QUIZ 30分

クイズの説明

Step 4「ユースケースを設計し優先順位を付けよう」の理解度を確認します。ユースケースキャンバス、優先順位付けフレームワーク、ロードマップ設計、ステークホルダー巻き込みについて問います。

合格ライン: 80%(5問中4問正解)


問題

Q1. ユースケースキャンバス

ユースケースキャンバスの3つの視点として正しい組み合わせはどれですか?

  • A. 過去・現在・未来
  • B. ビジネス価値・技術実現性・ユーザー影響
  • C. ヒト・モノ・カネ
  • D. 設計・実装・テスト
答えを見る

正解: B)

ユースケースキャンバスは「ビジネス価値(解決する課題、期待効果、KPI、ROI)」「技術実現性(適用技術、必要データ、開発工数、技術リスク)」「ユーザー影響(対象ユーザー、UX変化、トレーニング、受容性)」の3つの視点で1枚にまとめます。経営層にも現場にも一目で全体像が伝わるフォーマットです。


Q2. 優先順位付け(RICEスコア)

以下のAI活用候補のうち、RICEスコアが最も高いのはどれですか?

候補Reach(月間)ImpactConfidenceEffort(人月)
A10,000件280%4
B1,000件3100%1
C5,000件350%6
D20,000件180%8
  • A. 候補A(Reach: 10,000 / Impact: 2 / Confidence: 80% / Effort: 4)
  • B. 候補B(Reach: 1,000 / Impact: 3 / Confidence: 100% / Effort: 1)
  • C. 候補C(Reach: 5,000 / Impact: 3 / Confidence: 50% / Effort: 6)
  • D. 候補D(Reach: 20,000 / Impact: 1 / Confidence: 80% / Effort: 8)
答えを見る

正解: A)

RICE = (Reach × Impact × Confidence) / Effort で計算します。

  • A: (10,000 × 2 × 0.80) / 4 = 4,000 — 最高スコア
  • B: (1,000 × 3 × 1.00) / 1 = 3,000
  • C: (5,000 × 3 × 0.50) / 6 = 1,250
  • D: (20,000 × 1 × 0.80) / 8 = 2,000

候補A(4,000)が最もRICEスコアが高い結果となります。RICEスコアはReach(リーチ)の影響が大きく、候補Aは月間10,000件に影響し、確信度80%と中程度のEffortのバランスが良いため最高スコアとなります。候補Bもスコア3,000と高く、工数1人月で実現できるため効率的な選択肢です。


Q3. ロードマップ設計

AI活用ロードマップの最初のフェーズ(Phase 1)で最も重要なことはどれですか?

  • A. 最も難しいユースケースに挑戦して技術力を示す
  • B. 確実に成功するクイックウィンで組織の信頼を獲得する
  • C. 全社一斉にAIを導入して効率化を図る
  • D. 最もROIの高いユースケースから始める
答えを見る

正解: B)

Phase 1の最も重要な目的は「確実に成功するクイックウィンで信頼を獲得する」ことです。最も難しいユースケース(A)に挑戦すると失敗リスクが高く、「AIは使えない」という印象を与えかねません。全社一斉導入(C)は変更管理の負荷が大きすぎます。ROIが最も高くても実現性が低いユースケース(D)は、Phase 1には不適切です。小さな成功を積み重ねて信頼を得てから、段階的に拡大するのが成功パターンです。


Q4. インパクト×実現性マトリクス

インパクト×実現性マトリクスで「高インパクト×低実現性」に位置するユースケースの適切な対応はどれですか?

  • A. 実現性が低いため完全に見送る
  • B. 中長期の戦略的投資として計画し、基盤整備と並行して進める
  • C. 実現性を無視してすぐに開発を始める
  • D. 外部ベンダーに丸投げする
答えを見る

正解: B)

「高インパクト×低実現性」の象限は「戦略的投資」に分類されます。インパクトが大きいため完全に見送る(A)のはもったいないですが、実現性が低い段階ですぐに開発を始める(C)のはリスクが高すぎます。適切な対応は、Phase 2以降の中長期計画に組み込み、Phase 1でクイックウィンを成功させながら、データ整備やチーム強化等の基盤整備を並行して進めることです。丸投げ(D)は知見が組織に蓄積されず持続可能性がありません。


Q5. ステークホルダー巻き込み

AI導入プロジェクトで現場のCSオペレーターが「AIに仕事を取られる」と不安を感じています。最も効果的な巻き込み戦略はどれですか?

  • A. 「AIの方が優秀だから受け入れてください」と説明する
  • B. プロジェクト完了後に説明すれば十分
  • C. 要件定義段階から参画してもらい、AIは定型作業を担い人間はより高度な対応に集中できると具体的に示す
  • D. 不安を感じている社員を異動させる
答えを見る

正解: C)

最も効果的なステークホルダー巻き込み戦略は、早期参画と具体的な説明の組み合わせです。要件定義段階から参画してもらうことで「自分たちも設計に関わっている」という主体性を持ってもらえます。さらに「AIは定型的なFAQ回答を担い、人間はクレーム対応等の高度なコミュニケーションに集中できる」と具体的に説明することで、仕事を失うのではなく仕事の質が変わることを理解してもらえます。「優秀だから受け入れろ」(A)は反発を招き、事後説明(B)は信頼を損ない、異動(D)は根本的な解決になりません。


結果

合格(4問以上正解)

Step 4の内容をよく理解しています。ユースケース設計と優先順位付けの力を身につけました。次のStep 5「フィージビリティ評価とPoC計画を立てよう」に進みましょう。

不合格(3問以下正解)

Step 4の内容を復習しましょう。特に以下のポイントを重点的に確認してください:

  • ユースケースキャンバス — ビジネス価値・技術実現性・ユーザー影響の3視点
  • RICE — Reach×Impact×Confidence÷Effortの計算
  • ロードマップ — Phase 1はクイックウィンで信頼獲得
  • ステークホルダー — 早期参画と具体的な説明

推定所要時間: 30分