EXERCISE 60分

演習:データ活用成熟度向上ロードマップを作成しよう

田中VPoE「KPI設計、データリテラシー、継続的改善を学んだ。NetShop社のデータ活用成熟度を評価し、1年間のロードマップを作成しよう。」

あなた「現状分析から始めて、段階的な目標設定と施策を計画するんですね。」

田中VPoE「そうだ。経営層へのプレゼンも想定して、具体的な数字と計画を示してほしい。」

ミッション概要

NetShop社のデータ活用成熟度を評価し、1年間の成熟度向上ロードマップを作成します。

前提条件

  • Step 5の各レッスン(KPI設計、データリテラシー、継続的改善)を修了していること

Mission 1: 現状の成熟度評価(20分)

以下のNetShop社の状況を読み、成熟度評価シートを完成させてください。

現状

データ基盤: Airflow + dbt + Snowflake(Month 5で構築済み)
BI: Metabase導入済み、DSチームが作成したダッシュボード10個
MLモデル: 3本番モデル(MLOps基盤構築済み、Month 4)
利用状況: DSチーム5名が活発に利用、他部門はほぼ未利用
ガバナンス: 基本的なアクセス制御のみ、ポリシー未整備
データリテラシー: DS以外はダッシュボードの見方も不明確
組織: データカタログなし、ドキュメント不足

タスク

5つの評価領域で現在のレベル(1-5)を評価し、1年後の目標レベルを設定してください。

解答例
評価領域現在レベル根拠1年後目標
データ基盤3Airflow+dbt+Snowflakeは整備済み4
データ品質2dbt testは一部あるがSLO未定義4
データ文化1DSチーム以外ほぼ未利用3
ガバナンス1アクセス制御のみ、ポリシー未整備3
ML/AI33モデル本番、MLOps基盤あり4

総合成熟度: 2.0 → 目標: 3.6

Mission 2: KPIと目標設定(20分)

成熟度向上を測定するKPIを設計し、四半期ごとの目標値を設定してください。

要件

  1. アクティビティ、品質、ビジネス成果の3カテゴリで各2-3個のKPI
  2. 四半期ごとのマイルストーン目標
解答例
カテゴリKPI現状Q1目標Q2目標Q3目標Q4目標
アクティビティダッシュボードWAU5名20名40名60名80名
アクティビティセルフサービス分析件数/月05152530
アクティビティデータカタログ登録テーブル数0306080100
品質データ品質スコア未測定75859095
品質パイプラインSLA達成率未測定95%98%99%99.5%
ビジネス成果データ起因の意思決定数/月25101520
ビジネス成果データ投資ROI未測定100%150%200%250%

Mission 3: 1年間のロードマップ作成(20分)

四半期ごとの施策とマイルストーンを含むロードマップを作成してください。

要件

  1. 四半期ごとの重点テーマと具体的施策
  2. 必要リソースの見積もり
  3. リスクと対策
解答例

Q1: 基盤整備と可視化

重点テーマ: データの発見性と信頼性
施策:
  - データカタログ導入(Elementary / DataHub)
  - データ品質SLOの定義と測定開始
  - 経営ダッシュボードのリニューアル
  - 全社向けデータ基礎eラーニング公開
リソース: DS 2名(50%)、Eng 1名(50%)

Q2: セルフサービスとリテラシー

重点テーマ: データ活用者の拡大
施策:
  - データアンバサダー制度の開始(各部門1名)
  - SQL入門ワークショップ(月1回)
  - Metabaseのセルフサービス権限拡大
  - データ契約の策定(主要10テーブル)
リソース: DS 1名(30%)、アンバサダー5名(10%)

Q3: ガバナンスと品質強化

重点テーマ: 信頼性と統制の確立
施策:
  - データガバナンスポリシーの策定
  - RBAC + カラムレベルマスキングの導入
  - 品質ダッシュボードの全社公開
  - コンプライアンス監査の初回実施
リソース: DS 1名(30%)、Eng 1名(30%)、法務 1名(10%)

Q4: 高度活用と最適化

重点テーマ: ビジネスインパクトの最大化
施策:
  - 部門横断のデータ活用事例コンテスト
  - MLモデルの新規追加(2モデル)
  - データリテラシーテスト実施(全社)
  - 年間振り返りと次年度計画策定
リソース: DS 2名(40%)、全社(テスト参加)

リスクと対策:

リスク影響対策
部門の協力が得られないデータ文化が浸透しない経営層のスポンサーシップ確保、成功事例の早期共有
リソース不足施策の遅延優先順位を明確にし、Quick Winを先行
ツール導入の遅延基盤整備が遅れるPOCで早期検証、代替ツールの準備

達成度チェック

  • 5つの評価領域で現状の成熟度を評価できた
  • 3カテゴリのKPIと四半期ごとの目標値を設定できた
  • 四半期ごとの施策とマイルストーンを含むロードマップを作成できた
  • 必要リソースの見積もりができた
  • リスクと対策を定義できた

推定所要時間:60分