LESSON 30分

いつ相談すべきか判断しよう

ストーリー

「エスカレーションが必要な場面はわかったけど、普段の業務で『いつ相談すべきか』の判断が難しいです...」

「いい悩みだね。相談が早すぎると自分で考える力がつかないし、遅すぎると問題が大きくなる。判断基準を教えるよ」


相談すべきタイミングの判断基準

3つの判断軸

1. 時間: どのくらい悩んでいるか
2. 影響: 問題を放置するとどうなるか
3. 自信: 自分の判断に自信があるか

判断軸 1: 時間

15分ルール(復習)

0分 ─── 5分 ─── 10分 ─── 15分 ─── ?
        │         │         │
     調べ始め   試してみる   判断
                              │
                     ┌────────┴────────┐
                   解決             未解決
                     │                │
                  続行           相談する

経験に応じた目安

経験自分で悩む時間理由
入社1週間5〜10分調べ方自体がわからない
入社1ヶ月10〜15分基本的な調べ方がわかる
入社3ヶ月15〜30分ある程度自力で解決できる
入社半年以上30分〜1時間多くの問題を自力で解決できる

大切なのは「時間の上限を決めること」です。 「もうちょっと調べればわかるかも...」の繰り返しで何時間も過ぎるのはNGです。


判断軸 2: 影響

影響範囲チェック

影響レベル対応
自分だけ自分で調べてから相談
チーム早めに相談
顧客・ユーザーすぐにエスカレーション
会社全体最高即座にエスカレーション

具体例

影響: 自分だけ
「CSSの書き方がわからない」
→ 15分調べてから相談

影響: チーム
「共有リポジトリのブランチを間違えて消してしまった」
→ すぐに先輩に相談

影響: 顧客
「お客様のデータを間違えて変更してしまったかもしれない」
→ すぐにマネージャーにエスカレーション

判断軸 3: 自信

自信レベルチェック

「この判断で間違いない」(90%以上の自信)
→ そのまま進める。完了後に報告。

「たぶん合っていると思う」(60〜90%の自信)
→ 進める前に確認を取る。

「合っているかわからない」(60%未満の自信)
→ 進める前に相談する。

「見当もつかない」(自信なし)
→ すぐに相談する。

判断フローチャート

問題や疑問が発生
    │
    ├── 緊急度は?
    │   ├── 高(障害、セキュリティ)→ 即エスカレーション
    │   └── 低〜中 → 次へ
    │
    ├── 影響範囲は?
    │   ├── 顧客/会社 → 即相談
    │   ├── チーム → 早めに相談
    │   └── 自分のみ → 次へ
    │
    ├── 自分で調べたか?
    │   ├── はい(15分以上)→ 相談する
    │   └── いいえ → まず調べる
    │
    └── 判断に自信は?
        ├── ある → 進めて完了後に報告
        └── ない → 相談してから進める

「相談しすぎ」を心配しなくていい理由

新人のうちは相談が多くて当たり前

先輩の考え:
「質問が多い新人」= 「ちゃんと考えながら仕事をしている」
「質問がない新人」= 「わかっているのか心配...」

相談の頻度は自然に減る

1ヶ月目: 1日5回相談 → 普通
3ヶ月目: 1日2回相談 → 成長している
半年後:  週に数回   → 一人前に近づいている

相談が多いことは恥ずかしいことではありません。 上達すれば自然と減っていきます。


相談を先延ばしにしてしまうパターン

パターン 1: 「もう少し調べれば...」

現実: 30分 → 1時間 → 2時間 → まだわからない
結果: 半日無駄にした

対策: 「あと5分だけ」と思ったら、その5分で質問文を書く

パターン 2: 「忙しそうだから後で...」

現実: 後で → 忘れる → 問題が大きくなる
結果: 取り返しがつかなくなる

対策: チャットで送っておく(相手は都合の良いときに返信する)

パターン 3: 「こんなこと聞いたら怒られるかも...」

現実: 聞かない → 間違える → もっと怒られる
結果: 聞かないほうがリスクが高い

対策: 怒る先輩はほとんどいない。聞く勇気を持つ

まとめ

判断軸基準
時間15分悩んだら相談
影響影響が大きいほど早く相談
自信60%未満なら相談
新人の鉄則迷ったら相談。相談しすぎは問題にならない
  • 相談すべきタイミングの判断基準を理解した
  • 判断フローチャートを活用できるようになった
  • 実際の相談の進め方を学ぶ

次のステップへ

「いつ相談すべきか」の判断基準がわかりましたね。

次のセクションでは、「どう相談するか」の具体的な進め方を学びます。


推定読了時間: 30分