LESSON 15分

ストーリー

先輩
SQL用語をまとめておくね。すぐに全部覚えなくても大丈夫
あなた
SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE…たくさんありますね
先輩
この4つがCRUDと呼ばれる基本操作だよ。これだけで日常業務の大半はカバーできる

このセクションで学ぶこと

SQLの基本用語と、CRUD操作の全体像を整理します。ここではSQLの「地図」を頭に入れることが目標です。


SQL(Structured Query Language)とは

一言で言うと

リレーショナルデータベースを操作するための言語

特徴

特徴説明
標準化ISO/ANSIで標準化されている
共通MySQL、PostgreSQL、SQLiteでほぼ同じ構文
宣言型「何がほしいか」を書く(「どうやって取るか」は書かない)
歴史1970年代にIBMで開発。50年以上の歴史がある

-- 「開発部の社員を給料順に並べて」
SELECT name, salary FROM employees WHERE department = '開発部' ORDER BY salary DESC;

英語の文章のように読めるのがSQLの特徴です。


CRUD操作

データベース操作の基本は4つ。頭文字を取って**CRUD(クラッド)**と呼びます。

4つの操作

操作英語SQLキーワード説明
CCreateINSERTデータを追加する
RReadSELECTデータを取得する
UUpdateUPDATEデータを更新する
DDeleteDELETEデータを削除する

具体例

-- Create: データを追加
INSERT INTO employees (id, name, department, salary)
VALUES (6, '山田次郎', '開発部', 330000);

-- Read: データを取得
SELECT * FROM employees;

-- Update: データを更新
UPDATE employees SET salary = 360000 WHERE id = 1;

-- Delete: データを削除
DELETE FROM employees WHERE id = 6;

最も使う頻度が高いのは SELECT(Read)です。 実務では「データを見る」ことが圧倒的に多いです。


DDLとDML

SQLの命令は大きく2つに分類できます。

DDL(Data Definition Language): テーブルの構造を操作

コマンド説明
CREATE TABLEテーブルを作成CREATE TABLE users (...)
DROP TABLEテーブルを削除DROP TABLE users
ALTER TABLEテーブルを変更ALTER TABLE users ADD COLUMN age INTEGER

DDL = テーブルの「箱」そのものを作ったり壊したりする

DML(Data Manipulation Language): データを操作

コマンド説明
SELECTデータを取得SELECT * FROM users
INSERTデータを追加INSERT INTO users VALUES (...)
UPDATEデータを更新UPDATE users SET name = '...' WHERE id = 1
DELETEデータを削除DELETE FROM users WHERE id = 1

DML = テーブルの中の「データ」を出し入れする

簡単に覚えるなら

DDL → テーブルの操作(箱を作る・壊す)
DML → データの操作(中身を出し入れする)

初学者が主に使うのはDMLです。DDLはテーブル作成時だけ。


SQLのキーワード一覧

最初に覚えるべきキーワード

キーワード分類説明使用例
SELECTDMLデータを取得SELECT name FROM users
FROM対象テーブルを指定SELECT * FROM users
WHERE条件を指定WHERE age > 20
INSERT INTODMLデータを追加INSERT INTO users VALUES (...)
UPDATEDMLデータを更新UPDATE users SET name = '...'
SET更新する値を指定SET salary = 400000
DELETE FROMDMLデータを削除DELETE FROM users WHERE id = 1
CREATE TABLEDDLテーブルを作成CREATE TABLE users (...)
ORDER BY並び順を指定ORDER BY salary DESC
GROUP BYグループ化GROUP BY department

覚え方のコツ

SELECT ... FROM ... WHERE ... ORDER BY ...

「何を」「どこから」「どんな条件で」「どんな順番で」

英語の語順に近いので、意味を考えながら書くと覚えやすいです。


SQLの書き方ルール

ルール1: 大文字と小文字は区別しない

SELECT * FROM employees;
select * from employees;
Select * From Employees;

3つとも同じ結果になります。ただし、慣習としてキーワードは大文字で書くことが多いです。

ルール2: 文の終わりはセミコロン(;)

SELECT * FROM employees;
                       ^
                       これが必要!

セミコロンを忘れると、SQLiteは「まだ文が続く」と判断し、次の入力を待ちます。

ルール3: 文字列はシングルクォートで囲む

WHERE name = '田中太郎'    -- 正しい
WHERE name = "田中太郎"    -- SQLiteでは動くが非推奨

ルール4: コメントは — で書く

-- これはコメントです(実行されない)
SELECT * FROM employees;  -- この行のここから先もコメント

SQL文の全体像

graph TD
    subgraph SQL["SQL"]
        subgraph DDL["DDL(テーブル操作)"]
            DDL1["CREATE TABLE / DROP TABLE / ALTER TABLE"]
        end
        subgraph DML["DML(データ操作)= CRUD"]
            DML1["SELECT → データを取得(Read)"]
            DML2["INSERT → データを追加(Create)"]
            DML3["UPDATE → データを更新(Update)"]
            DML4["DELETE → データを削除(Delete)"]
        end
    end

    style SQL fill:#f8fafc,stroke:#475569,stroke-width:2px,color:#1e293b
    style DDL fill:#dbeafe,stroke:#2563eb,stroke-width:2px,color:#1e40af
    style DDL1 fill:#f0fdf4,stroke:#16a34a,color:#14532d
    style DML fill:#fef3c7,stroke:#d97706,stroke-width:2px,color:#92400e
    style DML1 fill:#f0fdf4,stroke:#16a34a,color:#14532d
    style DML2 fill:#f0fdf4,stroke:#16a34a,color:#14532d
    style DML3 fill:#f0fdf4,stroke:#16a34a,color:#14532d
    style DML4 fill:#f0fdf4,stroke:#16a34a,color:#14532d

まとめ

用語意味
SQLデータベースを操作する言語
CRUDCreate, Read, Update, Deleteの4操作
DDLテーブルの構造を操作(CREATE TABLE等)
DMLテーブルのデータを操作(SELECT, INSERT等)

今日覚えるべきこと

  1. CRUD = データベース操作の基本4つ(INSERT, SELECT, UPDATE, DELETE)
  2. SELECT が最も使用頻度が高い
  3. セミコロン を文の最後につける
  4. 大文字/小文字 は区別しない(キーワードは大文字が慣習)

チェックリスト

  • SQLとは何か説明できる
  • CRUDの4つの操作を言える
  • DDLとDMLの違いが分かる
  • SQLの基本的な書き方ルールが分かる

次のステップへ

SQLの基本用語は理解できましたか?

次のセクションでは、理解度チェックのクイズに挑戦します。Step 1で学んだ内容を振り返りましょう。


推定読了時間: 15分