LESSON 30分

チケットの書き方

ストーリー

先輩「じゃあ実際にタスクをチケットとして書いてみよう」

チケット? タスクとは違うの?

先輩「タスク管理ツールでは、1つの作業単位を『チケット』とか『Issue』って呼ぶんだ。書き方にコツがあるんだよ」


チケットとは

定義

チケット = タスク管理ツール上の1つの作業単位

ツールによって呼び方が異なります。

ツール呼び方
GitHubIssue(イシュー)
Jiraチケット / Issue
Trelloカード
Notionタスク / アイテム
Backlog課題

なぜチケットを書くのか

  1. 作業内容を明確にする: 何をすればいいか迷わない
  2. 完了条件を定義する: 「終わった」の基準がはっきりする
  3. 情報を共有する: 他の人が見ても状況がわかる
  4. 記録を残す: 後から振り返れる

チケットの構成要素

基本要素(必須)

要素説明
タイトル作業内容を一言で表す「ユーザー一覧画面のデザイン修正」
説明作業の詳細、背景、手順背景と具体的な作業内容を記述
担当者誰がやるか田中
期限いつまでにやるか2026-01-17
ステータス現在の状態Todo / In Progress / Done

追加要素(推奨)

要素説明
優先度急ぎ具合高 / 中 / 低
ラベルカテゴリ分けバグ修正、機能追加、ドキュメント
見積もり時間かかりそうな時間2時間
関連チケット依存するタスク#12 が完了してから着手

良いタイトルの書き方

悪い例と良い例

悪い例問題点良い例
修正何を修正するかわからないログイン画面のエラーメッセージを修正
資料何の資料かわからない月次報告会の発表資料を作成
確認お願いアクションが不明確テスト結果をレビューして承認する
バグどんなバグかわからない検索結果が0件のとき画面が真っ白になるバグ

タイトルの書き方ルール

【良いタイトルのパターン】

「何を」+「どうする」

例:
- ユーザー一覧画面のデザインを修正する
- テストデータを10件準備する
- 月次報告書のテンプレートを作成する
- ログイン機能のテストを実行する

説明の書き方

テンプレート

markdown
## 背景
なぜこの作業が必要なのかを書く

## やること
具体的な作業手順を書く
1. ○○を確認する
2. △△を修正する
3. □□を更新する

## 完了条件
何をもって「終わり」とするかを書く
- [ ] ○○が正常に動作する
- [ ] △△のレビューが完了している
- [ ] □□に反映されている

## 備考
注意事項や参考情報を書く

具体例

markdown
タイトル: テストデータを10件準備する

## 背景
来週のデモ用に、テスト環境にサンプルデータが必要。
現在テスト環境にはデータが入っていない。

## やること
1. テストデータの仕様書を確認する
2. ユーザーデータを10件作成する
3. テスト環境のDBに投入する
4. 画面で表示されることを確認する

## 完了条件
- [ ] ユーザーデータ10件がDBに登録されている
- [ ] 画面で10件のユーザーが表示される
- [ ] データの内容が仕様書と一致している

## 備考
- 仕様書は /docs/test-data-spec.md を参照
- 個人情報は使わず、ダミーデータを使用すること

ステータスの種類

基本の3ステータス

ステータス意味説明
Todo未着手まだ作業を始めていない
In Progress作業中現在取り組んでいる
Done完了作業が終わった

よくある拡張ステータス

ステータス意味
Backlogいつかやるリスト
Ready着手可能(準備完了)
In Reviewレビュー待ち
Blocked何かの理由で止まっている
タスクのライフサイクル:

Backlog → Todo → In Progress → In Review → Done
                      ↓
                   Blocked(問題発生時)

優先度の設定

優先度の基準

優先度意味目安
高(High)すぐにやる今日〜明日中に対応
中(Medium)計画通りに進める期限までに対応
低(Low)余裕があるときにやる他が終わってから対応

先輩「最初はすべて『高』にしたくなるけど、全部が高だと優先順位の意味がなくなるよ。本当に急ぎのものだけ『高』にしよう」


チケットを書くときの注意点

5つのルール

  1. 1チケット1作業: 複数の作業を1つにまとめない
  2. 具体的に書く: 曖昧な表現を避ける
  3. 完了条件を明確に: 「何をもって終わりか」を定義する
  4. 他の人が読んでもわかる: 自分だけがわかる書き方をしない
  5. 更新を忘れない: ステータスは常に最新にする

1チケット1作業の例

【悪い例】
タイトル: 画面の修正と資料作成

【良い例】
チケット1: ユーザー一覧画面のレイアウトを修正する
チケット2: 画面修正に関する報告資料を作成する

まとめ

ポイント内容
チケットとはツール上の1つの作業単位
必須要素タイトル、説明、担当者、期限、ステータス
タイトルのコツ「何を」+「どうする」で具体的に
説明のコツ背景、やること、完了条件を書く
ステータスTodo → In Progress → Done が基本

チェックリスト

  • チケットの必須要素5つを挙げられる
  • 良いタイトルの書き方がわかる
  • 説明に背景・やること・完了条件を書ける
  • 3つの基本ステータスを理解した
  • 1チケット1作業のルールを理解した

次のステップへ

チケットの書き方がわかりました。次は、チケットを視覚的に管理する「カンバンボード」の使い方を学びましょう。


推定読了時間: 30分