SQLの基本用語を覚えよう
ストーリー
「SQL用語をまとめておくね。すぐに全部覚えなくても大丈夫」
「SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE...たくさんありますね」
「この4つがCRUDと呼ばれる基本操作だよ。これだけで日常業務の大半はカバーできる」
このセクションで学ぶこと
SQLの基本用語と、CRUD操作の全体像を整理します。 ここではSQLの「地図」を頭に入れることが目標です。
SQL(Structured Query Language)とは
一言で言うと
リレーショナルデータベースを操作するための言語
特徴
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 標準化 | ISO/ANSIで標準化されている |
| 共通 | MySQL、PostgreSQL、SQLiteでほぼ同じ構文 |
| 宣言型 | 「何がほしいか」を書く(「どうやって取るか」は書かない) |
| 歴史 | 1970年代にIBMで開発。50年以上の歴史がある |
例
sql
-- 「開発部の社員を給料順に並べて」
SELECT name, salary FROM employees WHERE department = '開発部' ORDER BY salary DESC;英語の文章のように読めるのがSQLの特徴です。
CRUD操作
データベース操作の基本は4つ。頭文字を取って**CRUD(クラッド)**と呼びます。
4つの操作
| 操作 | 英語 | SQLキーワード | 説明 |
|---|---|---|---|
| C | Create | INSERT | データを追加する |
| R | Read | SELECT | データを取得する |
| U | Update | UPDATE | データを更新する |
| D | Delete | DELETE | データを削除する |
具体例
sql
-- Create: データを追加
INSERT INTO employees (id, name, department, salary)
VALUES (6, '山田次郎', '開発部', 330000);
-- Read: データを取得
SELECT * FROM employees;
-- Update: データを更新
UPDATE employees SET salary = 360000 WHERE id = 1;
-- Delete: データを削除
DELETE FROM employees WHERE id = 6;最も使う頻度が高いのは SELECT(Read)です。 実務では「データを見る」ことが圧倒的に多いです。
DDLとDML
SQLの命令は大きく2つに分類できます。
DDL(Data Definition Language): テーブルの構造を操作
| コマンド | 説明 | 例 |
|---|---|---|
CREATE TABLE | テーブルを作成 | CREATE TABLE users (...) |
DROP TABLE | テーブルを削除 | DROP TABLE users |
ALTER TABLE | テーブルを変更 | ALTER TABLE users ADD COLUMN age INTEGER |
DDL = テーブルの「箱」そのものを作ったり壊したりする
DML(Data Manipulation Language): データを操作
| コマンド | 説明 | 例 |
|---|---|---|
SELECT | データを取得 | SELECT * FROM users |
INSERT | データを追加 | INSERT INTO users VALUES (...) |
UPDATE | データを更新 | UPDATE users SET name = '...' WHERE id = 1 |
DELETE | データを削除 | DELETE FROM users WHERE id = 1 |
DML = テーブルの中の「データ」を出し入れする
簡単に覚えるなら
DDL → テーブルの操作(箱を作る・壊す)
DML → データの操作(中身を出し入れする)
初学者が主に使うのはDMLです。DDLはテーブル作成時だけ。
SQLのキーワード一覧
最初に覚えるべきキーワード
| キーワード | 分類 | 説明 | 使用例 |
|---|---|---|---|
SELECT | DML | データを取得 | SELECT name FROM users |
FROM | 句 | 対象テーブルを指定 | SELECT * FROM users |
WHERE | 句 | 条件を指定 | WHERE age > 20 |
INSERT INTO | DML | データを追加 | INSERT INTO users VALUES (...) |
UPDATE | DML | データを更新 | UPDATE users SET name = '...' |
SET | 句 | 更新する値を指定 | SET salary = 400000 |
DELETE FROM | DML | データを削除 | DELETE FROM users WHERE id = 1 |
CREATE TABLE | DDL | テーブルを作成 | CREATE TABLE users (...) |
ORDER BY | 句 | 並び順を指定 | ORDER BY salary DESC |
GROUP BY | 句 | グループ化 | GROUP BY department |
覚え方のコツ
SELECT ... FROM ... WHERE ... ORDER BY ...
「何を」「どこから」「どんな条件で」「どんな順番で」
英語の語順に近いので、意味を考えながら書くと覚えやすいです。
SQLの書き方ルール
ルール1: 大文字と小文字は区別しない
sql
SELECT * FROM employees;
select * from employees;
Select * From Employees;3つとも同じ結果になります。 ただし、慣習としてキーワードは大文字で書くことが多いです。
ルール2: 文の終わりはセミコロン(;)
sql
SELECT * FROM employees;
^
これが必要!セミコロンを忘れると、SQLiteは「まだ文が続く」と判断し、次の入力を待ちます。
ルール3: 文字列はシングルクォートで囲む
sql
WHERE name = '田中太郎' -- 正しい
WHERE name = "田中太郎" -- SQLiteでは動くが非推奨ルール4: コメントは -- で書く
sql
-- これはコメントです(実行されない)
SELECT * FROM employees; -- この行のここから先もコメントSQL文の全体像
┌─────────────────────────────────────────────────────┐
│ SQL │
│ │
│ ┌───────────────────────────────────────────────┐ │
│ │ DDL(テーブル操作) │ │
│ │ CREATE TABLE / DROP TABLE / ALTER TABLE │ │
│ └───────────────────────────────────────────────┘ │
│ │
│ ┌───────────────────────────────────────────────┐ │
│ │ DML(データ操作)= CRUD │ │
│ │ │ │
│ │ SELECT → データを取得(Read) │ │
│ │ INSERT → データを追加(Create) │ │
│ │ UPDATE → データを更新(Update) │ │
│ │ DELETE → データを削除(Delete) │ │
│ └───────────────────────────────────────────────┘ │
│ │
└─────────────────────────────────────────────────────┘
まとめ
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| SQL | データベースを操作する言語 |
| CRUD | Create, Read, Update, Deleteの4操作 |
| DDL | テーブルの構造を操作(CREATE TABLE等) |
| DML | テーブルのデータを操作(SELECT, INSERT等) |
今日覚えるべきこと
- CRUD = データベース操作の基本4つ(INSERT, SELECT, UPDATE, DELETE)
- SELECT が最も使用頻度が高い
- セミコロン を文の最後につける
- 大文字/小文字 は区別しない(キーワードは大文字が慣習)
チェックリスト
- SQLとは何か説明できる
- CRUDの4つの操作を言える
- DDLとDMLの違いが分かる
- SQLの基本的な書き方ルールが分かる
次のステップへ
SQLの基本用語は理解できましたか?
次のセクションでは、理解度チェックのクイズに挑戦します。 Step 1で学んだ内容を振り返りましょう。
推定読了時間: 15分