LESSON 25分

わかりやすい伝え方のフォーマット

ストーリー

「報告するとき、つい長くなっちゃうんですけど...」

「わかる。最初は何から話せばいいか迷うよね。でも、フォーマットを覚えると楽になるよ」

「フォーマット?」

「そう。伝え方の型(かた)のことだよ。結論から話す、っていう基本の型を覚えよう」


結論ファースト

最も重要なルール

まず結論を言う。理由や詳細はその後。

悪い例と良い例

悪い例(経緯から話す)

「今日、朝からログイン機能の実装をしていたんですけど、
途中でデータベースのエラーが出て、ドキュメントを読んだり
StackOverflowで調べたりしたんですが、結局解決できなくて、
えっと、つまり、タスクが完了していません...」

相手は最後まで聞かないと結論がわかりません。

良い例(結論から話す)

「ログイン機能の実装ですが、未完了です。
データベースのエラーが解消できず、調査中です。
ドキュメントとStackOverflowを確認しましたが解決していません。
アドバイスをいただけますか?」

最初の一文で状況がわかります。


5W1H

伝える内容に漏れがないかを確認するフレームワークです。

要素意味
Who誰が「私が」「お客様が」
What何を「ログイン機能を」
Whenいつ「今日の午前中に」
Whereどこで「本番環境で」
Whyなぜ「仕様変更があったため」
Howどうやって「手動テストで確認して」

使い方

すべてを毎回使う必要はありません。 伝えるべき情報が抜けていないかの確認用 として使います。

悪い例(情報が不足)

「エラーが出ました」
→ いつ?どこで?何のエラー?

良い例(5W1Hで情報を整理)

「本番環境で(Where)、
今朝9時頃から(When)、
ログイン画面で(What)
タイムアウトエラーが発生しています(How)」

PREP法

説明や意見を伝えるときに便利なフレームワークです。

ステップ意味役割
Point結論まず結論を述べる
Reason理由なぜそう思うかを説明
Example具体例例を挙げて補強する
Point結論(再)もう一度結論を述べる

具体例

場面: 「テストツールを導入したい」と提案する

【Point】   テスト自動化ツールを導入したいです。
【Reason】  現在、手動テストに毎回2時間かかっており、非効率だからです。
【Example】 先月だけで10回手動テストを実施し、合計20時間を費やしました。
            自動化すれば、1回あたり10分で完了する見込みです。
【Point】   チームの生産性向上のため、テスト自動化ツールの導入を提案します。

場面別フォーマット集

完了報告

【報告】〇〇が完了しました。
■ 内容: [何を完了したか]
■ 結果: [どうなったか]
■ 備考: [補足事項があれば]

問題報告

【報告】〇〇で問題が発生しています。
■ 状況: [何が起きているか]
■ 影響: [どの範囲に影響するか]
■ 対応: [現在の対応状況]
■ 相談: [判断を仰ぎたいこと]

進捗報告

【報告】〇〇の進捗をお伝えします。
■ 進捗: [何%完了 or どこまで進んだか]
■ 予定: [いつ完了するか]
■ 課題: [問題があれば]

相談

【相談】〇〇についてご相談です。
■ 状況: [今の状況]
■ 自分の考え: [自分はこう思う]
■ 聞きたいこと: [何を教えてほしいか]

実践ポイント

数字を使う

× 「かなり進みました」
○ 「全10タスクのうち7つ完了しました(70%)」

× 「もう少しかかりそうです」
○ 「あと2時間ほどかかる見込みです」

× 「たくさんエラーがあります」
○ 「3件のエラーが発生しています」

短くまとめる

× 「えっと、先週の金曜日にですね、田中さんから
    いただいたタスクなんですけど、最初は順調だったん
    ですが途中からちょっと問題が出てきまして...」

○ 「田中さんから依頼されたタスクで問題が発生しました。
    詳細を報告します。」

まとめ

フォーマット使う場面ポイント
結論ファーストすべての場面まず結論、詳細はその後
5W1H情報伝達抜け漏れ防止の確認用
PREP法意見・提案結論→理由→例→結論
  • 結論ファーストの伝え方を理解した
  • 5W1HとPREP法を理解した
  • 実際の報告で使えるようになる

次のステップへ

伝え方のフォーマットを学びました。

次のセクションでは、ビジネスコミュニケーションでよく使われる基本用語を覚えましょう。 知らない言葉が出てきたときに困らないよう、事前に準備しておきます。


推定読了時間: 25分