インターネットとは何か
ストーリー
「先輩、インターネットって結局なんなんですか?」
「うーん、一言で言うと"ネットワークのネットワーク"かな」
「ネットワークの...ネットワーク?」
「そう。小さなネットワークが繋がり合って、巨大なネットワークになっている。それがインターネットだよ」
インターネットとは
一言で言うと
世界中のコンピュータネットワークが相互に接続された巨大なネットワーク
「Inter(相互の)」+「Net(ネットワーク)」= Internet
ネットワークの種類
LAN(Local Area Network)
家やオフィスなど、狭い範囲 のネットワーク。
[PC] --- [ルーター] --- [スマホ]
|
[プリンター]
- 家庭内のWi-Fiネットワーク
- 会社のオフィスネットワーク
- 学校のコンピュータ室
WAN(Wide Area Network)
都市間や国をまたぐ 広い範囲 のネットワーク。
[東京オフィスLAN] --- WAN --- [大阪オフィスLAN]
- インターネット回線
- 企業の拠点間ネットワーク
インターネット = 最大のWAN
[家庭LAN] → [ISP] → [インターネット] ← [ISP] ← [企業LAN]
↑
[大学LAN] → [ISP]
ISP(Internet Service Provider)= インターネットサービスプロバイダ(NTT、au、ソフトバンクなど)
インターネットの歴史(簡略版)
| 年代 | 出来事 |
|---|---|
| 1969年 | ARPANET誕生(米国防総省の研究ネットワーク) |
| 1983年 | TCP/IPプロトコル採用(現在のインターネットの基盤) |
| 1991年 | WWW(World Wide Web)誕生 |
| 1995年頃 | 一般家庭にインターネットが普及開始 |
| 2007年 | iPhone発売、モバイルインターネットの爆発的普及 |
| 現在 | 世界中で約50億人がインターネットを利用 |
インターネットの物理的な姿
「インターネット」と聞くと目に見えないものを想像しがちですが、実は物理的なインフラが存在します。
海底ケーブル
[日本] ===== 海底ケーブル ===== [アメリカ]
(光ファイバー)
- 世界中を 約500本以上 の海底ケーブルが結んでいる
- 光ファイバーで高速にデータを伝送
- 大陸と大陸を物理的に接続
データセンター
世界中にサーバーが設置された巨大施設がある。
- Google: 世界30か所以上にデータセンター
- Amazon(AWS): 世界30以上のリージョン
- 日本にも東京・大阪にデータセンターが多数
通信経路の全体像
あなたのPC
↓ (Wi-Fi / LANケーブル)
ルーター(自宅)
↓ (光ファイバー)
ISPの設備
↓ (光ファイバー / 海底ケーブル)
相手のサーバー(データセンター)
クライアントとサーバー
インターネット上の通信は、基本的に クライアント と サーバー のやり取りです。
クライアント
サービスを 利用する側。
- あなたのPC
- スマートフォン
- タブレット
サーバー
サービスを 提供する側。
- Webサーバー(Webページを配信)
- メールサーバー(メールを管理)
- DNSサーバー(名前解決を行う)
通信の流れ
[クライアント] ── リクエスト ──> [サーバー]
(ブラウザ) (Webサーバー)
|
[クライアント] <── レスポンス ── [サーバー]
(画面に表示) (HTMLを返す)
- クライアントが「このページを見せて」とリクエストを送る
- サーバーが該当するデータを探す
- サーバーがレスポンスとしてデータを返す
- クライアント(ブラウザ)が画面に表示する
パケット通信
インターネットでは、データを小さな単位に分割して送信します。これを パケット と呼びます。
なぜパケットに分割するのか
大きなファイル(10MB)
↓ 分割
[パケット1] [パケット2] [パケット3] ... [パケットN]
↓ それぞれ異なる経路で送信可能
[パケット1] → 経路A → 到着
[パケット2] → 経路B → 到着
[パケット3] → 経路A → 到着
↓ 受信側で再構成
大きなファイル(10MB)
- 効率的: 回線を独占しない(他のユーザーとシェアできる)
- 信頼性: 一部が失われても再送すればOK
- 柔軟性: 異なる経路で送信できる
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| インターネット | ネットワークのネットワーク(世界規模の相互接続) |
| LAN と WAN | LANは狭い範囲、WANは広い範囲のネットワーク |
| クライアントとサーバー | 利用する側(クライアント)と提供する側(サーバー) |
| パケット通信 | データを小さな単位に分割して送信する仕組み |
チェックリスト
- インターネットが「ネットワークのネットワーク」であると理解した
- LANとWANの違いを説明できる
- クライアントとサーバーの役割を説明できる
- パケット通信の仕組みを理解した
次のステップへ
インターネットの全体像が見えてきましたか?
次のセクションでは、コンピュータ同士が通信するための「約束事」、つまり プロトコル について学 びます。なぜルールが必要なのか、一緒に考えていきましょう。
推定読了時間: 25分