っている?これが終わらないと他が進めない
影響範囲どれくらいの人に影響する?全社員 vs 自分だけ

基準1: 期限

最もわかりやすい基準です。

期限による優先順位:

今日中 > 明日まで > 今週中 > 来週まで > 今月中
期限優先度の目安
今日中最優先で着手
明日まで今日中に着手しないと間に合わない
今週中計画的に進める
来週以降余裕があるが忘れない

基準2: 重要度

「やらなかったらどうなるか」で判断します。

重要度基準
やらないと大きな損失が出る顧客向けリリースに必要な機能
やらないと不便だが致命的ではない社内ツールの改善
やらなくても当面困らないあると便利な機能追加

基準3: 依存関係

他のタスクやメンバーに影響するかを考えます。

依存関係の例:

タスクA → タスクB → タスクC
(Aが終わらないとBが始められない)

この場合、タスクAの優先度は自動的に高くなる
状態優先度への影響
他のメンバーがこのタスクの完了を待っている優先度UP
このタスクの前にやるべきタスクがある前のタスクを先に
独立していて誰にも影響しない他の基準で判断

基準4: 影響範囲

何人の人に影響するかで判断します。

影響範囲優先度の目安
全社員社内システムのダウン最優先
チーム全体共通機能のバグ
特定のメンバー個人のタスク中〜低
自分だけ自分の作業環境の改善

優先順位をつける手順

ステップ1: 全タスクを洗い出す

やるべきこと:
□ ドキュメント更新(期限: 水曜)
□ テストデータ準備(期限: 木曜、先輩が待っている)
□ 会議資料作成(期限: 金曜)
□ コードレビュー対応(期限: 今日中)
□ 自分の作業環境設定(期限なし)

ステップ2: 各基準で評価する

タスク期限重要度依存影響範囲
コードレビュー対応今日ありチーム
ドキュメント更新水曜なしチーム
テストデータ準備木曜あり先輩
会議資料作成金曜なし自分
環境設定なしなし自分

ステップ3: 順番を決める

結果:
1. コードレビュー対応 → 今日中、チームが待っている
2. テストデータ準備   → 先輩が待っている、重要度高
3. ドキュメント更新   → 水曜まで、計画的に
4. 会議資料作成       → 金曜まで、余裕あり
5. 環境設定           → 期限なし、空き時間に

よくある間違い

優先順位のアンチパターン

間違いなぜダメか正しい対応
簡単なものから片付ける難しいが重要なタスクが残る重要度で判断する
全部「高」にする優先順位の意味がなくなる本当に急ぎのものだけ「高」に
新しく来たタスクを最優先にする元の計画が崩れる既存タスクと比較して判断
好きな作業を先にやる重要な作業が後回しになる基準に基づいて判断する

先輩「特に注意してほしいのは『簡単なものから片付ける』パターン。気持ちはわかるけど、重要なタスクが後回しになるんだ」


まとめ

ポイント内容
優先順位とはタスクをやる順番
4つの基準期限、重要度、依存関係、影響範囲
手順洗い出し → 評価 → 順番決定
注意点簡単さや好みで判断しない

チェックリスト

  • 優先順位を決める4つの基準を挙げられる
  • 各基準で具体的に評価できる
  • 優先順位をつける3ステップの手順がわかる
  • よくある間違いパターンを知った

次のステップへ

優先順位の基本的な考え方がわかりました。次は、より体系的に優先順位をつける「重要度x緊急度マトリクス」を学びましょう。


推定読了時間: 30分