LESSON

Step 3 クイズ:統計的手法でデータを理解しよう

記述統計、推測統計、仮説検定、相関分析について理解度を確認しましょう。


Q1. 売上金額のように右に裾が長い分布では、代表値はどのような関係になるか?

A. 平均 < 中央値 < 最頻値 B. 最頻値 < 中央値 < 平均 C. 平均 = 中央値 = 最頻値 D. 中央値 < 最頻値 < 平均

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正解:B. 最頻値 < 中央値 < 平均

右に裾が長い(正の歪みを持つ)分布では、少数の高い値が平均を引き上げます。そのため、最頻値 < 中央値 < 平均 の順になります。EC の売上金額は典型的にこのパターンです。このような分布では中央値が「典型的な値」を表す代表値として適切です。


Q2. 中心極限定理について正しい記述はどれか?

A. 母集団が正規分布の場合のみ成り立つ B. サンプルサイズが大きければ、標本平均の分布は正規分布に近づく C. サンプルサイズが大きいほど、標本の分布が正規分布に近づく D. サンプルサイズに関係なく成り立つ

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正解:B. サンプルサイズが大きければ、標本平均の分布は正規分布に近づく

中心極限定理は「母集団の分布がどのような形であっても、サンプルサイズが十分に大きければ(一般にn >= 30)、標本平均の分布は正規分布に近づく」という定理です。注意:正規分布に近づくのは「標本平均の分布」であり、「標本の分布」ではありません。


Q3. A/Bテストでp値が0.03だった場合、正しい解釈はどれか?

A. A群とB群に差がある確率が97% B. 帰無仮説(差がない)が正しい確率が3% C. 帰無仮説が正しい場合に、この結果以上に極端な結果が得られる確率が3% D. B群がA群より優れている確率が97%

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正解:C. 帰無仮説が正しい場合に、この結果以上に極端な結果が得られる確率が3%

p値は「帰無仮説が正しいと仮定した場合に、今回の結果以上に極端な結果が偶然に得られる確率」です。「差がある確率」や「帰無仮説が正しい確率」ではありません。有意水準5%の場合、p=0.03であれば帰無仮説を棄却し「統計的に有意な差がある」と判断します。


Q4. 「アイスクリームの売上と溺死事故数に正の相関がある」という事実から導ける正しい結論はどれか?

A. アイスクリームが溺死を引き起こす B. 溺死事故がアイスクリームの売上を増やす C. 両者に統計的な関連はあるが、因果関係は特定できない D. 相関は偶然であり、統計的に無意味である

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正解:C. 両者に統計的な関連はあるが、因果関係は特定できない

相関は因果を意味しません。この例では、気温という交絡変数が両方に影響しています(暑いとアイスクリームが売れ、かつ水遊びが増えて溺死事故も増える)。相関の存在は事実ですが、因果関係を主張するには、交絡変数の制御、時間的先行性の確認、ランダム化実験などの追加的な証拠が必要です。


Q5. 10個の仮説検定を同時に行う場合、Bonferroni補正後の有意水準はいくつか?(元の有意水準 = 0.05)

A. 0.05 B. 0.005 C. 0.5 D. 0.01

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正解:B. 0.005

Bonferroni補正では、元の有意水準を検定の回数で割ります:0.05 / 10 = 0.005。これにより、ファミリーワイズエラー率(少なくとも1つの偽陽性が生じる確率)を制御します。Bonferroni補正は最も保守的な方法であり、検定数が多い場合はHolm法やFDR制御(Benjamini-Hochberg法)がより適切な場合があります。


結果

5問中何問正解できましたか?

正解数評価
5問統計の基礎はバッチリです!Step 4に進みましょう
3-4問良い理解度です。間違えた部分を復習しましょう
1-2問Step 3のレッスンをもう一度確認しましょう
0問統計の基礎概念から見直しましょう

推定所要時間:30分